先日の予算特別委員会での都市整備・土木の質疑が行われました。

質疑で多く取り上げられたのは、交通、防災まちづくり、バリアフリー、

そして地下鉄延伸など、2040年の練馬の姿についてです。

メモ質疑内容をピックアップメモ

 

 

  無電柱化・400m施工に7年

東京都では、宅地開発時の電柱新設を原則禁止する条例案が出されています。

練馬区も環状8号線内側が重点整備エリアで、区の約半分が対象となる“最前線”です。

しかし現実は簡単ではありません。

というのも、
・整備費:約5.3億円/km
・工期:400mで約7年

もの費用と期間を要します。

 

その要因として、道路の下には水道・ガスなどのインフラが密集しており、調整に時間がかかるためです。

それでも災害時の安全や景観のため、無電柱化は進めるべき重要な都市政策。

区では「浅層埋設」など低コスト技術の導入も検討しています。
スピードとコストの両立が今後の大きな課題です。

 

緊急輸送道路が優先整備されますが、抜け道となっている区道などは区内にたくさんあります。

歩道もなく、車両の通行量が多い道では、電柱を避けようとすると歩行者や自転車は危険な目にあいます。

こういった場所にも無電柱化を進めてほしいと感じています。

 

  バス路線廃止と地域交通の新しい形

日本全国で深刻化しているバス運転手不足が練馬区内の地域にも影響しています。

こうした状況を受けて、大泉地域では新たな交通手段の検討が進められています。

例えば

  • 地域住民へのアンケート調査(約500人規模)
  • デマンド型交通(予約型乗合交通)の検討
  • 地域主体の移動サービスの可能性

などです。

一方で、
東京都の「シルバーパス」はバス事業者が対象となっているため、新しい交通サービスにそのまま適用できないという問題があります。

こうした課題も踏まえながら、地域の実情に合った持続可能な交通のあり方が検討されています。

 

 

   木造住宅密集地域の防災まちづくり

 

田柄地区では、23区初となる、空家等活用促進区域という新しい制度が導入されました。

この地域では、道路が狭く「接道義務」を満たさないために、建て替えができない住宅が多く残っており、

老朽化した空き家が増えるという問題も生じていました。

今回の制度では、一定の条件を満たす場合に限り、建築規制を緩和して建て替えを可能にします。

ただし安全性を確保するために

  • 準耐火建築物以上の構造
  • 2階建て以下
  • 敷地境界から50cmのセットバック

などの条件が設けられています。

つまり、建て替えを促すことで結果として防災性を高めるという考え方です。

 

 

  福祉のまちづくり・バリアフリーへの取り組み

バリアフリーというと、エレベーターや段差解消スロープや車いすでも入ることができる誰でもトイレなどの設備をイメージするかもしれません。

練馬区では、駅と主要公共施設を繋ぐアクセスルートのバリアフリー化を図っています。

例えば、今年、男女共同参画センター(エール)から石神井保健相談所へ向かう道路では、歩道がないため点字ブロックの設置が難しい場所があります。

そこで区は、厚塗り白線を試験的に整備し、実際に視覚障害者の方や車椅子利用者の方に歩いていただき検証を行いました。

その結果、有効と確認され、整備が行われました。

一見すると小さな工夫ですが、こうした取り組みの積み重ねが、誰もが安心して歩ける街づくりにつながっています。

 

令和8年度は、石神井公園駅から男女共同参画センター(エール)までの歩道に点字ブロックを整備する予定です。

 

 

   大江戸線延伸と新しい街づくり

長年の課題となってきた都営大江戸線の延伸(光が丘〜大泉学園町)についても、事業化に向けた動きが進んでいます。

東京都では副知事をトップとするプロジェクトチームが設置され、事業性の検討が進められています。

一部報道もされましたが、開業は2040年頃が想定されています。

鉄道整備だけではなく

  • 新駅周辺の街づくり
  • 交通ネットワークの再編
  • 地域の活性化

といった沿線まちづくりの検討も始まっています。

「大江戸線延伸ー沿線まちづくりデザインー」の策定に向けた住民意向調査を行っています。

また、大江戸線延伸推進基金をさらに30億円積み増します。

これは、延伸実現に向けて、区が担うべき財源の一部や鉄道施設整備、沿線まちづくりへの活用のためです。

 

大江戸線の延伸は、練馬区北西部の交通環境を大きく変えるだけでなく、

東京圏全体の交通網が更に発展する欠かせない事業です。

練馬区の鉄道空白地域の改善と、沿線まちづくりに向けて取り組まなくてはなりません。

 

 

  2040年の練馬に向けて

交通、防災、バリアフリー、鉄道延伸。

「住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる街をつくる」

といった内容です。

2040年の練馬は、どうなっているか。これからの政策や地域の取り組みによって大きく変わっていきます。

区議会でも、こうした課題について引き続き議論が進められていきます。

私自身も区民の皆さまの声を伺いながら、将来を見据えたまちづくりに取り組んでいきたいと思います。