拝啓 〇〇ちゃんへ
あなたが入院してすぐに、電気痙攣療法を選んだこと私は知っていましたよ。
そして、その気持ちはちゃんと伝わりました。
私のために、少しでも早く元気になろうとしてくれたこと。
それは確かに、私の心に届きました。
あなたは言いましたね。
「早くあなたに会いたい」と。
「そのためには退院しなきゃいけないから」と。
そう言って、迷わず治療を選んだあなたを、
私は誇りに思います。
すぐにでも、抱きしめてあげたいです。
でも正直に言えば、私は心配でした。
電気痙攣療法はつらい治療です。
無理をしてほしくなかった。
焦らなくてもいいと思っていました。
時間がかかっても、改善の見込みがなかなか見えなくても、私はずっと待っているんだから。
それでもあなたは、選びました。
私のために。
その気持ち、今も、胸の奥に残っています。
あなたの決意も、やさしさも、愛情も、
ぜんぶ、しっかり届いています。
ありがとう。
私は今も、あなたと共に生きています。
あなたの思いと共に生きています。