↑ココを探しに行きました。

 

さて。

美しい棚田に目を奪われながら、農作業をしているお母さんをめざとく発見したキョウコちゃん。

「あのお母さんに聞いてみよう!」

と油絵を抱えて農家の私有地にドスドス入り込みました。

お母さんが作業をしている側には真っ黒なクロ猫ちゃん。

のんびりと白い袋の上に座ってお母さんの農作業を眺めていました。

 

「ちょっとお聞きしたいことがあるんですけどー」

と声をかけると

「はい。なんですか?マスクないからごめんなさいね」

と首に巻いたタオルで口を覆いながら近寄ってくれるお母さん。なんて親切なんでしょう。

 

かくかくしかじかと事情を説明しながら油絵をババーンとかざして見せると

 

「・・・・いやー・・・・わからないわあ・・・・多分ここら辺じゃないと思うわよ」

と言われ、キョウコちゃんと二人で愕然。

だってキョウコちゃんの能勢に詳しい友人の情報から訪れたエリアなのに・・・。

多分間違いないね!と意気込んできたのに・・・。

「この。水田の真ん中にある赤鳥居と茅葺屋根の農家が目印なんですけど・・・」

必死で食い下がってみましたが、お母さんは首をかしげるばかり。

「そういう神社は見たことないわあ。能勢って言っても色々あるからねえ。ここらへんは、棚田ばっかりなんよ」

とお母さんが手で指し示す方向は、そうです、見渡す限り棚田。

この棚田が有名でこの辺り一体は景勝地の一つなのです。

観光に来る車が後を絶たならしく、あちこちに「私有地に駐車しないでください」とか「アイドリングをしないでください」という看板を見かけました。

 

「こっちじゃなくて、東の方かもしれないよ。能勢には西と東があってね、ここは西なのよ。でも、東の方はそういう平たい田んぼばっかりだから。山を超えて行くと東に出るわよ」

お礼を言って車に戻ろうと歩き出した私たちの背中に、優しいお母さんの声が聞こえてきました。

ありがとうございます!

手を振って車に戻りました。

 

いやー。

そうよね・・・。

そう言われてみればお父さんの絵はピターンとした平地よね。棚田じゃないよね。全然棚田じゃないよね。

キョウコちゃんと頷きあいながらガックリ。

ちなみにキョウコちゃんはお仲間と一緒に能勢でお米を育てているらしく、能勢にはある程度の土地勘があるんです。

「うーん。そうか。ここじゃないかー。お母さんが教えてくれた東に行ってみようか。そっちは私たちの田んぼがあるのよ」

とキョウコちゃん。

グイイイーンとハンドルをきり、一路東能勢に向かいました。

ちょっとした山越えでしたが、時間にすればほんの10分か15分ぐらいのドライブで、東能勢エリアに到着しました。

 

↑東の水田風景。

 

東の水田を車で駆け抜ける時、あっ!と思う景色に出会いました。

 

↑この青い橋があった!

 

青い橋があったよ!

 

と慌てて車を降りましたが、そのどちら側にも赤鳥居や茅葺き屋根の農家は見当たらず。

そもそも水田のど真ん中に神社とか普通あるかなあ?

 

だんだん不安になってきたね・・・。

お腹も減ってきたよね・・・。

 

二人とも空腹でフラフラになっていたので、キョウコちゃんが数回訪れたことのある古民家カフェに、まずは腹ごしらえに伺いました。


 

↑裏庭から見た古民家カフェ。ここで素敵な出会いが。

 

<肩が凝ってきたので続きは明日!>(そこまで引っ張るほどの話か?)