あの日
仕事終わりじゃない時間に行ったために
大野さんが女の人と楽しげに喋ってるのをみてしまって俺は…
自分の気持ちに気づいてしまった
あぁ
そっか…って
ストンと落ちたと同時に
だめだこのままじゃ…
大野さんに気づかれる前に
もう
俺はここにくるのをやめようと思った
なのに
あの人はいとも簡単に
俺の迷いなんて吹き飛ばすようなことをして
言葉を発して去っていった
そんなこと言われてされたら
行くしかなくなって…
俺は大野さんが言うあの日から数えた明々後日にコンビニスイーツを買って仕事帰りにここにきた
目の前にはギャラリーの扉
なんだか
今日は何かが…
かわってしまうんじゃないかという
俺にしたらめずらしく
緊張した状態で扉を開けた
つづく