インドネシアから出よう

インドネシアでの海外駐在も長くなった。

ラマダン期間(断食月)も5度目を経験。毎回のラマダン明けのレバランホリデーが有難い。一週間程度の休みが会社からあるので、インドネシアから旅に出るのに最適なタイミングでもある。


ホリデー旅の行き先を検討を本格化したのが一月。昨年はパリに向かった。パリに沢山ある美術館を巡る旅であり気付けばモネを追いかけていた。一層芸術が好きになり自分の大切なモノを見つけられた旅だった。海外一人旅は何よりも自分の好奇心や冒険心に火をつけ、疲れた夜はなぜか幸福感が強い。


さて、話を戻して行き先だ。パリで観たピカソ美術館が今でも忘れられない。20世紀の天才。そんな彼が反戦の意味を込めて描いたゲルニカという大作がある。白黒なのだが絵からのパワーが凄まじい。


その作成過程の映像をそこで見る事ができたのだ。ずっと気にしている。そして、ウクライナやガザの事もあるこんな争いのある世の中で今観なくてはいけないと感じた。


そういう訳でゲルニカのあるスペインマドリードに決めた。ソフィア美術館だ。これが2026年1月くらいの話。


そして、2026年2月末。

突然のイスラエルアメリカによるイラン爆撃。

中東の緊張感そして世界の危機が一気に高まる。


私のマドリード行きは、エミレーツ航空を使う予定であった。そう、トランジットは中東ドバイ。ドバイ空港にもイランからの攻撃があり飛行機も飛べず異常事態となった。トランプ大統領は開戦時に数日で終わると言っていたが、そんな事はなく一週間も過ぎた頃、私はエミレーツのマドリード行きをキャンセルした。ホテルは格安プランだったので返金なし。ホテル代だけで9万円を失う。飛行機のキャンセル代で3万円。さらにミュージカルチケットも買っていて転売できず1.5万円。約14万円消えた訳だ。まぁお金だけで済んだのだからよしとしよう。健康な心身があればいつでも取り戻せる。


という訳で平和を考えるために観に行こうと思っていたピカソのゲルニカには会えに行けず旅は延期となった。


一方、長期休みはある。一週間インドネシアの自宅にいるのは性に合わない。少し考えて、日本へ家族に会いに行く事に決めた。会社からの補助を使っていなかったので、この旅のチケット代は会社申請。無事に伺いも通った。


日本に行き、家族旅や日本食をふんだんに楽しんできた。急な出現にも関わらず、会った人みんなに笑顔で迎えられ平和の有り難みを感じる。一方、戦禍にある人々にも心を寄せる。援助が必要だろう。困った時はお互い様だ。


ピカソ。

観たかった。


そして、私は平和を願っている。

そんな中でピカソの鳩の絵を美術店で見つけた。

シンプルだが、気にいる。これを私の日本土産にしよう。この絵を観ればレバランホリデー2026に感じた事をいつまでも忘れずにいれそうだから。



1秒でも早く地球が平和な星になる事を願う。