私は癌になって
もう死んじゃうんだろうな



ってそう思ってた5月
いつもどの1日にしようか考えていた



もし戻れるなら
これまでの人生のどの1日に
戻りたいか


戻りたいと言うか、
どの1日をもう一度過ごしたいか



癌になる前も


いつも私は悲しいことがあったら
そんなことを考えるクセがあった


私の再現できる1日は決まってる





幼稚園か小学校1、2年生の時の
自宅の屋上に戻りたい



すぐ一日なんて
欲張らなくていいから


学校から帰ると


家が近くなると
マルチーズのラッシーの声が聞こえる


私道の角を曲がって
家が見えると
屋上の角に




落ちそうになりながら
ラッシーが身を乗り出して


私を待っている



休憩中のパパが
ラッシーとママと屋上で


植木にお水をあげている



私は家に帰るとすぐに
屋上まで駆け上って



ラッシーと話して
パパと学校の話をして
植物の話をして



ママが

今日の夕食はねー
あーちゃんが食べたいと思って!
〇〇よ〜


と言って
本当にいつも当たりで




その時も幸せだと思ってたけど
やっぱり
今考えても



あんなに幸せなことはない


↑私のママ
昔住んでた南麻布、懐かしい





けど、
近頃迷う再現日が台頭してきた!



やっぱり
4人それぞれの赤ちゃんが生まれた日
もいいな



2番目のまんちゃんの生まれた日
は印象深い




ものすごい痛くて
印象に残っている。



生まれてきたら
めちゃくちゃカワイくて
報われたーラブ



と思ったのおぼえてる




映画でも
そういうの考えた人がいた



再現日のこと。


昔あった
マコーレカルキンくん主演の「AI」
という映画覚えてますか



あれ、号泣しちゃうから
もう一度見たいけど見れない



マコーレカルキンくんは
6歳くらいのAIロボットで




子供のいない夫婦に愛され
大切に育てられていたのに



ある日とうとう本物の赤ちゃんが生まれ


夫妻はマコーレくんが邪魔になってくる
と言う話


マコーレAIは
前と変わらないのに
夫妻の愛はどんどん変わってしまう


という
とてもキツイ話


マコーレAIは
解体され記憶がなくなる前に


1日だけ
戻りたい日に戻してあげるよ

と言われ



彼は
「ママと僕の2人だけの普通の1日」
を選ぶ


それだけでもう胸がいっぱいなんだけど



その一日がまた切ないくらい
ふつうで



ママが朝起きて
マコーレAIにキスをして



ご飯を食べて



そしてとうとう
ママ、眠くなったわ
と言って眠り


一日が終わる


というもの


あー切ないー