産後ドゥーラ養成講座の基礎編も全9回のうち第8回目!
■倫理研修
弁護士の方による倫理研修。
ドゥーラはプロなので職業倫理が必要。ではプロとは何か。
プロはプロフェッション、プロフェッショナルが語源で古典的三大プロフェッション(聖職者、医師、法曹)に由来する。プロの定義を大雑把にいうと、特殊な技能を個々の依頼者の具体的要求に応じて具体的奉仕活動を行い、社会全体のために尽くす職業となる。
私が産後ドゥーラの勉強を始めたのも、もっと産後ドゥーラという存在やサービスが社会に普及すれば幸せなママが増えて、会社勤めをしながら子育てができ、日本社会が明るくなるだろうと思えたことにある。まさにドゥーラは社会全体の利益のためにあると思う。
ドゥーラが負っている義務は以下。
・業務遂行義務
・善管注意義務
・守秘義務
・法令遵守義務
・自己研鑽義務
下2つは良いとして、難しいのは上3つのバランス。
倫理研修では3つの例題について考えた。
1、妻が浮気をしていると知った時にどう対応するか。
2、虐待をしている疑いがある場合にどう対応する。
3、一般的に母乳に良くないケーキの買い出しを頼まれたらどう対応するか。
妻、旦那(支払い主)、赤ちゃん、上の子、ドゥーラの義務、どれをどれだけ重んじるかで回答が変わるし、各ドゥーラのキャラ、ママとの人間関係など様々な要素が絡んでくるので、正解がない。
正直、こういった複雑なケースに出会わずに仕事ができますようにと祈ったが、実際にこういったケースに遭遇しないとも言えない。。正解はないから、周囲の方に守秘義務に触れない範囲で相談するなどして、その時点でのベストな回答を出すようにしよう。
■北米の家庭支援に学ぶ「支援者」のあり方
この研修は内容が広範囲に渡り、正直全て理解できた自信がない。
ここでは印象的だったことを2点まとめたい。
1、家族の形は様々である
結婚している夫婦=家族ではなく、事実婚や片親、共働き、国際結婚、同性婚、別居などなど、自分の家族の価値観に収まらない家族の形があることを知る。また家族のライフサイクルの段階も違うし、家族内の関係性も状態も様々。
ドゥーラはママの一番のサポーターになので、ママの所属する家族を良くしてあげようとかではなく、仕事や家庭で孤立しがちなママの新しい繋がり(存在)になるのがドゥーラ。
2、支援者(ドゥーラ)と非支援者(ママ)との関係性
支援する人/される人の構造は、どうしても支援する人が上になる。だからドゥーラは「支援してあげている」という上から目線にならないように注意が必要。
ただ、これについてはアメリカのドゥーラの解釈でいえば「woman’s servant」なので、サーバント・リーダーシップの考えを持っていれば問題ないと思う。サーバント・リーダーシップには傾聴・共感・あなたの幸せが私の幸せという思いやりの心が含まれる。これを持っていれば大丈夫!
完