私の斜め前の6人がけの席に
家族連れのお客さんが入ってきました
お母さん、お父さん
2〜3歳くらいの男の子と0歳くらいの赤ちゃん
特に何もなく仕事に集中してると、突然
「何してるの！なんで言わなかったの！！」
と激しい声
ビックリして顔を上げるとその男の子立っていて
足下には小さな水たまりが、、、
あらら、漏らしちゃったのか
と思って、また仕事に戻ろうとしたんですが
その時に聞こえた言葉がどうしても
刺さってしまって。。。
「もう、バカじゃないの！！」
お母さんの気持ちもよくわかります
公共の場で、ましてやレストラン内で
席着いたら子どもがオシッコ漏らしちゃって
そりゃ動揺するし、恥ずかしいし
腹だって立ちますよね
でも、それでもやっぱり
バカじゃないの
って言葉は
子どもに言って欲しくなかった
私には子どもがいないので
お母さんの日頃の苦労や本当の辛さなんて
1/100も想像できないと思います
だけど子どもが、
自分でも恥ずかしいって思うことを
ついやってしまった後に
バカじゃないの！
ってお母さんから怒られた時の
あの気持ちは、よく分かります
自分なりに頑張ったけど失敗しちゃって
恥ずかしくて仕方ない上に
バカって言われて‥
親としては、深く考えずに
怒りに任せてつい無意識に出た、
そんな言葉だと思いますが
その言葉によって
子どもの心の深いところに傷がついてしまい
そしてその子は、その傷と一緒に
大きくなるんです
なぜそう言い切れるかっていうと
私がそうだからです
うちの母は
「人に迷惑をかける」ということを
なによりも気する人で
私が何か「人に迷惑をかける」ことをした時には
夕飯時だろうがなんだろうが私を
その「私が迷惑をかけた」人のところに
引きずって行き、謝らさせられてました
そのほとんどが、
私が何か良くないことを言った
みたいなことだった思います
(例えば「このお店、欲しいお菓子が何もない」とか、友達との口げんかで相手の親が電話してきた、とか)
そしてその謝り行脚の際にはいつも
バカじゃないの！
って言葉を言われました
その時の私は多分、毎回
ただただ恥ずかしい、悲しい、悔しい、、、
って思うだけだったと思うんですが
それが重なっていくとだんだんと
自分が何か思ってることを言ったら
バカじゃないの！って怒られる
って刷り込みができたんだと思います
結婚してからは特に
私ってなんで人に相談できないんだろう？
やりたい事、思ってることを相手に言うことに
どうしてこんなに恐怖を感じるんだろう？
ってずっと不思議だったんです
特に母親には
結婚、離婚、起業など
人生の大きな決断に関しては
どれも全て事後報告
どうして私は
他の母娘みたいに仲良くできないんだろう？
相談ができないんだろう？
気を遣うことなく
言いたいことが言えないんだろう？
と本当に悩みました
私がおかしいの？
私が冷たいから？
母が一番身近な存在であるべきなのに
どうして私はこんな態度なの？
と自分を疑い、攻め続けていた
この過程が一番辛かったです
でも、ある時気づいたんです
あ、これ、トラウマだったんだ
自分のこと、自分の考えとか
やりたい事を言ったらまた
バカじゃないの！
って言われちゃう、と思ってたんです
今は、少しずつ、本当に少しずつですが
友達に相談することができるようになったり
自分の恥ずかしいと思うことでも打ち明けて
助けを求めることができるようになってきました
でもね、ここまでくるのにン十年ですよ
私は「気づけた」のである意味
幸運な人間だと思います
でも、私ほど幸運じゃない
親からの言葉に傷ついたことさえ気づかずに
ただただボンヤリと苦しんでる人って
本当にたくさんいると思うんです
だから、今これを読んでるあなたがもし
ついつい怒りに任せて、子どもや部下などに
バカじゃないの！
って言ってしまってるとしたら
お願いです
どうか今すぐやめてください
怒るな、と言ってるわけじゃないんです
ただ
かける言葉を変えてあげてください
それだけでも
あなたの目の前のその人の人生は
これからうんと生きやすくなりますから
思いがけず長文となってしまい
しかも読みにくい散文的なものになりましたが
ここまで読んでいただきありがとうございます😊
この後はどうぞ
素敵な夜をお過ごしくださいね😊
