羽田空港発着増加のための新ルート案(練馬区)について | 倉田れいかBLOG

羽田空港発着増加のための新ルート案(練馬区)について

2020年オリンピック・パラリンピックの開催や増加している日本への観光客受入れ等を踏まえ、

平成26年に国は首都圏空港機能強化の具体化に向けた協議会を設置し羽田空港国際線の発着枠の増加が可能となる新ルート案を示しました。

 

その後オープンハウス説明会などを開催し、これらの意見を踏まえ平成28年に経路の一部を区外の東側へ移設する修正案を示しました。

新ルート案による飛行にあたり、国は説明会などでの意見を踏まえ、

落下物対策として

・未然防止策の徹底

・補償制度の充実

・見舞金制度の創設

 

騒音対策としては

・更なる低騒音機導入の促進

・到着経路の高度引き上げ など騒音の低減に努めることとしています。

 

練馬区上空ではどのような飛行ルート案となっているかというと、

南風時で15時~19時の間で、経路切り替え時間帯を含むため実質3時間程度。

南風運用の割合は年間平均で運用全体の約四割となっています。

練馬区上空では着陸機のみ。

詳細図についてはこちら↓です。

 

練馬区から抜粋

 

懸念されているひとつとして騒音があります。

この案では練馬区上空では高度約3.000ft(約900m)~高度約4.500ft(約1.350m)で、

着陸時の経路直下の最大騒音レベルの予測は

3.000ft地点で63db(小型機)~70db(大型機)となっています。

この騒音レベルは

通常の話し声が50~70db

街路沿いの住宅街が65~75db

幹線道路、掃除機、騒々しい街頭が70~80db

練馬区内では航空機が飛んでいないときの騒音レベルで

練馬図書館付近の平均値が約53db

光が丘駅前の平均値約57db

です。

 

案では、一時間あたりに14便程度が2路線、30便程度が1路線あり、

これらを実質3時間で考えると、

180分のうちで174便。

 

ひっきりなしに飛んでいることになります。

最近では保育園を整備する際ですら、子供の声が騒音と感じる方もいますし、

騒音の感じ方は人によって様々ではあると思います。

 

当然、風向きなどの気象条件によっても聞こえ方は変わるでしょうし、

この騒音値は、過去の航空機騒音調査によって取得してデータベースから飛行経路下における地上観測地点での最大騒音値を推計した値となっています。

 

落下物については、

部品や氷が落下する可能性が指摘されており、

国内では、過去10年間(2008~2017年度)において21件発生しています。

最近の航空機関係の落下物の事案として

2017年には全日空機が非常用脱出スライド収納パネル(約3キロ)が脱落していたことが判明。

2017年にはKLMオランダ空港が約4.3キロの胴体パネルが脱落し走行中の乗用車に衝突

2018年には日本航空機がエンジンから飛散したと思われる金属片によって車両や建物の窓ガラスが損傷

といったことが報告されました。

 

2017年11月から、国際線が多く就航する空港について外国エアラインを含めた全てのエアラインから航空機の部品欠落情報が報告される報告制度を充実し、2018年10月末の間で報告された欠落部品は447件にも及びます。

 

この447件については、着陸後に判明した件数であり、事故等の報告件数ではありません。

委員会では、国交省の参考資料に基づいた説明であったため、実際に被害にあった件数としてはわからないとのことです。

 

しかも、落下物の状況説明については、

落下物の多くは100g未満と軽いものが半数以上を占めている。と記載されています。

 

100g未満の軽いものだったら特に問題ないという見解なのでしょうか?

高い位置から落下したら小さなものでも衝撃は強くなります。

小さくてもピンポイントでそこには人がいるかもしれません。

 

これまでの事例でも高度何メートル程度、空港から離発着してからどれくらいの距離で落下した事例なのか、

参考にしようがない情報で区民の方は安心できるのか疑問に感じました。

 

区は参考資料として今回の委員会では説明しましたが、練馬区としても区民の生活を守るうえできっちりと情報を提供できるように、情報収集をすること、そして区民生活が安全となるよう騒音対策・落下物対策についても飛行ルート案に入っている自治体として安全性確保にむけた態度を示してほしいと思います。