京都と美女と裁判

祖父殺しの嫌疑をかけられた御曹司、城坂論語。

彼は祖父が死んだ当日、謎の女性と出会っていたが

彼女がいた痕跡は一切消されていた。

事件の真相は京都で古から行われる私的裁判「双龍会」で

暴かれることになるが・・・

前々から何となく気になっていたシリーズ。

もっと任侠っぽいお話かなと思ったら

結構な会話劇と、存外突飛な設定。

あれ?これライトノベルかな?と思ったら

物語シリーズと同じ講談社BOOK倶楽部からも発行。

なるほどなあ。


探偵役も1人ではないし

濃いキャラが非常に多くて、予想外に

軽く楽しめる作品でした。


祖父殺しの嫌疑を晴らす話から

謎の女の正体へ焦点が当たり、

ここで二転三転とどんでん返し。


でも一番びっくりしたのはある人のある事が

明らかになる瞬間ですね〜。

それがわかった瞬間、其キャラは一気にお気に入りに。

ギャップ萌えしました。


他のキャラに比べて普通の人なので

読者の視点のキャラですが、

ただこの人もそれなりに優秀なので、

単なる狂言回しだけで終わらなさそうなとこが良かった!


事件の真相と隠されていた関係や背景も

しっかり押さえて、ミステリーとして

傑作とはいきませんがまあ良作です。


ちょっとひっくり返しすぎてえっと、結局どうだっけ?

ってなりましたが;;

最後の一言で綺麗に、むしろ綺麗すぎる?くらいに

締められてました。


気が向けばまた続刊も読んでみようかな。


次は海外ドラマ

ARROW シーズン3 第17話

「狂気と正義」の感想です。