ハラスメント排除を叫びながら「体育会系は別」という世間。 | 零細企業の闘魂日記

【日馬富士暴行  「堂々巡りだから」貴乃花親方、法的手段も】
https://mainichi.jp/articles/20171118/k00/00e/040/305000c
『大相撲の横綱・日馬富士関(33)=伊勢ケ浜部屋=が10月の秋巡業中に前頭・貴ノ岩関(27)=貴乃花部屋=に暴行した問題で、貴ノ岩関の師匠の貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会側に「協会に聴かれても堂々巡りだから、第三者を立てます」と話し、法的手段に訴える姿勢を示していることが分かった。』
 
『日馬富士関は17日の鳥取県警の事情聴取に対し、素手による暴行は認めたものの、ビール瓶で殴ったことは否定したことが、捜査関係者への取材で分かった。これまで現場に同席していた横綱・白鵬関が「ビール瓶では殴っていない」と証言していたが、日馬富士関本人もビール瓶による暴行を否定した。』
 


この事件について、連日のようにメディアが取り上げ、さまざまな情報が錯綜している。
 

無関係のコメンテーターが思いつきで発言する無責任な場面が目立ち、いつの間にか、貴乃花親方が‘異質’であるかのような決めつけに展開していることに違和感を持つ。
 
事実は分からない。
貴ノ岩も礼儀を欠き、他の力士に暴行を働いていたこともあるというような話も出てきた。
ビール瓶で殴られたかどうかも明らかではないし、暴行と傷害に関係があるかどうかも現時点では証明されていないようだ。
 
他方、「体育会系ならそんなこと日常茶飯事で当たり前だ」と訳知りで物を言う人もいる。
 
「相撲協会と歩調を合わせない貴乃花親方の言動に困惑している」という見解が、あたかも正論のように膾炙されている。
 
私は貴乃花親方の肩を持つわけでも、誰かの話を一方聞きするつもりもない。
 
だが、相撲の在り方も時代と共に変化し、一般社会でも暴行傷害レベルの問題を内々で片付けようとする姿勢が厳しく批判されるようになっているではないか。

 
また別の見方をすれば、親方と弟子という関係は、実の親子同然である。
親方が弟子を守ろうとするのも理解できる。
 
被害者を自殺に追い込んですら現実を正視しない、学校のいじめや会社内でのハラスメントが耳目を集めるなか、なぜ、相撲社会の問題を明らかにしようとする貴乃花親方を異分子扱いするのだろうか?