1976(昭和51)年3月3日(水)
PM6:30 文化放送 電リク’76
今日のゲストでした。朝新聞を見て喜んでしまった。
ひなまつりと言う事で、司会は野中直子さん。あのやじうま歌謡曲のアシスタントをしてる人です。それでキンキンが今日一日だけアシスタントになった。とってもおもしろかった。
今日かけた曲は、「あなたを待って三年三月」「あの人の船行っちゃった」「おばさん」の3曲だった。
マコは今回もころころ笑っててとってもおかしかった。そしてかわゆい。
お料理の話が出て、何でも「おじや」と「茶碗蒸し」と「おしんこの油いため」が得意だと言ってた。
お仕事の話では、8月12日から北海道の公演を皮切りに9月27日の東京歌舞伎座まで5周年記念の全国縦断コンサートを開くとか。
それに8月封切り予定の本格的初主演映画も撮るって・・・まだ内容は決まって無いようだけど、何でも下町を舞台にしてるものになりそうだとか。
何だかとってもウキウキしちゃうな。
そして、10月13日の昌子ちゃんの18歳のお誕生日には、帝国ホテルでデイナーコンサートを開くんだって、本当に素晴らしい行事ばかりで今から楽しみ・・・もっとも私は行けないけど。
PM7:30 TBS 7つの文字
今日のこの番組は、激突ヤングアイドルと言う題で、みんな若い歌手でした。
女性チームは、マコと山口百恵と小川順子。
マコ、ず~~~っと前に一度出た時があったけど、あの頃とはずいぶんやり方が変わっちゃった。
でもマコはさすがに頭がいいから、まだ自分のレコード「せんせい」がかかってるうちに7文字の単語がひらめいちゃった。
他の人たちは全くできなかったのに。
その単語が「やきいもやさん」だった。マコったら、大好きです!ってはしゃいでた。
結果としてはわずか3点差で女性チームが負けちゃったけど、今日一番活躍したのはマコだった。
マコは普段着のスカーフをネクタイ風に結んだシャツブラウスに、ミディ丈のスカート、それに紺色のカーディガンってスタイルだった。
いつも司会者にからかわれてるマコ。ちょっぴりかわいそうな気もするけど、マコはマコでとっても気持ちよくからかわれているって感じで、見ていて素直そのもので気持ちがいい。
PM8:00 NET 特別番組 デビュー5周年森昌子ショー
「演歌に涙と青春を!」
待ちに待ったこの日がやっとやっとやっと!来た感じ。始まる前から胸がドキドキ高鳴っちゃって、もうた~~~~~~~~いへん!!!
何と言ってもマコの特番です。この話を知って私が喜ばないはずがないじゃありませんか。
1時間もマコを中心とした番組をやって下さるなんて、それだけで感激して涙が出ちゃう。
私にとって、マコは命に等しいものだから少しオーバーに聞こえるかもしれないけど、やっぱり私にとってマコの力は偉大なのです。
前置きが長くなったけど、本当に大感激した番組でした。
今日はワンマンショーの時に着たと思われる純白のドレスでした。
オープニングは「せんせい」、司会も玉置さんなのでとっても素晴らしかった。
間に小さい頃からのマコの生い立ちが話された。
「1歳半で演歌を歌い、2歳でテープレコーダーを欲しがった以外はすべて平凡に育ってきた…・」ってなことです。
そして「あなたを待って3年三月」を歌った。
そのあと、例の「おばさん」の作詞作曲者・浜口倉之助先生が出てきて、何でも今度こんな今までと違った歌にしたのは「広い道に進んで行って欲しいから・・・」だそうな。
広い道に進んだ方が、息の長い歌手になれるって浜口先生は言い切ってる。
なるほどなぁ・・・と私も思ったけど、やっぱり演歌の方がいいなぁ。同じフォーク調の歌にするんだったらもうちょっと違う感じがよかった…
たくさ~~んのゲストが来てた。
パーティー形式だから、テーブルの上にはごちそうや飲み物がたくさん。そこにマコのお母さん手作りの有名なお赤飯もあった。
堀越学園の野球部の人たちや副校長先生まで花束を持って来てくださって驚いた。
それになぜかガッツ石松がマコと一緒に「今日も笑顔でこんにちは」を歌ったのです。
芥川隆行さんのナレーションも入ったり、豪華ですごい。
小月冴子さんの踊りでマコが「黒田節」をうたったけど、すごくうまいのです。
そしてそして・・・
いよいよ特別ゲストの美空ひばりさんのお出ましです。
マコは初めてひばりさんがゲストで来てくれると知った時、嘘じゃないかと思ったんだって。
無理もないわ~~やっぱりひばりさんは歌謡界の女王ですから。
ひばりさんは、マコに花束を持って来てくれて、一度こんな機会があったらマコの為に出たかったと言ってくださった。
その言葉がとにかくうれしかった。
それでマコに贈る歌として「芸道一代」を歌ってくださった。
マコって、本当に幸せだなぁってその時感じた。こんなに多くの人に囲まれて5周年を盛大に祝ってもらえるのだから。
皆さん、マコの事を「昌子 昌子」って呼んでくださってhんとうにかわいがられてる事がわかった。
ひばりさんの歌を3曲メドレーで歌った。
「東京キッド」「あの丘超えて」「港町十三番地」それぞれ帽子だけ違うものをかぶって。
ひばりさんが聞いていて「やっぱりうまいですね」って感心してほめてくださってた。
ゲストは他に恩師の遠藤実先生、南田洋子さん、コロンビアトップ氏、など・・・
でも一番感動したのは、最後にマコのお母さんの声がテープで流れた時。
ハッキリ覚えてないけど、
「お母さんはマコの歌の事は何も手伝ってあげられないけど、健康にだけは十分に気を配っていたい。本日はお忙しいところわざわざマコのためにありがとうございました」
というような感じの内容だった。
それから「おかあさん」を歌うのだけど、泣いちゃって顔がくしゃくしゃ…
でもマコの涙は、真珠のように純粋できれいだと思った。
「おかあさん」はほとんど声が出なくって歌えなかった。
間奏の時にひばりさんがナレーションを入れてくださった。3番は何とか頑張って歌ってた。
ひばりさんももらい泣きしてた。
最後は今日来てくださった大勢のゲストの方々から、お花を1本ずつもらって挨拶をした。
その時も顔は涙ですごいんだけど、とってもとってもかわいいの。
「これからも昌子は一生懸命歌い続けてゆきます。ありがとうございました」って。
しばらく感動でぼ~~~っとしてしまった。
今までいろいろな番組を見て来たけど、こんなに感激して有意義な番組はないとおもう。
終わってからしばらく力が抜けちゃって大変でした。
(注:当時高1だった私が書いた文章をほぼそのまま書き起こしてます)
出演者一覧、字が間違ってる~~「芥川隆行」ですm(_ _)m
16歳の私に免じて笑ってやって!
とにかくすごい番組でした。ゲストもすごかった。1時間番組だから内容がぎゅっと詰まってた感じで。
ずいぶん後に、ビデオでこの番組を入手したので、今はブルーレイに保存してます。
お世辞にもきれいって映像じゃないですが…
昭和51年初期のビデオデッキの値段はたぶん100万以上したんじゃないかなぁ?
それくらい貴重なんで映像が悪いとか文句は一切言えない。
その前の番組に出演してた、小川順子さん。
「夜の訪問者」って歌をハスキーボイスで歌ってた。同じ徳間音工の歌手だったので、ラジオ番組に一緒に出ていた。懐かしい。
今日はいつもの3倍くらい書いてしまった。
ながらくおつきあいありがとうございました。
