個人製作、恐るべき世界

汚染が進み、地下を開発した人々。

開発のため人工生命マリガンを発明するが

マリガンは人間と闘争、地下世界を乗っ取る。

その後1600年、

遺伝子操作で人間は死ななくなり、

引き換えに生殖能力がなくなったが

ある伝染病で人間の30%が死亡。

人間は種の存続のためマリガンの調査に

地下へと潜入する。しかし・・・。

ほぼ一人で製作されたという

ストップモーションアニメ。

スクラップだらけの世界の映像の凄まじさ。

残酷さと人情に夢中になりました。


キャラクターは不気味さと愛嬌を

重ね持ってて、ストップモーション独特の

動きにすごく合っていました。


クリーチャーの気持ち悪さも特筆。

あの素肌の生っぽさとか

肉を貪り血を啜るその生暖かく血生臭い空気。

ちゃんと排泄まで見せるんだから

キャラより遥かに生きている感じが

しましたね;


物語は地下探索に行った主人公

(なぜかオンラインダンス講師)が

降りた途端爆破されるわ

地下から地下に落とされるわ

体はどんどんボロボロになるわ

さんざんも散々な目に遭う話が主。

でもここが笑えるんですよね…。

途中まで何しに来たっけ?って

なりそうでしたけどw


ちゃんと最初の設定を踏襲し

今まで笑わせてくれたキャラに

泣かされるクライマックス。


想像よりずっと面白かったですし

良作でした。


地上世界の状況が

謎の感染症でリモートワークをしているのが

また感銘を受けました。まさに今の時勢に

合いましたね。


もちろん全て一人ではありませんが

堀監督というたった一人が始めた物語。

その恐るべき情熱に驚愕です。


独学での初めての映画で

この端正な職人技。素晴らしいです。


三部作とのことで、

次回作も是非見たいと思います。


エンドロールはやはり笑えます。


次は海外ドラマ

ワンダヴィジョン 第3話

「カラー放送」の感想です。