今日も来てくれて
ありがとうございます
丁寧が「 道 」になるとは…?
本書 最後を読んで
初めて知ったのですが
老子の道徳経における
「 道 」の思想からきているというのです
なんとも偶然
老子 道徳経について
記事を書いたばかりでしたから …
武田双雲といえば
書道家で有名ですね
現代アートや
オーガニック食品の店舗を展開するなど
活動の幅を広げています
双雲さんは
幼いころからADHDで生活に支障が出ることがあったそうで
唯一
書道の練習のときだけ 落ち着いていたという
ゆっくり丁寧に書を書く動作と心を
日常生活に取り入れたのが
「 丁寧道 」
老子の言葉
「 無為自然 」( 作為がなく、自然のままであること )
「 上善如水 」( 器によって形を自在に変え、常に低いところに流れる水のような在り方が善 )
これを 双雲さんは
「 主観や作為に縛られた『 自分 』( 自我 )から解放されている 」
本来の状態であると述べてます
日常を丁寧に過ごすことで
自我を忘れ
「 なんだか気持ちいい喜び 」にいたるという
わたしも深く同感したのが …
「 自我から解放された『 道( タオ )』の状態に入れるある種の儀式が、神道・仏道・書道・茶道・( 中略 )…… というような『 ○○道 』なのかもしれません 」
さて
本書の「 丁寧道 」を具体的にみていきましょう
歯を磨く
皿洗いをする
草取りをする
お茶を飲む
料理をする
「 対象は何でもあってもいいので、あなたの気の向いた瞬間に、『 対象を丁寧に感じ尽くす 』」
すなわち
五感をつかって 目の前のことをゆっくり味わうこと
では「 丁寧道 」の効用とは ?
「 リラックスしながら雑念のないゾーン状態 」になる
「 負のノイズが止まる 」
頭の中で反芻されている心配事や自分責めが やむということ
「 マインドフルネスであり、自分の機嫌が自然と整うマインドセット 」
「 丁寧 」は動作を遅くするのではありません
結果的には
はかどり 効率もいいのですが …
スポーツやF1レースなどを例にあげて説明し
納得できました
以下
「 丁寧道 」を始めて
うまく続けるコツを説明しています
焦らずゆっくりコツコツと
たまに目を閉じて
結果を求めず
客観視して楽しむ …
すると
「 知らないうちに閉じこもっていた自分の殻から脱出し、感覚を通じて改めて外的世界とコミュニケートする 」
そのときの気分のよさが
感謝に結びつくという
ちょっと続いてくると トラップがあらわれる
それは
義務感
日常の行動を「 義務 」か「 意欲 」に分けて
義務感を可視化する など
いくつか工夫を提案している
丁寧に過ごすと 心にゆとりが生じます
そのゆとりは自分を見つめ
自分以外に気持ちをはせることでしょう
「 感性が深く磨かれ、感謝や感動が育ち、愛おしいものが増える……そんな『 いま、このとき 』に確かに存在する横に広がっていくような幸せがある 」
と 武田双雲さんは しめくくっています
もうすでに丁寧な生活をされていたり
丁寧の効用に気づいている方もいるでしょうが
こうして
体系だって文章で読むと
より 日常が楽しくなるのではないでしょうか ?
ちなみに
わたしの「 丁寧道 」は …
空手の稽古でも
まずゆっくり動作して
姿勢や技のコースや力の流れを確認します
全神経総動員
余計なこと考えていたらくずれます
丁寧道 ここにもありました
そうそう
点描・曼陀羅アート作家 水順さん
食器を洗う音に気をつけて
感謝しながら洗っていたら
優しい気持ちになれて
音も静かで丁寧に洗えていた
( それまではガチャガチャだったとか … )
と わたしのブログにコメントを寄せてくれました
これは
感謝から丁寧につながったのですね
ステキな話を教えていただきました
小さなことから
できることから
ご自身の心の変化を楽しみながら
やってみてはいかがでしょうか
東京 明治神宮前駅には
武田双雲さんの書があります
最後までおつきあいいただき
ありがとうございます