こんにちは。

魂響書占 たまゆらしょせん 恵理子です。

 

両親の老いについて 

また私が面した老いについて綴っています。

 

 

老いを生きる(1)両親の老い

 

老いを生きる(2)老いの容量

 

老いを生きる(3)母の衰え 認知症

 

老いを生きる(4)認知症の対応

 

老いを生きる(5)延命治療

 

老いを生きる(6)死への向かい方

 

老いを生きる(7)老いとの色々な関わり方

 

老いを生きる(8)そのまま認める

 

老いを生きる(9)死の話合い 末期がん

 

老いを生きる(10)凸凹で取れるバランス

 

老いを生きる(11)歩み寄り

 

老いを生きる(12)私が思う認知症

 

 

 

前回の記事にも少し書いたけれど

母の老いが顕著になるまでは

色々なことが「父主導」で進んでいました。

 

 

私たち兄妹も子供の頃から

相談事は 決まって父。

 

大切なことを母に相談した?

…って覚えていないし

母もいつも「お父さんに言って」としていたし。

 

堅実な父の答えで間違うことはなかったので

私は安心してアドバイスを受け入れてきました。

 

 

と同時に 

よく父に叱られる母を見ていたので

私の中には

 

父 = 正しい

母 = 間違い

 

という式がありました。

 

 

それが 糖尿病 そして認知症と

母の老いが進むにつれて 

それまで父が「正しい」としてきたやり方を

母の症状が「仕方のないこと」として上回るようになり…

 

母の行動で どうにもならない出来事が起こるようになり

父が言うように「正しくいられない」事態が多くなってきました。

 

 

 

その様子を見ていて 私も段々 

 

「正しいってなんだろう…?」 

 

と思うようになりました。

 

 

 

 

 

昨年の夏の旅行時には こんなことがありました。

 

 

母は 命綱とも言えるインシュリンの針を忘れてね。

 

旅行の前日 私の家に泊まった時

実は本人 そのことに気づいてた。

 

 

「でも そんなことがわかったらお父さんに叱られるから」

「叱られるのは怖いし嫌だから」

「お父さんに叱られないように何とかならないか…」

 

と母なりに色々考えてはいたようですが

誰にも言わないまま 翌日の旅行での夕食時。

 

隣の席になった母と妹がコソコソ何やら話してて

どうも 様子がおかしい。

 

突っ込んで聞いたら 母

「インシュリンの針を忘れちゃってねてへぺろ

 

って ソレ!

命に関わることでしょー!!

 

と大騒ぎに。

 

 

母はこっそり

「どこか薬局で針買えないかしらねぇ」

と妹に相談していたのだけど

 

薬局で売ってるわけないでしょ!

お医者さんの診断がなければ出してもらえない物でしょうに!

 

 

そこから 父 義弟は宿の人に掛け合って

救急病院を教えてもらい 2人共お酒を飲んでいたので

妹が運転して30分程離れた病院へ向かうことになった。

 

 

食事前の母の血糖値は 

最高を振り切って計れなかったらしい。

 

そりゃ そうでしょ!

2日間インシュリンを打ってないんだもの!

 

 

それでも

「食事を少し制限すれば大丈夫かなぁと思ったんだけどねぇてへぺろ

と言いつつ 最後のデザートをまったり食べていた母ケーキ

 

「何が制限だむかっ ソレ!食べるなぁ~~!!」

と妹が叫んだ時 最後のひと口は口の中。

 

 

父 義弟 妹が

宿の人に教えていただいた病院を地図で確認したり 

子供たちに急きょ出かける旨を説明したりと

ドタバタする中

 

母は ただソファにちょこんと座って待っていただけ。

 

 

 

 

 

病院へ向かう途中の海岸では

ちょうど花火大会があったらしく

打ちあがる花火を見て

 

「あ~ 花火が私を応援してくれているみたい~花火

 

とのたまった 母。

 

 

「誰のためにみんながこんな思いをしてると思ってるんだ!ムキー

 

といきり立つ 父。

 

 

「なんの漫才だ!? ともう笑うしかなかった…」

 

と後で義弟は言っておりました。

 

 

 

この夕食の直前に 

実は妹の1番下の3歳の娘が

 

「じぃじはあたしの横!」

 

と言ってきかず 急きょ父と妹が席を変わる

という場面があったのね。

 

 

義弟は 

 

「あんな風に駄々をこねることはほとんどないんだけど

 あの時席を変わってなかったら 隣はじぃじだったから

 ばぁばは針を忘れたことを言い出さなかったと思う。

 

 席を変わって事態が発覚したから良かったものの 

 もし そうじゃなかったら

 ばぁばは倒れて大変なことになっていただろう…汗

 

と。

 

ホント 笑い話じゃ済まなかった。

 

ナイス 姪っ子グッド! 

本人は無意識だろうけれど。

 

 

この日 義弟は

「ご飯が終わってからゆっくりお風呂に入ろー」

と思っていたのにこの騒ぎで

病院から帰って来た時には入浴時間を過ぎちゃって

結局入れずじまい。 気の毒に。

 

 

あ 母ですか?

 

そりゃもちろん ちゃーんと夕食前に温泉

しっかり気持ちよ~く入っておりましたとも温泉

 

 

 

 

翌日 「こうして無事に笑えて良かった」と喜び合った私たち

 

 

 

母はこんな風に

自分は何もせずとも助けられることが多いのね。

 

 

ちゃんと抑える所は抑えて 楽しんで ケーキ 花火 温泉

 

周りの人たちの方が振り回されて迷惑をこうむる

というパターンがよくある。

 

 

まぁ 意図して悪意でやっていることでもないし

たまたまそうなっちゃうんだけど

あまりにこのパターンが多い。

 

父はもちろんのこと 

義弟も何度 こうして母の迷惑をこうむっていることか。

 

 

それでも義弟は

「損な役回りでも 助ける自分でいる方がいい」

と言っていてね。

 

こうして「助けてくれる人」を周りに集めるのも

母は天才的だと思う。

 

 

従っていつも

母は助けてくれる優しくて親切な人に囲まれているので 

 

「みんな とってもいい人なの~ラブ

 

と言っています。

 

 

父は 「人には迷惑をかけない」という考えが強いので

母のそんな迷惑のかけっぷりを見ては イライラプンプン

 

このパターンが 昔から続いていました。

 

 

 

 

 

5カ月位前から 

父は母を病院に連れて行っています。

 

母はもう自分の症状を把握できないし

薬や指導も父が説明を聞かないとわからないので

必ず父が付き添っているのね。

 

 

父はその時 

かなりイライラした気持ちが募っていたんでしょう。

 

病院へ行くまでの道で 母と少し距離をおいて歩いたそう。

 

「すぐに後からついて来るだろう」

と思っていた所がはぐれてしまい

病院の看護婦さんも巻き込んで騒動になったらしい。

 

父も来た道を戻ったりして母を探したけれど

見つからなかった。

 

 

そうしていた所 

別の病院の人に連れられて 母登場。

 

「お父さんと離れちゃって 

 そしたら前から気になっていた病院が見えたから

 ちょっと寄ってみようと思って行ってきたの。」

 

だって。

 

 

病院の人と楽しくおしゃべりして

でも どうもおかしいと思ったその方が

事情を聴きだして 無事 母を送り届けてくれたのね。

 

「私を送ってくれてね 本当にいい人だったの~ラブ

 

 

父はたぶん焦ったでしょうが

母本人は父に置いて行かれたとも思わず

「あー 楽しかった音譜」って感じ。

 

 

なんだか 母のこの

 

ふてぶてしさというか

あまりの状況の把握しなさというか

みんないい人~にしてしまう引きの強さというか

 

「もう アッパレ扇子3」 と思うようになりましたわ。

 

 

この一件で 父も

 

「あの人は何があっても絶対に助けられる」

「だから心配したり焦っても無駄」

「こっちが疲れるだけ」

 

「それがよくわかった」と言っておりました。

 

 

そして先月 母は買い物に出た先で 

帰りの方向を間違えて反対方向に歩いて行ってしまい

自分がどこにいるのかわからなくなってしまう

という事態になりました。

 

この時 父はちょうど旅行中で不在。

同居している義姉が事態に気づいて大慌て。

 

でも 母はやっぱり

いい人に助けられ 結果 パトカーで帰還。

 

とうとう警察まで動かすようになった!!

 

 

途中 お気に入りのお団子屋さんで

(お気に入りのお店はやっぱり覚えてる)

しっかりおやつを食べていたので

低血糖になることもなく ここのポイントもちゃんと抑えているし花見団子

 

一応 「みんなに迷惑かけちゃって」と言っていたけれど

 

「おやつ食べておいて良かった~ドキドキ

「あの人 とっても親切だった~ドキドキ

「おまわりさん 家までパトカーで送ってくれて~ドキドキ

 

母にとっては 

いい人たちに助けてもらったいい話 

で終わっとる。

 

 

母はこのまま 

強くたくましく このパターンで生き抜いてゆくのでしょう。

 

 

なぁーんにも心配はいらない。

 

母本人 なぁーんにも困ってないし。

 

これらのやらかしを

もはや人生の素晴らしい彩りとしているように見える。

 

 

まぁ 確かに迷惑はかけているけれど

父をはじめ 子供たち 孫たち 義弟 義姉 

周囲の人々 おまわりさんまで

 

「みんな いい人~ドキドキ

 

としてしまうこの生き方も 

ある意味「正しい」んじゃないか?

 

私も麻痺してきたのか そう感じる昨今です。

 

 

 

幸せそうに

 

「みんな いい人なの~ラブドキドキ

 

という母を見ていると

 

「その生き方もアリだね」

 

と思うようになりました。

 

 

 

 

ナイスグッド!な姪っ子と

 

 

 

老いを生きる(14) どう生きたい?

 

 

 

 

(紫)タロットカード 11 THE JUSTICE 正義

 

ジャッジ つりあい バランス 調和

 

「これはつりあっている 正しいことだ」

 

外側の人や起こる出来事を自分の思いで計り

人は自分の心の中の天秤で物事を見て

つねに評価や判断を下しています

 

つりあっていれば 感情的にも平衡に保たれ

つりあってないと 重い怒や哀を感じて傾く

 

この天秤は 人それぞれ 違います

なにを良い悪い 正しい間違いと感じるか

同じ場面を体験したとしても 喜怒哀楽 

もっと微妙に感情も違う反応をします

 

自分の正義の剣で対象を成敗するのではなく

相手の天秤を慮り自分の心に目を向けましょう