華奢な体を抱き締めて、塞いだ唇をそのままに、ほんの少し水中で二人になる。
でもすぐに苦しくなって、水中から顔を出した。

「かはっ、はっ、はっ…」

唇を離すと苦しそうに息をするカズくんにハッとする。

「ご、ごめん!」

「なっ、ちょっ!……………はぁ、はぁ。びっくりしたぁ……」

腕を引いて立たせてあげると、水面から上の上半身にぴったりとくっつくパーカー。薄い色のそれは微かに肌を透けさせて、その………カズくんの2つの突起が………。

「ちょっ、どこ見てんの!智さんのエッチ」

俺の視線に気付いたカズくんが腕で胸を隠して体を捩る。なんかのアニメで聞いたことあるようなセリフを言って真っ赤になるから、俺もなんかめちゃめちゃ恥ずかしくなってカズくんから目を反らした。

「あー、二人とも真っ赤になって。海の中でなんか変なことしてんじゃないの~」

バシャバシャとこちらにやって来ながら、大声で言う相葉ちゃん。
その声でこちらを見たJUNと櫻井さんが、なんか少し呆れたような顔して見てる。

「や、ちがっ……そのっ……」

「はぁ?バカ?バカなの?パ、パーカーが汚れたから海で洗っちゃおう、て智さんが引っ張るから、コケただけだもん!」

しどろもどろになる俺。
更に真っ赤になりながら相葉ちゃんに言い返すカズくん。
カズくんにバカバカ言われてムキャ~と怒ってる相葉ちゃん、それらを見てゲラゲラ笑うJUNと櫻井さん。

まだまだ明るい夕方のビーチは夏に煌めいていた。