どうしても放射線のリスクを印象付けたいマスコミ | 井上政典のブログ

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 歴史ナビゲーターの井上政典がお贈りする祖国日本への提言です。
 
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 今朝の日本テレビ系の「スッキリ」で、除染したのにその後また放射線量が増えたと現地レポートをしていました。

 その線量を聞いてびっくりたまげました。

 除染する前が0.6マイクロシーベルトだったので、除染して0.3マイクロシーベルトになったのですが、数ヶ月したら0.5マイクロシーベルトという高い放射線量に戻ったということです。

 以前の私だったら、これは大変と思ったのですが、正しい知識を身につけた今は何を騒いでいるのと冷めた目で見るようになりました。

 ここで、放射線の単位の説明を私の理解の範囲でお話します。

 もうみなさんご存知のように、私も放射線に関しては素人なので、高田純先生から聞いて理解したことを私なりの表現で書いてみます。

 1シーベルトという放射線量がありますが、放射線防護学では一時に4シーベルトを浴びると人間は死んでしまうそうです。ということは、4kgの鉄球で頭を殴られたと想定できるでしょう。

 1ミリシーベルトというのは、その千分の一です。だから4ミリシーベルトは4gの重りで頭を殴ると同じことで、実際やってみても、別に命に危険を感じません。

 逆にそれで肩を叩かれても、「何やってんだよ、もっと強く叩かないと全然効かないじゃないか」と怒ってしまいようなレベルです。

 ストレスもそうです、強烈なストレスが一時に来た時は人間の体はそれに耐えられない時が往々にしてあります。でも、適度なストレスがないと、やる気が起きないのも心理学の常識です。

 これも程度であり、ストレスが全て悪いわけではありません。適度なストレスは人間をやる気にさせ、強くしていきます。

 歴史上の偉人もその普通よりも強いストレスに耐えたことにより、魅力がまし、人望が増えて人間度が上がって大事を成しています。

 あの大西郷も恩人の相次ぐ死(斉彬と月照上人)、二度の島流しなどを経て、自分の役割、自分の使命を悟ったために明治維新の原動力になれたと思っています。

 このように人生においてある程度のストレスは人間にとって必要なのです。

 高田先生の講演抄録でも書いているように、放射線が出ていない生命体はありません。そして放射線がゼロということはありえないのです。

 でも、民主党政権はホンの少しの放射線も人体に危険だと騒ぎ立てはじめ、一ミリシーベルト(つまり1g)でも危険と言い始めたのです。

 何も知らない普通の人は放射線がいかに怖いか、広島長崎の原爆、チェルノブイリなど間違った情報を故意か、不作為に科学的な検証もせずに流しました。

 放射線物理学の専門家の話をもっともらしく聞いていましたが、それが体にどう影響するのかは放射防護学の領域であり、その第一人者が高田純教授なのです。

 しかし、マスコミは高田教授をコメンテーターと使うことはせず、放射線が怖いと煽る人ばかりをテレビで使い続けた結果が今日のテレビの結果です。

 今日のテレビで高い放射線量と言われたところは1マイクロシーベルト、つまり1シーベルトの百万分の一であり、そして0.3マイクロシーベルトは3シーベルトの1000万分の一の放射線量です。

 これのどこが高い放射線量なのでしょう?

 これは住民を不安がらせているだけです。

 そしてもし行政側がその程度では除染しませんというと「数年後にもしこの孫娘に何かあったら責任取れるのか」と詰め寄るのです。

 その程度では何もないと専門家が断言しています。それが100年の科学の積み重ねです。

 さらに、放射線は光線と同じなので、蓄積しません。だからこれも高い放射線(シーベルト単位での放射線)を一時で浴び続けなければ、問題ないのです。

 これは放射線に近い仕事をしている人は常識なのですが、世の反発を恐れて何も言わないようにしているとその仕事をしている友人が聞くと重い口を開いてくれました。

 今度高い放射線量といった場合には、その単位をしっかりと見てみましょう。ミリシーベルト(千分の一)でも大丈夫なのに、マイクロシーベルト(百万分の一)なんて数値を問題する方が、福島の復興の邪魔をしているだけです。

 マスコミは、高田純先生のような放射防護学の権威をきちんと出演させ、専門家の意見を言わせることが必要ではないでしょうか。

 現在、高田先生は超党派の議員連盟の勉強会を指導されています。はやく国会議員がこのことを理解し、国民にきちんと説明できるようになることを望みます。

 そして民主党政権は、この問題でも日本を破壊しようとしていたことが白日の下にさらされるでしょう。

 その諸悪の根源が菅直人なのです。