篤です。

 

企業理念のブログにようこそお越しくださいました。

ありがとうございます。

 

企業理念から応援したい会社を見つけたり、

世の中を支える会社をご紹介したりしています。

 

今日は会社の紹介ではありません。

 

『到知』の連載で五木寛之氏による

「千年の名言-今を生きる言葉」に

念仏について説かれた部分がありました。

 

「念仏の新しさは、

 善人、悪人をへだてずに

 すべての民衆を救う、

 という一点にある」とし、

それを教えた法然、

それを深めた親鸞、

それを広めた蓮如

のお三方が挙げられていました。

 

「教える。深める。広める。

 この三人の働きによって、

 念仏は国民的な思想となったのだ」

とありました。

 

この

「教える。深める。広める。」の段階は、

企業理念を浸透させる時の方法だと思いました。

 

まずは解説する。

それをいろいろな角度、事例から教える。

何度となく、

あるゆる機会を捉えて「教える」のです。

 

そして「深める」。

朝礼で数人ずつのグループワークで話し合う。

一つの事例を横展開していく。

企業理念の実践を評価に組み入れる。

解釈の仕方を機会を設けて話し合うのです。

 

そして「広める」。

企業理念は社内でのみ

活躍するものではありません。

HPや名刺や郵便物、メールのフッターなど、

あらゆるところで対外的に

アピールすることも大切です。

 

どういう想いで存在している会社なのか。

在るべき姿をどのように描いているのか

などを広めることで、

そこに共感した会社や個人と

つながっていくことができます。

ファンづくりも

「広める」ことの一つなのです。

 

「教える。深める。広める。」

これが有効なのも、

相手の幸せを願えばこそです。

 

根底に相手への愛情もなく、

企業戦略として

「教える。深める。広める。」を行ったら、

うまくいかないだろうと思います。

 

企業理念の浸透がうまくいかない理由は、

会社都合にあるのかもしれない

と思いました。

 

最後まで読んでくださいまして、

ありがとうございました。

何のための会社なのか、

何のために企業理念を浸透させたいのか。

そこに会社都合しかなかったら、

片手落ちです。

会社の社会貢献という立場での存在意義と、

働く人を幸せにする場である

という存在意義の両輪が必要なのです。