こんばんは。
朝から津波の心配もあり、大変だった方もいらっしゃると思います。
津波の警報のアラームで眠れなかった受験生もいらっしゃると聞いています。
私たちが生きる日々は、安心安全が脅かされることが多くあることを本当に痛感します。
DVやデートDVではそんな安心や安全が脅かされる環境であり、
被害を受けた人が自信をなくしたり、自分が悪いと思わされ自分を責めたり、自分を傷つけたり、
自分を大切にできなくなります。それは当然のことです。
私たちは、
自分を大切にしてほしいこと、
あなたは自分で自分の人生を安心して生きる権利があることを、
デートDVの講座や相談の中でお伝えします。
特に10代の生徒さんたちに関わり、
自分達が安心して安全に生きる権利があること、
いやなことに対してNoと言う権利があること、
特に性暴力に関しては、自分の身体をどうするかは自分で決める、他人が決めることではないこと、
そういう「人権」をお伝えすることを大切にしています。
今日はデートDV相談員の研修でした。
大人たちの多くも、
この「人権」を知らないために、被害にも気づかず、それを当たり前としてDVの関係性を受け入れている。
家事をやるのは妻として当然で、家計のやりくりができない自分は怒鳴られて当然と思い込んでいたり、
家事や育児の両立がうまくできない自分が悪いんだと思い込まされていたり、
夫婦間や家族間の性暴力(セックスの強要、同意がないのに身体をさわるなど)があったり、
夫や夫の家族から妻に対して奴隷のように指示をされたり強要されたり、
妻が体調が悪くても心配をせず、家事や仕事をすることが当然だと言われたり、
結婚をしている女性たちの中でも、自分の「人権」を脅かされることに気づかず、DVが当たり前として思っている方々もたくさんいます。
本人が万が一それでよくても、
同じような被害を受けている人に「それが普通だ」「妻(母)として当たり前だ」と言うことは二次加害として加害者になることと同じことになりますし、
何より、それを見る子どもたちがDVの発生要因である固定的な性別役割意識(ジェンダーのしばり)を日々学ぶこと自体がDVの連鎖を引き起こしますし、
子どもたちにとって、妻や母親が元気でなくなること、夫婦間や家族間のいじめを見せつけることは子どもたちの成長にも多くの影響をもたらします。自分を大切にできなくなることもあります。
もっと多くの人たちが自分を大切に、相手を大切に、安心安全な家庭環境が当たり前であることを知り、
DVやデートDVをなくすことができればどんなに安心な生活を多くの人が送れるだろうかと思います。
一方で、多くの人たちにこの知識をお届けしたいと思いますが、なかなか一人では限界があります。
大分県内でデートDV防止ファシリテーターとして一緒に活動してくださる方、興味がある方、ご支援いただける方がいらっしゃいましたらぜひご連絡くださると嬉しいです。
今日もお読みいただきありがとうございました。
デートDV防止ファシリテーター
青木理美
