今思い出しても、奇妙な夢だったような高野山での時間。

嫌な思い出ではないんです。怖かったけど。宿坊もいろんな意味で恐ろしかったけど、でもまた行きたいと思っています。別の宿坊で。

 

墓場ツアーが外国人観光客に人気の奥の院に行きたいとポール先生がおっしゃったので、近場のお寺で「有名で大きいお墓、どこですか?」

と効いたら、お寺の女性が

「あー奥の院ですね?」

そこを奥の院と言うのだとすら知らなかったのですが(無知すぎる)、たぶんそこですと言うと地図をくださって「右に行ってすぐですよ」と教えてくださいました。

本当にそのお寺から徒歩40秒。

その3分ほど前に、そこから30mほど離れたお寺の前で通りすがりのおじいさんに訊いた時は

「あー墓。2キロぐらい先やなあ。歩いて2−30分ぐらいかかるよ」

と言われたんですけど、おじいさん、一体どこの墓のことを言っていたのか・・・。

先の女性が

「ここはすごい人たちのお墓があるんですよ」

と教えてくださったので

「すごい人!ってどんな人ですか?」

と聞き返しました。

「あのーもう、すっごい人たちです」

というはなはだ曖昧なお返事に、ふーん?と首を傾げながら行ってみました。

そして、マジで『すっっっっっっごい人たち』のお墓にびっくり仰天。

信玄様や謙信様、徳川吉宗、伊達政宗、明智光秀。

大河ドラマか!!!

というような面々のお墓にびっくりびっくり!

ひー!

ぎゃー!

えええー!!

と一人で大騒ぎをしながらお墓の写真を撮りまくりましたが、日本語が全く読めないポール(マッカートニーじゃない方)は、何がそんなにすごいのかさっぱり理解できずじまいでした。

もちろん、奥の院の静かで厳かな雰囲気は感じ取り

「うーん。夜にも来てみたい」

と言ってましたけどね。

大木が茂り昼なお暗い奥の院は、歴史に名を残した方々が眠る静謐の世界。

戦国武将たちは、全国各地にお墓がある人も多いので、本当にここに彼らが眠っているのかはわかりませんが、人々の祈りと畏敬の念がここにあり続けていることは、ひたひたと伝わってきました。

今度は思いつきじゃなく、ちゃんと計画してもう一度高野山に行きたいです。

できればもうちょっと安全な道で。

 

↑暴れん坊将軍。

 

↑武田信玄様のお墓。小さい方は息子ちゃんのお墓だそうです。戦国武将らしい質素でシンプルなお墓。

 

↑生涯妻をめとらず、女犯も行わなかった高潔な武将上杉謙信様の霊廟は絢爛豪華。今修復中でした。

 

↑独眼竜政宗!大河ドラマ!!