「うちの県が名指しで心配されている」

 

 

SNSやブログで、

 

「あの県は今回のワクチンの接種率が高いほか、

HPVワクチンも積極的に打っているそうだ。

大丈夫か、あの県。」

 

と名指しされていた。

 

私はこのことについて、ため息を吐くしかなかったが、

(原因は何だろう?)

と暫し考えていた。

 

 

 

 

 

その一因に一人一人の「依存心の強さ」があると思う。

 

三世代同居率が高く、

若者が県外に出ていくことも少なくなった。

女性は「相手が長男だから」と、割とすんなり同居する。

 

上の世代がすること、

みんながやっていることに対し、

抵抗がない他、

文句を言いながらも反発しない。

 

「これが私のやり方」という生き方がない。

 

だからこそ、年配・若年層問わず、皆打ってしまった。

 

そう考えると、合点がいく。

 

 

 

 

 

医者に対して信頼も厚く、

結構、変な医者でも(地域にも依るが)堂々と開業していたりする。

他に行くところが無いことはないが、

やっぱり医療機関の数の少なさ、は原因にあるだろう。

 

 

 

 

 

家族間での依存

 

 

 

良くも悪くも、この県では家族仲が良いというか、

繋がりが強い。

同居率が高い。

子供を安心して産んで、女性は働いて・・

がこの県での一般的なモデルになっている。

 

そこから外れると「あの人ってちょっと違うよね」という目で

見られたりする。

 

女性の自尊心、自己肯定感が異様に低いな・・

 

と感じることが多かった。

 

 

 

 

 

仕事などを通して自分らしさを発揮する、という考えがあまり無くて、

最初から「私はこの程度だから」と決めてしまっている。

 

かなり綺麗な女性であっても、

「自分は大したことない」

と、謙遜ではなく、本気でそう思っている。

 

環境がそう思わせているのだな、

と私は県外に出て初めて気が付いた。

 

 

ちょっとデキるとか、個性がある子は

子供のうちから目を付けられて、

出る杭は打たれるで差別されやすい。

 

「男の子が女の子をイジメる」

 

という陰湿で嫌な現象が結構あって、

私もその対象になったことがある。

 

だから、自分でも知らずのうちに

(私は価値がないのだ)

と思ってしまって、良くない男性をパートナーに選んでしまい、

人生を棒に振る、または離婚を繰り返す例を身近に見てきた。

 

 

 

ダメ男でも生きていける、

 

そう考えれば優しい県かも知れないけれど、

女性からしたら良い迷惑だろう。

 

割と近年では「離婚」を切り札に出ていく女性もいるから、

救いはあるのだけれど、

子供を置いて出ていくケースがあって、

それこそ男性家族からしたら、

「子供(孫)が出来たから、まあいいや」

ということになるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

話がワクチンから逸れてしまったが・・・

 

 

この依存心の強さは、

この県の良さの裏返しでもある。

 

 

県外に出た若い子が、「やっぱり戻りたい」と言って

戻って来ることが案外、多い。

 

県外から来た人が「環境が良いし、人も穏やかだし」

と、そのまま住んでくれることも結構ある。

 

何だかんだ言って、居心地が良い。

 

私は県外に出てみて、

(何て殺伐としているんだろう、何でそんなに冷たいことを言えるのだろう)

と感じたことがよくあった。

 

県外で、素晴らしい出会いもあったし、

自分が認められる、という経験が出来た。

だけど、なぜか戻りたい気持ちが強くて、

それが何なのか自分でもよくわからなかった。

 

でも今では、ハッキリわかる。

 

愛情深さは、人間的な弱さにも繋がるのだ。

 

 

 

 

 

 

ワクチンのこと、

他諸々のことで、

「家族や身内を裏切る」選択をせざるを得なかった、

という方は、ぜひ自分を責めないで誉めてあげて欲しい。

 

(私の心がおかしいのか、あんなに優しく愛情を掛けてもらったのに)

 

という気持ちはわかるけれど、

その愛情の中に「間違い」が含まれていたのだとしたら・・

 

柔らかい布団の中に針が、

暖かい手料理の中に毒が

入っているのと同じことだと思う。

 

 

ワクチンは、その中でも大きな「間違い」だ。

 

そのことに気が付いて行動出来た、あなたは素晴らしい人だ。

 

ぜひ、これからも胸を張って生きて下さい。