令和3年度、第三定例会が開会しており、

会派での一般質問が行われました。

 

その中の項目で、

都市整備についてを掲載します。

(正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。)

 

日本社会は世界に類をみない「超」超高齢社会に突入し、少子化、人口減少、

労働力不足や経済的な競争力低下等々、深刻な問題があったところに、新型コロナウイルスの直撃を受けました。この感染症の猛威は区民の健康だけでなく、区の財政計画にも多大な影響を与えています。事実、令和3年度の当初予算では区の公共施設等総合管理計画に基づいた事業の事業費、事業規模、スケジュールを精査し、新規着手は延期にする等の対応が行われています。

 

現在は、緊急事態宣言4度目が発令中であり、感染症対策による人流抑制効果は、2022年度予算にも大きく影響してくることはすでに目に見えています。区の財政面だけでなく、建築資材の不足、仕入れ単価の上昇、人材不足等々の課題も浮き彫りとなっている今、事業費見直しの対応だけでは限界があります。公共施設の資産管理の効率化、資産価値を高めていく施策も重要となり、新たな手立てを考えていかなければなりません。

 

その手立ての一つとして、Building Information Modelling 通称BIMというシステムが注目されています。設計、施工、運用のプロセスでデータを作成し、管理するために使用されているシステムで、AEC プロジェクトの可視性の向上、意思決定の改善、より持続可能なオプション、コスト削減等々が可能とされています。導入企業では、導入後2年で人件費40%の削減、図面作成にかける時間が40%減少し、設計にかけられる時間が60%増加したという報告も挙っています。

また、国においては、国土交通省が2023年度までに小規模を除くすべての公共工事でBIMの原則化に向けて、段階的に適用拡大を図るための施策を展開しています。

 

このシステムは、すべての電球や支柱、空調、室外機等全ての設備機器を台帳に自動で生成が可能な資産管理機能と、人流から風の向き、日照等の詳細な情報を組み込み、3D上で閲覧が可能となるため、有事を含む多様な場面で活用できる資産運用機能を備えています。何より大切なことは、区が公共施設を建設・改築などをする際に行う説明会での活用であります。より理解されやすい資料の作成や、目に見えないコストの視覚化は、区民へのアカウンタビリティに必要な要素だと考えます。

以上を踏まえ、公共施設のBIMの活用についてのご所見をお聞かせください。

 

 

練馬城址公園の活用については、

今年4月、東京都公園審議会が都市計画練馬城址公園の整備計画の答申のとりまとめを行いました。今計画では、公園の現状や課題のほか、土地の歴史や地形等の空間特性を踏まえ、「緑と水」、「広域拠点」、「にぎわい」の3つの観点から整理が行われました。

 

 コンセプトとして3項目が提示をされ、そのうちの一つ「人々が迅速に避難でき、地域の防災機能の向上につながる拠点づくり」に着目しています。

 

 避難所としての機能に一役買うのは体育館ですが、区内には1972年に区内初の総合体育館として練馬区のスポーツ振興の中核を担い、区民の健康や交流、スポーツ施策の基盤を支えてきた来年で開設50年を迎える体育館があります。

練馬区公共施設等総合管理計画では、改築に向けた検討として、スケジュールはまだ検討段階であるものの、「現在地以外への移転の可能性も含めて検討する」とされているため、東京都が整備予定の練馬城址公園内に移設することを要望してきました。

しかし、現在までの公園審議会の整備計画には具体的に盛り込まれておりません。今後区として総合体育館の改修改築計画について、スケジュールや移設の可否など、一定の整理をする必要があると考えていますが、ご所見をお聞かせください。

 

また、先の東京2020オリンピック・パラリンピック大会では、大会活性化の

ため若者に人気のある競技が新種目として選ばれたことが注目されました。

スケートボードやスポーツクライミングなどの競技場の整備も区民ニーズとして高まっていることから、公園整備については、このようなスポーツを適切な場所で楽しむことができる広場等の整備を要望して頂きたいと思いますが、ご所見をお聞かせください。

 

項の最後に、としまえんの跡地活用に関連して、2023年に予定されているハリーポッター施設の開設にあわせた、地域のまちづくりについてお伺いします。施設は民間ですが、開設にあわせ、最寄りの豊島園の駅や周辺の商店街が一体となって地域経済を盛り上げていく環境整備は必須であります。駅前広場の一部は私有地ですが、周辺と新施設が一体性を持った形にしていくべきだと思いますが、区のご所見をお聞かせください。

 

 

===答弁===

・公共施設へのBIM活用に関して

 従来の設計では、CADを使った2次元の図面作成を行っていましたが、BIMでは、3次元の空間で設計を行います。一部を修正すると、すべての情報が連動して反映される仕組みとなっています。これにより照明・空調などのシミュレーションも容易になり、設計が効率化されるとともに、維持管理にも活用できます。

 現在、国土交通省においては、建築生産・維持管理システムの効率・高度化を図るため、BIM推進委員会を設置して検討を進めており、その動向を注視してまいります。

 

 

・練馬城址公園について

 本年6月8日に、令和16年3月末までを事業期間とする公園の事業認可が告示されました。今後、都が5月に策定した整備計画に基づき、区と区議会が一体となって求めてきた「緑と水」、「広域防災拠点」、「にぎわい」の機能を備えた公園の実現に向け、段階的に整備が進められていくものと考えています。

 近傍の都立光が丘公園内に競技場などのスポーツ施設があり、練馬城址公園内への整備は都の計画に盛り込まれていませんが、都に対しては、節目節目で区や区民への情報提供と意見聴取を行い、多様な意見を踏まえて整備を進めるよう求めていきます。

 練馬城址公園がスタジオツアー施設を含めて、防災やにぎわいの機能を十分に発揮するためには、都市計画道路等のインフラ整備と、周辺の商店会や町会などを含めた多様な主体が連携するソフト面の取り組みが必要です。補助133号線については引き続き、都に早期整備を求めるとともに、駅周辺のまちづくりについても、西武鉄道や都、地元の商店会、町会などとの協議を進めてまいります。

 総合体育館については、令和元年度にアリーナに空調機を設置し、今年度は特定天井の改修工事の設計に着手するなど、区民の皆様に安全安心に利用していただけるよう適切な維持管理に努めています。改築には多額の財政負担が伴うことから、今後、区立施設全体の老朽化状況等を考慮しながら、効率的に整備するための事業方式などについて引き続き検討してまいります。