何時もの楽しい静岡出張です、もう馴染みの割烹と寿司屋が出来てますから仕事も頑張れますね。

だがこの日は両店舗ともお休み、これは珍しいことなんですよ。

仕方なしに近くを徘徊、静岡駅下に飲食の店舗がたくさん並ぶゾーンが有って前から気になっていた店があったんですね。

お魚総本家さんです。

 

 

三連休の最終日、時は6時ですが駅隣接ですから人で賑わっている、これはそんな喧騒を避けて取ったショットで偶然撮れた、その位人は沢山です。

店内入ると人数をすぐに聞かれました、10席あるテーブル席はすべて予約でいっぱいだという、こちらも人気店ですねー。

そのテーブル席はやはり休日という事で家族連れが多い。

だが年齢層が高く子供はいない、落ち着いた雰囲気が漂う。

カウンターは10席、半分ほどの入りで末席に案内された。

先ずは生ビーです。

 

こちらの一売りは鰹の藁焼きたたきだ、メニュートップにでかでかと出ているし店内あちこちに示されてますよー。

オーダーすると丁度作り置きが切れたか焼き始めるようです、なんと焼く前に告知するチリンチリンと鐘が鳴らされる。

 

 

ファイヤーです、見ているとこちらの焼き方はかなり炎の芯の部分でしっかりと焼き付けています。

藁の強い炎で10数秒表面にしっかりと焼き目を付けています、これ本場高知のやり方だ。

一気にざっと焼き目と燻蒸香を付けていますよー。

もう一つ高知風が、それは氷水では〆ない事、これやっちゃうと身が締まって身持ちは良くなるのだが表面の脂や旨味が流れ去ってしまうから。

いいぞー、これが本来の鰹のたたきなんですよねー。

 

 

前身と尾の身をうまい具合に分けてきた、公平感があって好感持てます。

切り付ける都合で部位が変わっちゃうのはいやですよね。

 

 

静岡では先ず鰹食べておけば間違いはない、それだけ新鮮なものがどこでも手に入る。

これと鯵に季節物のしらすと桜エビを頼んでおけば絶対に外すことはないですね。

しっかりと焦げが付くくらい藁の近くで炙られたこちらはとっても美味しい。

これは日本酒ですよね、地酒の開運の特別純米を頼むとー。

 

 

変わった容器で出てきた、これで一合です。

ほぞ組の容器にピタりと蓋が組み合わさってる、その組み具合が見事でこうしてついでも蓋の周りから滲むこともない。

 

 

これ以前福井の居酒屋で見ましたね、そちらの物を使っているのかなぁ。

開運もおいしくてどんどん酒も肴も進んでいきますよー。

この語は焼き牡蠣とか頼んでね。

 

 

昔は夏場は大きな岩ガキが主流で普通の牡蠣は無かったんですね。

春から初夏に産卵期を迎える牡蠣は産卵の為に卵に栄養取られて夏場は美味しくないと。

現在は養殖技術も発達して産卵期をずらして通年食べられるようになっています。

ただ冬場のような大ぶりの物はなくて小ぶりなんですが、こちらはリーズナブルでしたので頼みました。

この後も煮物や香の物の小鉢などを頼んで撃沈です、飲みすぎたかなぁ。

 

という事で初めての静岡駅下は美味しかったです、そして楽しかったですね。

でもやはり、何時もの行きつけがいいかなぁ。

こうして一人黙々ともいいけど、お店の方やお客さんと語らいながら飲むのもまた楽しなんですよね。

ごちそうさまでしたーーーーーーーーーー、、、、、。

 

 

 

追記。

岩ガキが普通の牡蠣と違い夏が旬だというのは前述していますよね。

天然の岩ガキは大きい物だと5~6年物なんてある、通常の牡蠣が1~2年で出荷するのとは大違いです。

私が食べた一番大きな岩ガキは殻じゃなく身だけで私の手のひら位あった物でした。

能登の物です、能登半島の先端部では海女ではなくボンベ背負っての深水漁が許されている所があるという。

それは牡蠣というのに賽の目に切られて出てきたのにはほんと驚きましたね。

通常の牡蠣は春から初夏に産卵するので味が落ちるというのはこれも前述しましたよね。

これに対して岩ガキは通年少しづつ細かく産卵しているので味が落ちないのだと言います。

でも分類学的にルーツは同じものだという、不思議ですよね。