爆速経営 | 斜め上から目線

斜め上から目線

(旧 迷探偵タケナンの「真実はいつもひとつ」)



いやー、面白かった。

高収益だがつまらない会社。

そう揶揄されたYahoo!の改革の裏に何があったかが書いてある本です。


新経営陣に対して、すごいなーと思っていましたが

前社長の井上さんがどのくらいすごいかということを初めて知りました。

きっと井上さんがすごすぎたから、yahooが変われなかったのかもしれない。

ということは、すごすぎる経営者が誤った判断をすると、
急速に会社がダメになるリスクがあることを改めてかんじました。

そういう点からも、おこがましいですが、自分的にこう思うということは
役員にもしっかりと発言していこうと思います。

さて、その中でも気になったエピソードについて。


「営業利益を2倍にするには、2時間くらい議論すると結構きまる」
今の売上度外視で2倍には出来ないから利益の太いところで伸ばせる伸びしろを見定めて、足りない部分を、埋め合わせられるサービスを伸ばし、残りの空白は新規事業や買収をしよう。と。

なるほど、なんと分かりやすい視点。
こういう考え方で会社の伸びしろの見定め方が出来そうです。


「経営者を育てる要素は2つ。1つはいかに多くの意思決定をするか。もう1つはいかに早く挫折を経験するか」

日本電産の永森社長の話らしいのですが、これは勇気づけられますね。
積極的に意思決定をし、失敗をし、それでも歯を食いしばって、成長できるようにしたいと思います。


「グーグルは毎週1社を買ってるくらいのペース。決して僕ら(yahoo)が(事業提携や買収について)早すぎるという気はしていません。」
付け加えるなら、2007年あたりから自前主義は無理だよね、という意識はありました。

YahooとかGoogleが、このスピードで進めて、早すぎる気がしない、ですよ。
一般の会社のジャッジメントがどれだけ遅いんだと、反省します。
しかも、この規模の会社が、自前主義は無理だ、といっていることに、グローバルで最前線を張って戦う企業の姿勢が見えるというか、なんというか。
車だってそうですよね、あの規模で、エンジンは業務提携して、供給してもらってたりする。やっぱり、そこまでして勝ちに行かなくては行けないんだなと思います。


色々、反省すべきところが、多々ありました。
もっともっとスピード感もって勝負していきたいと思います。