タイトル V for Vendetta | A Votary of V4V

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映画 V FOR VENDETTA にハマってしまった自分のための備忘録(ネタバレ)

映画のタイトルは英語の原題のまま "V FOR VENDETTA" なわけですが、私としてはこれで良かったと思います。

日本語に訳しちゃうと、「フは復讐のフ」とか「Vは復讐のV」とかになるんですかね。

「ホは報復のホ」で、ホはイロハで5番目の仮名である、というのをどこかで読んだことあるけど、すごい!日本語でもちゃんと機能するなんて!!

でもやっぱ V FOR VENDETTA がいいな!

日本語だとカナ表記になって「Vフォー・ヴェンデッタ」が正式のようですが、Vとフォーの間にナカグロ(・)は要らないのか?この辺のレギュレーションは謎ですね。

VENDETTA という言葉を知らなくて、英語っぽくないし、イタリアとかあたりの女性の名前かな?と思っていました。

英辞郎(スペースアルク)によれば、vendettaはイタリア語で「血の復讐」という意味なのだとか。やっぱ、イタリア語なんだね!英語語源ぽくないもんね。

「復讐」という意味では、他に "revenge" とか "vengeance" という単語もあります。というかこの2つの方が一般的なのでしょうね。

"vengeance" は、冒頭のVの自己紹介の中で出てきますよね。
"The only verdict is vengeance: a vendetta"
って。
ここかっこいいんだよなーーー!!!

そして"revenge"は岩窟王のときにイヴィーが言いますよね。メルセデスを可哀そうに思うという理由として、
"Because he cared more about revenge, more than he did about her"

"revenge" と "vengeance" の違いは?と思い調べて見ると、"revenge" は自分に対する仕打ちの仕返しとして行う、自己都合的なもの。"vengeance" は正義や他の人のために行われるもの。だいたいこんなイメージみたいですね。意識して使い分けているのか不明だけど…。

でも、Vが自己紹介で "vengeance" を使い、イヴィーが巌窟王を観て "revenge" と言ったのにはちゃんとニュアンスの違いが意図としてあったということですかね?やっぱ。

"vendetta" は再び英辞郎によると「(家族や氏族間の)血の復讐」や「(長期間の激しい)抗争、確執」といった意味らしいので、この作品にはVendettaがよりふさわしいのですかね。言葉の響きもちょっとミステリアスなんですかねー、日本語ではそう感じるけど、英語ではどうなんだろう。

"V FOR VENDETTA" というのは、「Vは復讐のV」という意味ですが、アルファベットを聞き間違いのないように説明するやり方なんですよね。日本語で「ナカは真ん中の中で、ノは野原の野です。」と漢字を説明するのと同じなんだそうですね。

言葉の響きがかっこいいし、ストーリー中にも"V"という文字が象徴的に登場するし、タイトルからしてうまいこと機能していると思います。センス良いよなあと思う。

英語版Wikipediaの原作に関する記事によると、編集者のDez Skinnという人がまず "Vendetta" という言葉を思いついたのだそうです。でも「イタリア語っぽ過ぎる」ということですぐさま却下されたんだとか!その後、"Vendetta" ではなくて "V" に強勢を置いて "V for Vendetta" というフレーズが浮上したのだそうですよ。


"V for Vendetta"

かっこいいですよね!