漆のチューブ詰めの作業を見学させていただきました。
工芸クラブの深谷様、益子様
こちらは益子さんが今年収穫なさった漆2キロです。
木のくずやゴミが入っています。
こちらがそのごみを取り除く遠心分離機です。
そしてこちらがチューブ
まず準備です。
真鍮で出来た細かな目の網を
分離器の内側のサイズに合わせてカットします。
次に、寒冷紗も同じくカット。
寒冷紗でカットされた網を包み込みます。
それを分離器の内側に設置します。
ここに綿に絡め取られた屑がくっつきます。
まず真綿を小さくちぎって、漆桶に放り込みます。
割り箸で、綿に漆をからめ取って分離器の中に入れます。
そしてスタート
下の口からきれいになった漆が絞り出されてきます。
それをチューブのお尻から100gずつ流していきます。
軽く閉じ、空気を抜きます
最初はペンチで閉め、
さらに機械で完全に閉め切ってしまいます。
私もやらせていただきました。
最初はチューブを持っている左手にも力が入って、
チューブがぺこぺこになってしまいました。
右手と、左手は、別人格だ!と、言い聞かせ
段々と上手になってきました。
完成したチューブたち
今回は50gのチューブをお願いして詰めさせていただきました。
試しに使っていただける量にしました。
残りは用意したケースに入れ、
酸化を防ぐために油紙で密閉
さあその後はお掃除。
分離器の中にはゴミがこびりついています。
お酒の瓶?飲みながら?
いいえ、お掃除用の灯油が入っています。決して飲みません!
綿の繊維にゴミが絡め取られています。
皆さんで楽しく共同作業です。
これで今年の漆のシーズンは終わってしまいました。
後は掻き取った漆の木の伐採が残っています。
工芸クラブの皆様、ありがとうございました。