座間市の除染の基準を知らない方、お話しをしてみると意外と多いのです。
お隣の綾瀬市の公園で除染された土壌の保管場所が立ち入り禁止なっている様子を見て、
座間市も同様の対応をしてくれていると思っている方...など。
☆各市の除染の基準と実績
除染に関する隣接市(+横浜市)との比較です。
座間市だけ、一箇所も除染されていません。
周囲の市は汚染されたけれども、座間市は幸運にも汚染されなかった???はずはありませんよね。
除染の基準を見てください。
座間市だけ、線量と地上高が大きく違います。
線量だけ見て比較すると4~5倍程度の差です。
でも、高さは隣接市5cmに対して座間市は1m(100cm)。
この高さの違いが大きく影響します。
外部被ばくで問題となるガンマ線の空気中での飛距離は長く、徐々に減衰しますが、おおまかに光と同じくらい飛びます。
(ガンマ線も可視光線も電磁波の一種。波長が異なります。 <注>アルファ線とベータ線は電磁波ではありません)
高感度のセンサーならば、航空機からモニタリングできます。
そんなに飛ぶのに、どうして測定する高さ1mと5cmの差が基準値として大きな違いとなるのか。
☆測定の高さと放射線量
次の画像の左側が原理の模式図です。
上の四角も下の四角も全く同じ形・大きさです。
でも、突き抜けている放射線の本数が違いますね。(これに減衰の要素も加わります)
具体的には、どのくらいの差があるものなのか...
横浜市瀬谷区の小学校横の廃水路で見つかったホットスポット(⇒こちら
)の実例を右側に書きました。
高さ1mでは毎時1.45マイクロシーベルトでしたが、高さ1cmでは毎時6.85マイクロシーベルト。
約4.72倍違います。
ですから、高さの異なる基準を線量だけで単純に比較できないのです。
☆測定の高さを揃えて比較してみると・・・
さて、次の図で座間市と隣接市の基準の比較を試みます。
前出の横浜市瀬谷区の実例と同じ比率であると仮定して試算します。
汚染の分布状況などによって異なりますし、正確には直線的に変化しませんから、近似的な値とご理解ください。
座間市の基準の高さ1m・毎時1マイクロシーベルトは...
高さ1cmに換算すると毎時4.72マイクロシーベルト
=1µSv/h×4.72倍
高さ5cmに換算すると毎時4.57マイクロシーベルト
={(4.72µSv/h-1µSv/h)÷(100cm-1cm)×(100cm-5cm)}+1µSv/h
高さ5cm・毎時0.23マイクロシーベルトを基準としている相模原市・綾瀬市・海老名市の19.8倍、
高さ5cm・毎時0.19マイクロシーベルトを基準としている大和市・厚木市の24.1倍
...という試算結果になりました。
これぐらいの数値を超えるまで、座間市は汚染を放置します。
(次回は「座間市の除染基準.2~未公表と住民ニーズ」⇒こちら
)
文章:高木 公房


