外から聞こえてきた「ド〜ン、ド〜ン」という音に猫がビクッと反応していました。
ひょっとして…とベランダに出てみると、遠くの方で花火が上がっていました。
「小さいけど、今年初めて見たなー」と思っていると、頭の中ではこの曲が鳴っていました。
妻は自分で、祭りとか喧騒の激しい所には行かないほうが良いと言っていました。
躁方向への転換のスイッチになることもあるから…とセーブしていたようです。
1度、一緒に近所の打ち上げ花火を見に行きました。
妻は軽躁気味の時でしたが、その状態が本人は一番元気なんですよね。
自分でも分かってるのですが、過活動でとにかく動きたくてしかたない状態。
心配半分、元気な妻の姿が眩しくて幸せそうで嬉しさ半分…。躁寄りの時は、キラキラしてました。
そんな妻が愛おしくて堪りません。
まあ、一波乱はあり…。私は先に帰りました。
花火が終わってから、妻は帰ってきました。
その時にTVのCMで流れて、妻も一緒に歌っておりました。
そんな妻を見て、私はちょっと怒っていたのですが、もう怒りはどうでも良くなりました。
「ずっと一緒に居たい、この人は自分がずっと守りたい」とだけ思いました。
打ち上げ花火を見ると、パッとその時のことがフラッシュバックします。
双極性障害というものに対する自分の認識の未熟さも含めて。
妻が今までどうやって暮らしてきたかとかも含めて。思いを馳せてしまいます。
ベランダで花火を少しだけ見て、私は部屋に帰りました。ずっとは見ていられませんでした…。
泣いてしまうから。
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