突然ですが、飛行機が大好きだったりする。
子供の頃にヨーロッパに住んでいたので、
旅行と一時帰国はいつも飛行機移動だった。
空港に向かう高速道路。
どこの国も大抵は同じ雰囲気の、
淡いオレンジ色のランプ。
一定のリズムで刻まれる繋ぎ目の振動。
高速道路も一緒に好きになった。
旅の序章として、旅の一つとして。
空港に着くと、出会いと別れと、出発と到着が、
世界中の人たちが、世界中の匂いがした。
ちなみに、昔のヒースロー空港の駐車場は決まって、
残念なことに、公衆便所よりも臭い公衆便所の臭いがした。
なぜ?
マイケル・ケインを見掛けたことも覚えている。
空港は非日常の代表格として、
テーマパーク級にドキドキするワンダーランドだった。
今でも、用もないのに、
空気を味わいに、
景色を楽しみに、
飛行機を眺めに空港に行く。
飛行機に乗り込むと、
発進が楽しみでわくわくする。
早々にシートベルトを腰の低い位置で締めて、
機内販売の冊子と機内情報誌を熟読する。
タービンの唸る音と、その振動で湧き上がる興奮を抑えるために。
まもなく離陸しますと機長からのガイダンス。
加速が始まる。
完全にドッカンターボ。
あれだけ大きなタービンなのだから、
下とか上という概念なんてないのだろうと思う。
巡航でおいしいところだけ合えばいいんだろうね。
機体が動き出すと急に加速が増すポイントがある。
来た、タービンがノッた。
トルクモンスターの助走が始まる。
シートに押し付けられる。
太い加速。
それが乗り物好きを決めた一瞬だったように思う。
GT-Rでブーストが効き始めて、一気に加速する。
4速までは加速Gを味わう。
5速で縮む景色を味わう。
K1200Rは、どこからでもどこまでも、迷惑なほど速い。
他のメーカーのスーパーバイクたちはもっと速い。
だけど、トルクを楽しめる、僕の好みに合う機体は少ない。
加速でトルクを感じる、
これほど快感を味わえる遊びは他にあまりない。
ギターを爆音で鳴らすのも楽しいけど、別腹認定。
ギターの音作りでどこか共通するものはある。
初速と重さと、気持ち的にトルク感。
トニー・スタークみたいなパワードスーツは持ってないけど、
僕なりのプライベートジェット機はある。
そのルーツは飛行機と空港にある。
機械好きや、理系だったのは、それよりももっと小さい子供の頃だった。
それが飛行機とリンクして、今なんだろうね。
この際、飛行機が欲しい(笑)
これだけは恥ずかしいけど、思う。
贅沢言うなら、F-22ラプター。
飛ばす所ないけど、オブジェでもいい。
せめてバイクをステルス機みたいな色に塗ろうと思ったけど、
あれは平たく言うところの、灰色。
地味過ぎるか。
所さんの乗り物みたいな、
水色がかった灰色だったら、どこかポップでいいのかな。
あ、そうだ。
F-22ラプターの模型を探してみよう。
せめては、まずはそこからだね。
飛行機つぶやきでした。
=REI=