こんにちは!Dr. Lilyです!
 
さて、いきなりですが、皆様はこの本をご存知ですか?

「夫のちんぽが入らない」
漫画化&ドラマ化もされている話題作です。
 
私もかなり前から数人にオススメされ、気になってはいたのですが、最近プレゼントして頂き、ついに読むに至りました。
 
読み進めていく中、思わず本を閉じたくなる描写や、心が痛くなる記述、涙がこぼれてしまう部分もありましたが、ボリューム自体は軽めの本なので、割とすぐに読み終えました。
 
詳しい内容は割愛しますが・・・
Dr. Lily的にサクっとまとめると、自分の想いをなかなか口に出せず、誰かに受け容れられることでしか自分に自信を持てない主人公が、「普通ではない」ことに囚われ、全てをひとりで抱え込み、誰のことも責めず、自分だけを責め続ける苦悩の物語でした。
しつこいくらいに繰り返し出てくる「ちんぽが入らない」と言う、滑稽にも思えるフレーズが、読み進めるほどに、重く哀しく心に響きます。
 
本の最後の方にある
「誰とも比べなくていい。張り合わなくていい。自分の好きなように生きていい。」
「私は目の前の人がさんざん考え、悩み抜いた末に出した決断を、そう生きようとした決意を、それは違うよなんて軽々しく言いたくはないのです。人に見せていない部分の、育ちや背景全部ひっくるめて、その人の現在があるのだから。」
と言った記述は、私自身も胸に刻んでおきたい言葉だと思いました。
 
「普通」にハマれない生き辛さは、私も常々感じながら生きて参りました。
そんな私も、自分以外の誰かに、自分の考える「普通」を押し付け、知らず知らずのうちに相手を傷つけているかもしれない。
そんな事を考えさせられた一冊でした。
 
「普通」に囚われ、生き辛さを感じている全ての方、そして、そうでない方にも、一度は読んで頂きたい、そんな本でした。
あとがきまで読むことを推奨致します。
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