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2010年07月14日 02時54分55秒

夏のドラマは何を見る?後編(2010)

テーマ:テレビ的なはなし

金曜日の夜は「熱海の捜査官」を見ます。が、これはまだ始まっていません。

「ハガネの女」のあと番組です。ちなみに「ハガネ」は見ました。
毎週そこそこ楽しみにして見ていました。吉瀬美智子の違う顔にやや面食らいながら。
この人を最初に見たのはあの「ライアーゲーム」です。それと・・・「のだめ」にもちょっと出ていました。

他は見ていません。よって僕の彼女の印象は冷たいクールビューティー。
が、ハガネは熱かった。というより第一話の、パジャマ姿でのだらしないあれがかなりのインパクトでした。
はぁ~こんなかよ!って感じ。もちろん演技ですが、僕の記憶にはほとんどライアーゲーム事務局の
得体の知れない影の女しかありませんから、その落差はものすごくありましたね。
この「ハガネの女」では、僕は子役に注目して見ていました。荻野目慶子の娘をやっていた子

(吉田里琴よしだりこ)は、前に二宮和也主演の「山田太郎物語」に出ていたのを覚えています。あの時はとっても可愛い家族思いの女の子だったんですが、今回は正に女優に成長していました。もちろんまだ10歳そこそこなんでベタな部分も見せますが、どうしてどうして、きつい、憎憎しげな表情や含みのある顔色などたいした表現力でした。

山石美奈の役をやっていた子は可愛いし、前に見たことあるかもって調べたら八木優希(やぎゆうき)ちゃんです。
「薔薇のない花屋」に出ていたらしい。じゃぁ僕は見てない。でも他に「医龍」が出演作として出てました。これは見たんだけど、記憶からは抜けています。でも将来が楽しみな子ですね。大橋のぞみは言うまでもなく、あの「白い春」です。ただ、周りの子達がうまいからかそういうおとなしい役だったせいか、のぞみちゃんは今回やや霞んでいたというか、「わたし演技派じゃないし」って本人のつぶやきが聞こえてきそうな印象を受けました。

賀茂和音役の今井悠貴クンは日にちを分かたずに見ましたね。上戸彩の「絶対零度」に出ていましたから。こういう事って結構あります。子役もせりふ覚えんの大変だろうな。


日テレの「美丘」は見るつもりでいたんですが、「必殺仕事人のスペシャル」とかち合ったせいで見送りました。
吉高由里子はそれなりに評価しています。僕が最初に見たのは「白い春」。この子誰だ?と思いました。存在感ありありでした。
この「美丘」という作品では難病を抱えた少女らしいですが、その病気を除くと天真爛漫で弾けたキャラらしいですね。それはほぼ彼女の地でいけるんでは?という印象を持ちます。実際のところは知りません。もうこれは見ません。交通事故死でもない限り、また別の作品に今後出る女優ですから。


それより、この枠ではNHKの「鉄の骨」を見ます。何せ一話をすでに見てしまいましたから、2話は見損ないましたが、この土曜ドラマは少し先ですが再放送してくれるし、僕にもちょっと談合のようなものに関わる経験が
過去にわずかながらあって、だから見たいのですよ。


それと、もう少しあとで始まるんでしょうけど仲里依紗の初主演ドラマがありますね。これは・・・一話だけ見てみますが。なんか巷ではこの子は演技力に定評があるらしく、果たしてどんなもんかなと思って。一応長崎県人だし。


今回のクールは割合押さえる作品が多くて、少ししんどいかもしれません。

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2010年07月07日 03時26分54秒

夏のドラマは何を見る?(2010)

テーマ:テレビ的なはなし

気がつくと夏のドラマがはじまります。全部見るわけにはいかないので厳選しないといけません。


「逃亡弁護士」


これは見ると決めていました。で、今日早速はじまりました。
原作は週間ヤングサンデーに連載されていた作品。僕は途中から読み始めて、これは僕にしては滅多にないことで、前の方が抜けていたらよくわからないんでまずほんとに珍しいことなんですが、結構はまりました。毎週どうなるんだか楽しみにしていたんですが・・・・。
いきなり雑誌が休刊になっちまいました。休刊だから2ヶ月くらいで復活するんだろうなくらいに
考えていたら、本当にヤンサンは消滅してしまいました。何だコノヤロー!
他の連載作品もスピリッツに行ったり、オリジナルに移動したり、もうわけがわかりません。
ちょっとしてからスピリッツの別冊のかたちで月刊誌として再スタートを切ったんでほっとしたらば、そこではどの作品も軒並みなかば強引に最終回を迎える始末。何だコノヤロー!
毎週の楽しみが毎月になっても、それでも本当にそのひいき作品を読む時間というのは至福のときです。
読者を何だと思っているんだ?小学館め!不況のバカ。

それで、成田がどうなったのかは僕にはもうわからず、原作がいまだに続いているのか最終回を迎えたのかもわかりません。
今回はドラマなんで、それはもうどういう結末を迎えようとも割り切って最後まで楽しむつもりです。
ただ、主役の成田を演じるのが上地雄輔・・・ですか。なんとも軽くて・・・馴染まない気がしますが。
もう慣れるしかないんでしょうけどね。


世の中には色んな悪と悪意が渦巻いていて、その被害に合うという経験はそう多くはありません。でも結構あるかもしれません。一時期多かった痴漢冤罪はいうまでもなく、あの菅谷さんの冤罪はもちろんのことです。
その時に人はどう闘うのか?とりわけ、法の専門家である弁護士が冤罪を着せられ、逃げ惑う事になるなんて。
逃亡の際も、成田は自分が弁護士であるという誇りと信念を決して捨てない。行く先々で出会う人たちの助けを借りながら逃げ、そんな身でありながら法律を悪用してひどい目に遭わされた人たちを助ける。今の社会に問う、正義と信念を貫く物語です。
それにしても、石原さとみの唇が前より腫れたように見えるのは僕だけ?


「ゴールド」


天海祐希だし、長澤まさみだから観ます。
あのあひるみたいな口だけでも見ていて楽しい。
特に半泣きの時なんか最高です。


「科捜研の女」


沢口靖子のこの作品は、新ドラマが始まる時期に毎回期待するシリーズです。よしゃ、今回来た!
これと「相棒」はいつもどちらかをやってて欲しい作品。たぶん「相棒」は秋からじゃなかったかなと
記憶していますが、だから丁度いい。近頃は刑事ものがうけているらしく、色々とその手の作品があります。「科捜研」は鑑識の科学の目をもってして事件を解決に導きますが、こういう刑事もので、そういう角度から描いた作品のパイオニアじゃないかなと僕は思っています。

昔誰もが見て、そうして殉職シーンに涙した名作「太陽にほえろ」には鑑識なんて殆ど出てきませんでした。
あるのはいつも指紋が一致したかどうかくらいでしょう。それも、あの菅谷さんの事件でわかった「昔の科学鑑定は結構いいかげんだった」ことからしても、まぁここではお呼びじゃなかったわけです。思い起こすのは
「♪たったったーらたー♪たったったーらたー♪・・・・」という、刑事が聞き込みに回ったり目撃者を探したり関係者を問い詰めたりという(3つともほとんど同じ)、やたらに走り回るとにかく走る意味なく走るシーン。
堂本剛の「33分探偵」でもパロってましたね。そのような地道な捜査に意味がないとは言いません。「科捜研」でもそういう役割はちゃんと内藤剛志がやります。両面からやります。

以前に「相棒」は「水戸黄門」 だと書いた事がありましたが、この「科捜研」もそうなのです。

毎回間違いなく事件が起こります。若村麻由美とスイーツを食べまくってパーラーはしごしまくって終わりというわけにはいきません。事件を起こした犯人を捕まえるという結末に向かって、確実に物語りは進行します。

で、今回はどういった事件で、どういう事情が事件の背景にあって、どういう手口で、それをどういう捜査でもって明らかにしていくのか?毎回スタートとゴールがあることは共通していて、でもルート(捜査方針)や移動手段(手がかりは何か?糸口はどこか?)やマリコの同行者(誰がヒントをくれたか?証拠発見の足がかりは?)が違うのです。だから、視聴者は毎週マリコと一緒に事件解決までの旅行に同行しているようなもの。

景色を楽しみながら、先端科学の粋に驚きながら、人の思いに胸を熱くしながら楽しむのです。

さて今回はどういった趣向かな?と。


そういうことで言うと、フジでやった瑛太の「ヴォイス」もそうです。あれは出発点が遺体の解剖から始まりますね。そこから事件を遡って行きます。僕は主役の人をなんか生理的に好きになれなくて見ていませんが「臨場」もそうです。
今度新作映画が出来ましたが「踊る捜査線」のシリーズは警察組織は公務員であるという視点から作られています。これはまたちょっと違う角度ですね。

先日終わった上戸彩の「絶対零度」は「科捜研」に近い。既に終わった(未解決ですが)事件の証拠を引っ張り出してそこから捜査を始める。この場合、必ず何らかの新証拠や新証言が出てきて始まりますから、出発点は鑑識の活躍なくしては無理。他との違いは関係者の心の傷にスポットを当てている点です。

僕はこれ見ましたが、まぁほとんどでっちあげた感もありましたけどね。物語ですよ。こうだったんじゃないかと桜木巡査部長が想像したとおりに運ぶわけですから。

いやいや、どの作品もフィクションですけど。


ちょっと長くなったんで、今日はここまでにします。


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2010年06月24日 04時44分22秒

ドラマの話~「Mother」最終回

テーマ:テレビ的なはなし

この作品を見ようかと考えて、見ると決めたのは松雪泰子でした。僕が前回観た松雪作品は(ここでは準主役ですが)「容疑者Xの献身」。東野圭吾が原作のガリレオシリーズの映画版です。ここでは主役の福山雅治と堤真一の対決が見所ではありますが、下敷きになっているのは堤の松雪への献身的な愛です。堤は天才的な数学者でしたがその頭脳を持て余し、あまつさえ世をはかなんでたった今死のうとしていた所に偶然現れた(アパートの隣室に越して来た)松雪に恋をします。元夫を死なせてしまった(娘を守ろうとしたので過失致死)松雪をかばい、堤は死体遺棄の罪を犯します。その殺人が発覚しないよう緻密に計算されたトリックを彼は施し、それを暴こうとする福山との対決が話の中心。要は、愛する人を殺人の罪から守る為に自らが罪を犯し、「今までどおり、普通に暮らしてください。あなたを守る事が私の幸せだと(これは言ったかどうだか忘れたけど)」手紙に託すのです。結局は福山がトリックを看破し、堤は逮捕され、罪の意識に苛まれた松雪が名乗り出ますね。愛ゆえに罪を犯す堤と、殺人罪の重さと自己保身の狭間で揺れ動きながら最後には名乗り出る松雪。ここでは守られる側だった松雪がこのMotherではどういう役なのかなと興味があったのです。・・・ここまで長い。


番組の宣伝段階で、そのタイトルからして母性が関わる話で、そして重い作品だなとわかったし、松雪が主役だったので観ました。

それにしても、虐待によってその短い命を終える事件のなんと多いことかと考えさせられます。といっても、この作品は「命は尊い」という自明を突き出して責めるという単純なことはやりません。そのかけがえのない命を、だったら「救う為に誘拐してしまう」という罪を犯すわけです。作品内で散々訴えられていましたが、子供を救う為とはいえ親子の間に介入する事はとても難しく、しつけと虐待の線引きは困難です。冬の北海道で、ゴミ袋に入れられて放置されるというショッキングな第1話。そこで事故死に見せかけて連れ去ってしまうというこれは明らかな犯罪。おいおい、いったいこの2人はどうなるのか?この先どうするんだと見逃せなくなりましたよ。


ガリレオじゃないけど、この脚本は練りに練ってありましたね。少しづつしか見せないからこの人物にもあの人物にも興味が湧くし、先の展開が読めませんでした。そうしてこのつぐみちゃんの可愛い事といったら、ちょっと言葉にできないほどですね。傍から見ると、なんでこんな可愛い子を虐待するんだと思いますが、(なったことないから想像ですが)たぶん母親というのはああいう(虐待をしてしまう)状況に陥ったら最後、可愛さ余って憎さ百倍という心境に至るんではないでしょうか?子供というのは明らかに(特に幼い頃は)自分の分身であり、ピュアなぶんだけ本能で生きている子供に自分自身のエゴばかりを見るのではと思います。そのように、我が子に自分自身を重ねるからこそ、なりたい自分に今度こそ成長をと願ってその未来に期待もするのです。ですが、尾野真千はそうはなりませんでした。中盤で尾野真千子がどうして怜南にああいう仕打ちをするようになったかが語られていましたが、これは正直に言うと少々無理があった気がします。生活に追われる中で、我が子を愛す、守る気持ちをどこかに置き忘れてしまった感がありましたが、実際はどうなのかなと感じました。隣りのおばちゃんが支えてくれてたみたいでしたが、若くして他界した夫の両親や尾野真千子の両親について触れられずじまいだし、今時生命保険のひとつも入ってなかったのかよとも思いました。亡くなった原因も語られず。まぁ、亡くなり方によっては保険金が入りますからそこには触れなかったんでしょう。


それよりも、奈緒とつぐみです。奈緒の母は実は育ての母で、うっかりさんが実は実の母で、うっかりさんは奈緒を娘とわかっていながらそれを明かさず、奈緒は実の母を恨んでいてでもうっかりさんが実の母だと気づかないままという、更に更に、つぐみが自分の孫だとばかり思っていたら本当は誘拐された道木怜南ちゃんでした。いや、ややこしい。

すじをひたすら追っていたら終わりそうにない。


この作品を観て感じたのは、母の母たる強さですね。最終話でうっかりさんが言いますが、お母さんにはお母さんがいて、そのお母さんにもお母さんがいるという事。みんなお母さんから生まれてくるという厳然たる事実です。奈緒がつぐみとの将来への不安を口にした時に言います。

「あなたとつぐみちゃんははじまったばかり。ふたりがどうなるのかはあの子が大人になった時にわかるわ」

それは、「その時までしっかり頑張りなさいというエール」だと受け取りました。

先ほど触れましたが、尾野真千子の母に関する描写はありませんでした。つまり「彼女の母」から「怜南の母」への受け継ぎはなかったのです。どこかで断絶しているんです。だから尾野真千子は強くなかった。母たる強さが足りなかったんだということです。


奈緒は赤の他人であるつぐみに対して「母になる」と決意しますが、記者の山本が言うように、現実社会では「母性を抱いた事が罪」です。現実に母になるには決められた手順を踏む事が必要で、ちゃんと妊娠して自分のお腹から産まなきゃいかん。そうでなければ養子縁組くらい(これも手順が必要)しかありません。そういった手続きなしに、いきなり「母になる!」と宣言してもそりゃなれませんわな。けれども、フィクションの上では奈緒は母としての強さを持ち合わせていました。どういう事かというと、冒頭に触れた「容疑者Xの献身」における堤のように、犯罪を犯してまでもそれを守るという覚悟です。死ぬ気で守るという事です。死ぬ気と言っても本当に死んだら終わり。この場合、社会的な地位を脅かすことになろうとも、犯罪者になってもです。社会的な死を賭したわけですね。これは、最終話で明かされますが、うっかりさんが放火によって夫を殺害したという殺人罪は、実は奈緒によって引き起こされた事件であって、それをかばってあの世まで持って行った訳ですよ。まさに殺人者になってまでも娘を守ったのです。あのうっかりさんの人柄からして、とてもそういう風には見えないと言わせた周囲の評価は正しかったのです。そうしてそのうっかりさんの懐の深さといったら、まぁフィクション上でしかあり得ないかなと思わせるほどの聖なる母ですね。


まぁそれにしても、いい作品でした。

最終話の前の回のラストで泣きじゃくる継美の姿は涙なしには見れませんでした。

「もういっかい・・・ゆうかいしてっ!」って言われた日にゃ、僕はもう・・・どうしようかと思いました。


坂元裕二さんの脚本では、この前終わったNHKの「チェイス」(江口洋介主演)も見ましたが、人間というものの奥深さを感じますね。

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2009年10月14日 03時56分44秒

森下千里は「愛すべきバカ」

テーマ:テレビ的なはなし

教育テレビの番組で「ITホワイトボックス」というのを時々見る。毎回、パソコンに関する何かを取り上げて、解説をしてくれる番組。何がどうなっているのか中身がわからないものをブラックボックスと表現するのに対してそれを明らかにする(ホワイトボックス化)ということらしい。内容は、僕としては「既に知っている」或いは「ちゃんと理解している」というものがおおむね7割。「あ~そうだったのか」という新しい発見が3割くらい。だから、確認作業を含めて見ているのが僕の姿勢。視聴対象者はパソコンの初心者から一般ユーザーまで幅広く、たぶんパソコンを始めたばかりの初心者には「それでもよくわからない」という面はあるだろうし、そうであっても、その疑問を手元の資料や目の前のパソコンやで確かめればクリアになるだろうし、まぁそれなりに意義のある番組かなと思う。中でもパソコンに目覚め始めた中学生あたりにはかなりおもしろかろう。


ここに森下千里が出ている。レギュラーで。彼女はもともとグラビアタレントからテレビに出始め、主にバラエティが活躍の場。自己の恋愛経験をざっくばらんに披露して司会者から厳しく突っ込まれ、回想しては無邪気に涙するなど性格の良さは(たぶん)広く知られている。と思う。ヌードにはならないまでも、かなりきわどい線まで肉体を商品化(グラビア)し、プライバシーを比較的包み隠さず明かして笑いをとる(バラエティ)彼女だが、テレビタレントがプライバシーを切り売りする「さらしてなんぼの商売」であるならば、まさにタレントの鑑(かがみ)と言えなくもない。

やや乱暴な物言いではあるが、森下千里は「バカ」だ。ここでいう「バカ」は、無知という意味。世の中には大きく分けて3種類の「バカ」がいると思うが、ひとつは無知である為に「邪魔や障害になるバカ」。場の空気を読めず、余計なひと言を発して白けさせたり「ばか!よせっ!」などとたしなめられたりするヤツ。次に「何もできないバカ」は、無知に加えて無能でもあり、この場合テレビには出てこない。テレビに出るような仕事はもらえないからだ。最後は「愛すべきバカ」で、これが森下千里ではなかろうか。世渡りがヘタで、おっちょこちょいで、感情を抑制できない幼稚なヤツで、その割には我慢強さがそこそこあって根は生真面目。単に無知なだけだから、「こいつには何でも教えてあげよう」「支えてあげよう」と思ってしまう憎めないヤツだ。そういう「愛すべきバカ」である森下千里が僕は好きだ。

あどけなさをたたえたチャーミングな容姿とナイスボディはテレビにうってつけで、そこへ持ってきてド素人も驚かす素朴で飾らない性格。近頃はあまりバラエティ番組を見ないせいで、彼女のおもしろ発言をしばらく聞いていないけども、まだまだ活躍するだろう。


「ITホワイトボックス」を見ていていつも感心するのだが、彼女はいつも驚きと新鮮さをもって話を聞き、番組内での彼女の役割である初心者役を見事にこなす。このような番組は収録前に打ち合わせがあって、ひと通りの流れは既に把握しているはず。そうして彼女はレギュラーであるから、番組の回を追うごとに「初心者では無くなってもくる」に違いない。毎回のテーマによっては、別の回に放送した(彼女もまた勉強した)内容とリンクするものだってきっとある。それでも、番組の流れにきっちり沿って感心し、「凄いですねぇ!」と声を上げ、また時には彼女独特の(バラエティで鍛えた)トークで和ませる。僕らが既に(意味をはっきりとは知らないまま)使い慣れているものもあるが、IT関連の用語には難解さが多くつきまとう。ともすれば眠くなる「講義」も、彼女がいると絶妙な息抜きが出来て飽きさせない。


カメラの前にいない森下千里を僕は知るすべもないが、テレビに出始めた頃は「それこそな~んにも知らなかった」に違いない。だが今は多くの仕事をこなしていく中でたくさんの知識を得ただろうし人間的にも大きく成長を遂げているだろう。と同時に芸能界のいやな部分だとか人としてのダーティさにもきっと触れている。

それでも、テレビの中の彼女は今日も「愛すべきバカ」だ。

自分の役割をきちんと把握し、見せ場をつくり、和ませ、時に暴露し、僕等を楽しませてくれる。


これからもますます明るく元気でいてほしいものだ。

間違ってものりピーみたいな事にならないよう願っている。


※「バカ」という形容詞は彼女の熱烈なファンの逆鱗に触れるかもしれないが、僕はタレントとしての森下千里について言っており、メディアにおける彼女の「タレント性」を指したもの。決して侮辱したものではなく、その実、私人としては賢明な女性なのかもしれない。タレントが様々なテレビ番組に出演する際は、各々に与えられた役割を担う事でこそその価値を発揮する。

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2009年09月30日 05時04分57秒

「白い春」に不満

テーマ:テレビ的なはなし

ブログが完全に放置されたままだと、この人の実生活は果たしてどうなのだろう?実は交通事故にでも遭ってとうにお亡くなりになってやしないだろうか?などと心配しておりました。ネット上の名前しか知らずお会いした事もない方だし、お悔やみにもいけないなんて考えたりしたものです。本当にもうその方がこの世の方ではなかったとしたら、なんにもできません。ただただご冥福を祈ります。

もしそんな事を当ブログに関して思われた方がいたとしたら、すみません。僕はまだ生きています。

今年に入って・・・な、なんと5回目の更新です。

これで本当に「ブログやってる」なんて言えるんでしょうか?

いいじゃん。

過去記事はちゃっかり生きてるし。たまに訪問者もいるみたいだし。


いやはや、いろんなことが世の中には起きていて、溜息がでますわ。


僕も一度書くと、調子こいて続けやすくなる性分だし、古いものからというか、時期お構いなしにというか、もう書きたい事を書きます。


で、今日書くのはドラマの話ですよ。

鳩山さんとかのりぴーじゃありません。

巨人の3連覇でも楽天の躍進でもありません。


しかも、春に放送されたやつです。

フジテレビの「白い春」です。阿部寛が主演したやつ。

大橋のぞみの演技は実に素人っぽくて、というか「まだ子供だししょうがないよ」という低いレベルの為、見始めた頃はいやにぎくしゃく感を覚えました。それはムショ帰りを演じた阿部寛もそうです。どうなのかなぁ?安部ちゃんは本当の「いわゆる前科者」のどなたかに会って役作りをしたんだろうか?してないだろうな。あそこまで「おどおど」はしない気がする。僕もそんな人に会った事はないからわからないけど。

でも、大橋のぞみには慣れました。へただけど、時折見せるあの年頃の子供の「まんまの表情やしぐさ」が垣間見えて、違和感が薄れました。加えて忘れた頃に「もどかしさ」や「イライラ感」や「不安」や「怯え」といった、「(子供だからこそ)言葉にできない」或いは「(理由はよくわからないけど大人を困らせる事になるから)言っちゃいけない、言えない」という表情を顔にふっと浮かべるのです。またはあの子の顔にそれが浮かびます。彼女は彼女なりに役になりきって、精一杯やった事が出ていました。だから感情移入が次第に僕にも出来ました。

そうして安部ちゃんの方は、彼は「腐ったリンゴ」なんだから、色の悪さも漂うにおいも仕方がないのだなと、敢えてそういうものとして存在しているのだなと次第に合点が行きました。


お話が進むに従って気になるのは春夫とさちの行く末です。前科者である春夫が果たしてどうやってさちと一緒に暮らせるようになるのかならないのか?です。


僕は最終回でかなり憤りを覚えました。

番組のサイトを見ると、「感動した」とか「ありがとう」と言ったコメントが多く寄せられていましたが、「なんで?」と思いましたよ。僕には全く納得がいきませんでした。


作品における春夫の存在は、愛ゆえに過ちを犯した社会の落伍者です。真理子を思えばこそ、カタギになると決意し、真理子の命さえ担保出来ればそれが「彼女の幸せ」と考えて、組からの報酬を手術費に充てるよう友に託し、最愛の者に対して捨てゼリフで突き放し、己は涙に泣き濡れたのです。殺人ですから、残念ながら手法に誤りがありましたが、春夫にとっては真理子の手術費が捻出できるグッドなプランでした。いわば無償の愛だった。彼は無償の愛ゆえに人様の命を奪うという、一見美しく見えつつも実は浅薄で短絡的かつ身勝手な行為に及んだのです。根本的な間違いです。

ただ人は誰しも、多かれ少なかれ何らかの罪を犯して生きています。刑期を終えればその罪が全て「あがなえるのか?」と言えば、もちろんそんな事はないでしょう。重い十字架を背負ったまま生きていくしかありません。その罪は消えません。


前科者である彼はいわば「腐ったリンゴ」です。しかし、作品に描かれているように、彼は根っからの悪ではない。表面は腐っていても、時間の経過や人とのふれあいの中で次第にその部分は剥けていったはず。芯から腐っていたわけではない。周囲の人たちはそれを感じつつも、それでもやっぱり受け入れる事に心から同意しようとはしなかった。

春夫もそれを敏感に感じ取り、さちを村上に託して身を引く。人の命を奪った自分に娘を愛でる資格はない、と。娘の存在を知って動揺しながら、幸せを感じながらも、陰ながらさちの成長を楽しみに今後を生きようと決意していた。


それじゃぁ果たして、最終回はどのような着地点を用意しているのかと楽しみにしていました。そしたらば、因果応報とばかりにあの世に送ってしまいました。そんなお気楽でいいのか?人を殺したんだから、殺されてもしょうがない、ですか?あの結末は、春夫被告に死刑判決を出さなかった裁判所への不服申し立てですか?一人でも(殺意をもって)人を殺したら、初犯であろうが未成年であろうが死刑ですか?お話の中で、社会は春夫を受け入れようとはしませんでした。村上は頑張っていましたが、さちの父としてではなく、「一人の人間としては」受け入れようともがいていました。

だけど最終的には、「春夫に十字架を背負わせたままその後を生きる」だけでは視聴者を納得させられないと考えた。「最後には春夫に死んでもらう」という結末は、それが視聴者が納得する終わり方だというのは、ある意味で非常に危ない着地の仕方です。


その頃、ちょうど裁判員制度の開始が間近でした。罪に対する社会の処罰感情は近年増しており、命が奪われた事件では極刑を望む遺族が殆んどです。それは当然のことだとは思います。ただ、法を司る側が様々な事情を考慮して判決を出すのですから、そこには、その仕事に敬意を表すというのが常識的な姿勢だと僕は思うのです。あの結末は、人殺しがシャバに出てくるなんてとんでもない!という市民の声を反映していると僕は思いました。もし現実に殺人の前科を持つ人が近くに現れたら、「ドラマのように殺せ!」とは言わないにしても、「絶対に受け入れるな!」そして「社会的に抹殺せよ!」というあおりですよ。

危険極まりないと思います。


僕は、死刑制度は撤廃すべきではないかと思っています。死刑制度は、法律の名を借りて国家が犯す人殺しだからです。明らかな自己矛盾です。殺人を犯したものは、その罪を悔い改め、命の尊さを一生慈しみ、社会奉仕活動に従事すべきでしょう。冤罪によって死刑執行された人はどうなりますか?化けて出ます。過ちを犯すのが人間であり、裁判所の判決だって人が出すものです。

そこで出てくるのが裁判員制度ですが、あれは、「へたこいた」時の為に司法側が責任の所在をうやむやにする為に作り出したものと僕は思っています。何せ、合議の上で出す判決ですから。選任された方にはお気の毒としか言えません。


僕が思い描くドラマの結末のシナリオはこうです。

10年後くらいです。さちは大学の1年生です。春夫は仏門に入っています。さちは未だに春夫が実の父だとは知りません。墓場まで持っていく秘密でしょう。


さち「おじさんと一緒だと、な~んか落ち着くんだよねぇ」

春夫「な何だよ、それ」

さち「なんかわかんないけど、昔からそうなの。なんでかなぁ?」

春夫「おまえがいてくれて・・・よかったよ」

さち「え?よかったって・・・なにが?」

春夫「お・・・オレを怖がらなかったのは・・・お、おまえだけだったから・・・なんか友達が欲しかった・・・って感じかな?」

さち「えぇ~?・・・じゃぁ・・・おじさんもあの頃寂しかったんだね?」

春夫「・・・ま、まぁな」

さち「まぁ・・・私も大学生だしね。色々と忙しいんだけどさ、でもこれからも時々会いに来てあげるっ!」

春夫「・・・おぉ・・・あぁ、また来いよ!」


ってな会話でニコニコ笑いながら、二人で夕日を眺めてる。

そんなんでどう?


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2008年03月31日 06時00分50秒

私的な素敵な4月ドラマ2008(後編)

テーマ:テレビ的なはなし

ちと風邪を引きかけました。ここ2~3日は体調ボロボロ。ひどい頭痛とノドの痛み。それだけなら想定の範囲だけど、加えて猛烈な吐き気におそわれてました。僕が晩ご飯を食べられないなんてのはちょっと考えられないんだが、どうにかおさまりました。やれやれ。


こないだの続き


注目の作品はやっぱりフジの「ラストフレンズ」でしょう。上野樹里と長澤まさみが共演するだなんて、普通はあり得ない組み合わせ。いつだったか中日と巨人の同率最終決戦という、「この試合に勝ったほうが優勝ね?」という試合で槙原が先発したかなぁ?それで、中継ぎを斎藤がやって?リリーフに桑田が登板して締めてゲームセット。やったぁ優勝だぁ!バンザイバンザイ!ってのがあったと思うけど、それに似た豪華リレーというかとにかく驚きのキャスティングです。この2人が、きっちりと現代の世相を反映した危ない危うい恋愛ドラマをやるらしいです。見ものですね。


日テレでは蒼井優の「おせん」ですね。これも、前回の石原さとみ同様「蒼井優なら見る」という「なんだよ、文句あるか?」的ほかに理由など要らない選択。

もうひとつはちょっと迷っていて、「三文芝居なら二回目はないなと」考えている上戸彩の「ホカベン」です。弁護士の作品で、中嶋博行氏が手掛けてるんで、これはそれ相当の骨太かなという期待を持ってます。近頃は裁判員制度の導入に絡んで色んな議論や問題提起があります。僕個人としては、やることが本末転倒という気がしますね。裁判に市井の意見や見方、考え方なんかを取り入れたいという事でしたが、それは現場の方々に市民の目が失われているという事です。法律の素人を敢えて参加させるというより、法曹界にいる、裁判に携わる連中が「自分たちは別格だと」壁を作るんでなくて一般企業で研修する方が先ではないかなと。町工場やスーパーや、百貨店やスイミングスクールや、ごくごく普通の暮らしをする「街中」に飛び込んで研修したらいい。車の営業マンに同行して1ヶ月間、ワイシャツを汗だくにしたらいい。法律の素人である生活者の一人一人が、社会の秩序を保っているらしい法律といったいどれくらいの距離でもって生きているのか?そういうのを法律をちゃんと理解している人たちが自分の目で見て、法律の運用に活かしたらいいんではないかと思います。普通に暮らしている人たちにとって、誰かの死刑判決を下さざるを得ない状況はあまりに酷ですよ。

でも、上戸彩ではつまらない可能性もなきにしもあらず。まぁ彼女も主にCMではあれどもそれなりにキャリアを積んだかなと思うし、それに水曜日に放送されるから僕にとっては休日で、だから見るのにそう負担はないからね。例によって、NEWSの加藤とかいうのが出るらしいけど、どうなんでしょう?ジャニーズを目の敵にしてたら近頃のテレビは全く見れません。僕が思うに、ドラマに役者として出るときはNEWSとか外して欲しいなと。その辺の基準はどこなんでしょう?二宮和成には嵐とはつかないし、嵐の他のメンバー(櫻井翔とか松本潤)もそうです。いったいいつからユニット名が外れるんでしょう?純粋に役者としてどうなのかというのを僕は見たいわけです。それなのに、ジャニーズの名前がくっついていると、「あぁ・・・こいつジャニーズなんだ」と邪魔な先入観がまとわりついてしまうのです。いい役者はジャニーズだろうが何だろうが評価するつもりなんで。


4月は色々と忙しくなりそうです。

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2008年03月28日 05時53分25秒

私的な素敵な4月ドラマ2008(前編)

テーマ:テレビ的なはなし

子供たちは春休みに入り、3月も残り1週間を切り、ぼちぼち4月スタートのドラマが気になりだした。1月のは「鹿男」以外たいしたものはなく、「はちみつとクローバー」にはかなり落胆した。ちなみに「相棒」は別格でいつもと変わらず満足な出来だった。

成海璃子はまだ15歳の中学生。確かに大人びた印象があって演技力も申し分なく、女子大生としての違和感は慣れるとそれほどでもなかったかなとは思う。思うが、・・・やはり無理はあった。僕が劇中でどうしようもなく気になったというか受け入れられなかったのは、登場する美術作品の出来だ。ああいうものは好みもあって、「凄い作品」とされているものを見たところで「あぁそうなの。オレは何も感じないが」って事がある。はぐみの存在価値は「こんな凄い才能があるとはとても思えない」という見た目との落差のはずだが、その絵が凄いと思えないんだな、これが。そのせいか、お話の全てがいかにもウソっぽく、リアルがなく、更に竹本くんのこんにゃくのような優柔不断が見ていてアホくさく、ガキどものお遊びに付き合ってられっかとしか思えなかった。まるで感情移入出来ないまま終わった。


さて、あんまりドラマづけになってる場合でもないんだが、この4月に始まる作品にはよさそうなのが多い。なんか忙しくなりそう。


テレ朝は(ひとまず)「相棒」が終わり、沢口靖子の科捜研が帰ってきた。いつもそうとは限らないと思うが、「相棒」が終わると「科捜研」が始まる。少なくとも、この2作品が同じクールで放送される事はなかろうと思う。昔のTBSで「水戸黄門」と「大岡越前」が交互にやっていたのを思い起こす。僕が思うのは、「相棒」の女性版が「科捜研」ではないかということ。もちろん科学の力を駆使して事件の真相を解き明かすこの作品は違う角度だが、そこで何が起こったのかを「生活者の視点」と「高い専門性」でもって解き明かすという意味では、「杉下右京の観察眼」と「榊マリコの追及姿勢」は車の両輪を想起させるものだ。これに、近頃は羽田美智子やらジャニーズの誰だっけ・・・あぁイノッチやら渡瀬恒彦の刑事モノが加わり、だが、僕はこの作品には馴染めない。悪いけど安っぽく感じる。最初のシリーズの第1話以来、見ていない。


テレ朝はもうひとつ。石原さとみの「パズル」だ。これは見ようと思う。細かい事はいい。石原さとみだから見る。好き。


あとは、貫地谷しほりの主演で深夜枠が始まる。これはクドカン脚本の深田恭子主演のやつのあと。クドカンのは近頃冴えない感じ。いつだったか長澤まさみのスペシャルドラマ「ガンジス河でバタフライ」があって、いちおう見たんだが、数字的に相当こけたらしい。個人的には自分がおもしろかったら話題になろうがなるまいがカンケーないが、少なくともこの「未来少女めぐる」はつまらなかった。これも第1話だけ見て終わった。で、貫地谷しほりのこれは・・・第1話次第で(自分の中で)レギュラー化するかどうか検討するつもり。貫地谷しほりといえば、映画「スイングガールズ」に出ていた時に際立っていた子。この作品にはかなり将来の有望株が出ていた。抜擢された上野樹里はもちろん、本仮屋ユイカもいた。岩佐真悠子、辰巳奈都子も出てた。映画には欠かせないチョイ役をこなす江口のりことか、田中要次に徳井優だ。白石美帆は意外に演技がうまい。


話がそれてきたし眠くなってきた。今日はやめる。



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2008年03月26日 06時08分36秒

楽しみな「SP」スペシャル

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2007年の冬に始まり、正月を挟んで年明けに終了(1月26日)するという、通常の連ドラクールからはずれた、しかも深夜11時台に放送されたこの作品のスペシャルが4月(5日の9時~)に放送される。楽しみにしている。

本格的なアクションや、めいっぱい溜めに溜めて展開されるストーリーに手に汗握った。脚本が金城一紀、監督が「躍る大捜査線シリーズ」の本広克行という事で、3本くらい筋の通ったシブイ作品。深夜枠にも関わらず、平均で15%もの視聴率を叩き出すというドラマファンも納得の出来だった。


連ドラでは明かされなかった部分が描かれるらしい。岡田准一演じる井上薫の(いくつかの意味で)強力な味方と目されていた堤真一(尾形総一郎)が、実は数々のテロを裏で操っていた?ともとれるショッキングなラストが気になるところ。が、僕はそれはあまり気にならない。ハリウッド映画あたりでも、ラストにおけるどんでん返しはよくあって、善と悪は表裏一体、裏切りはどこにでも潜んでいるものだ。


僕はこの作品を見ていて、主演の井上の動向が気になるのは当然だが、もうひとつ、常に気になる存在がいた。それは真木ようこ演じる笹本絵里だ。最初に、本広克行が監督だからか僕の頭にはあの「躍るシリーズ」の深津絵里(恩田すみれ役)が浮かんでいたのだ。役名が「絵里」というのもなんか匂った。

ただ、笹本刑事と恩田刑事にはかなり差があったと思っている。

恩田刑事は僕に言わせるとOL的な存在だった。青島刑事とラーメンをすすり、保護対象者がリッチな弁当(確かどこだかのしょうかどう弁当?で3000円とかした気がする)を食べるのに嫉妬し、ヘボなヤツ(同僚など)の頭をよくはたいた。刑事というよりは、職場のおつぼねOL(失礼)に近い。ストーキング被害に遭った過去を持ち、自分の後ろに男が立つ事に恐怖を覚える。映画版だったと思うが、拳銃で撃たれて負傷する。が、彼女がアクションを立ち回るシーンは殆んど記憶がない。それよりも、スリーアミーゴス(北村総一郎演じる署長以下の3人組)に説教たれてる姿の方が多かったと思う。


あれから約10年経った。


笹本刑事は常に不機嫌で、メガネの3枚目役の山本隆文?の頭をはたく事に生きがいを感じている模様。恩田はドラマの中で見合いをやっている。着物で日本庭園のある場所(目白の椿山荘かも)でおしとやかを演じた。確かスチュワーデスと偽っていたはず。もちろん事件が起きて、それを優先させたから破談しているが、笹本の方はそんな女性らしい場面など全くない。ドラマの中で合コンには行ったみたいだが、手応え云々というよりも、全くその気がなさそうだった。そういう風に描かれていた。

そうして、最も笹本が生き生きしていたのはあのエピソードⅡだと思う。全エピソードの中で、あの病院内におけるテロ制圧が最も緊張したし、あのエピソードだけは何度でも見たい気がする。北村有起哉が出ていた。僕はどんな人か知らないが、俳優・北村和夫の息子だそうだ。何をやるかわからない不気味なテロ集団のボスを淡々とやってて光っていた。その中で、笹本はアクションをきっちり演じ、そうしてしかしやられてしまう。悔しそうに口から血を滲ませてうつむくあの表情は完全に女を捨てていたものだ。(それなのにめちゃくちゃ色っぽい!!)「女だからやられてもしょうがない」ではなく、「女でなかったらやられやしないのに」という無念の表情だった。最終的には、井上が超人的な活躍と頭脳作戦の末にテロを制圧するが、笹本は「助けてくれてありがとう」みたいなセリフは一切言わない。任務の遂行しか頭にはない。警護業務のみに集中する姿勢。実に男っぽい。

超色っぽい男っぽい女である・・・どっちだ?


笹本は人員における「紅一点」というより、業務の内容によっては女性(である事)の方が何かと都合がいいから、それだけの為に配置されているといった風情の、単なるコマとなっている。にも関わらず、だからこそひときわ『女性性』が際立つのだ。

「女性的な描かれ方をしているのに色気のない(むしろ食い気の)恩田」と「男性的にのみ立ち回っているのに女性の匂い立つ笹本」だ。

むろん、「童顔の深津絵理」と「フェロモン漂う真木ようこ」だから、だからこそその役柄が対比としてもぴったりくるという、キャスティングの勝利である事は間違いない。


スペシャルは、たぶん彼女に釘付け。出番が少しでも多い事を願う。


実生活において、深津絵理は「大竹しのぶと浮き名を流した事のある野田秀樹」と付き合っているとかいないとか週刊誌に書かれたはず。だいぶ前だが。女優業に没頭するあまりに婚期を逃すお方は多いが、彼女もその一人かもしれない。

それから、グータンヌーボに出演した時に真木ようこは「私、もうどっろどろですよ」と言っていた。恋愛に落ちたら最後、「24時間あなたしかいない」状態に陥り、「24時間あなたを想って24時間あなたを離さない」極めてヘビーな女になるのだという。

実生活の恋愛は二人揃ってどろどろだそうで、そこは共通点なのかもしれない。



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2008年03月20日 05時31分33秒

相棒~最終回・・・裁判員制度はどうなる?

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少し前に、フジテレビでやった「それでも僕はやってない」を見ました。痴漢冤罪というものが生まれる環境というのは、本当にすぐそこにあるという事がよくわかります。警察の取調べの可視化が近頃は言われてて、これは鹿児島で実際に起きた志布志事件を思い起こせば早い。容疑者は「絶対にやってない」と言い張っても、事実関係があやふやでも、密室の中では強引な行いがまかり通っているらしいですね。また、痴漢というのは証拠が残らないし女の子が泣きながら被害を訴えれば容疑者の形勢は極めて不利。「自分はその時こういう状況だったんだ」というような客観的なしかも合理的な説明が理路整然と出来なければ観念せざるを得ないもののように感じます。つい最近は「車のアタリ屋」みたいな手口で無実の人を痴漢犯人に陥れるという事件がありました。これはちんけなチンピラみたいな、示談金をその場でふんだくるという、せこいやり方だったわけですが、「ポケットに手を入れていた人」をはめようとするという実際間抜けなものでした。この犯人、間違いなく累犯ですね。何度か成功して味をしめて、調子こいてターゲットをよく見ずにやっちまったということでしょう。目的は2~3万円くらいの遊び金欲しさの行為でしょうが、この罪は極めて重いものです。痴漢犯に仕立て上げられた方は、それで一生を棒に振ります。とんでもない罪です。

僕も東京にいた時代には満員の通勤電車に毎日揺られてましたが、たいがいは文庫本か新聞か雑誌かを片手に持っていたし、痴漢と間違われるというような災難には幸い遭いませんでした。手ぶらの時にはつり革をしっかり握るかそうでなければ腕組みしてましたしね。「李下に冠を正さず」とも言いますから、紛らわしい事はしないがよろしい。「それでも・・」のケースはかなり疑われても仕方ない行為をしていたわけですが、まぁあれは映画だし、それにしたって実際はやってないのにそれを証明する事は極めて難しいという、世のサラリーマンは身震いする作品でした。


なんか話がそれてます。

今回の最終回は、冤罪で死刑が確定してしまった死刑囚が獄死するところから始まりました。いつもながら、一筋縄ではいかない玄人好みのお話でしたが、僕としてはやや不満が残りましたね。というのは、「冤罪を作ってしまった」という部分を全く動かそうとしなかったところです。もちろん確定して再審請求も棄却されましたからもう救いようがありません。ありませんが、当時の捜査と取調べを克明に辿り、裁判記録を検討するというところが抜け落ちていました。もちろん、そこは敢えて触れなかったんでしょう。何故なら担当した刑事と起訴した検察官は殺害されるわけですからね。そうして死刑判決を出した判事の苦悩を描いたのです。どちらかといえば、人を裁くという事の重さ、それも死刑判決の是非が問われました。そうして、例の裁判員制度に対してボールを投げたわけです。


少し前に、佐賀で起こった事件があります。暴力団員が病院に押し入り、入院中の一般人を人違いで殺害したものです。その裁判が行なわれて、たぶん一審だったと思います。身内の誰かをやられた腹いせに、その報復として殺害を企て、全く関係のない一般人を殺してしまったのです。意見陳述?をした遺族(奥様)の言葉に、僕は新聞を読みながら涙が止まりませんでした。「(極刑を望む事は)暴力団がやったのと同じ事ではないかと随分悩みました。でも、やはり死刑にして欲しい気持ちは変わりません」というようなコメントでした。人の命の重さは何をもってしても量れないものです。しかし、何の罪もない愛する人を躊躇なく殺害した(命ある)犯人に対しては、「死んで詫びてくれ」という気持ちになるのは当然でしょう。しかし、死刑判決を望む事は、その犯人の家族をもまた地獄に落とす事です。そう考えると苦しい。どうであれ、命はやはり重いのです。例えば、犯人は命令されてやっただけで、それを拒めば自分の命が危ないというような状況ならどうか?色々なケースがあるかと思います。また、今回のお話のように冤罪を考えると、死刑制度自体を疑う気持ちも生まれてきます。



これも実際にあった袴田事件の話。かつて死刑判決を出した、既に退官した元判事が「あれは無罪だった」と告白しています。3人の合議制で判決を出し、自分は無罪と考えていたけども他の2人が死刑判決を支持し、多数決によってそれが決まる。石橋凌(役名忘れた)が全く同じケースですね。一人で出すのと違い、悩みは深いのではないか?死刑判決によって、裁く者は裁かれるものの命を背負う事になります。一生背負います。志を持って務めるプロでさえ悩む。それをごく普通の市井の人々が裁くとなると、それは酷ではないかなと感じます。裁判員制度には死刑判決が出そうな事件もあるそうですから、これは・・・たいへんだと思います。


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2008年02月29日 05時37分46秒

「一瞬の風になれ」ない

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フジテレビで割りと遅い時間に4夜連続にて放送されたスペシャルドラマを観た。かなり我慢して。原作は佐藤多佳子氏の「一瞬の風になれ」で3巻構成の長編小説。「本屋大賞」やらを受賞した、読んでみたら凄かったという知られざる名作?だったらしい。注目されて以降はバカ売れ。


陸上を扱った作品としては、その昔「小山ゆう氏」が描いた「スプリンター」を思い出した。これは漫画だが、走る主人公の感じる風、鼓動、筋肉の躍動、もうだめだと思うところからもうひと粘りする時のその気力・精神力、更にはコンマ何秒届かない時の絶望と上回った時の達成感を思い出す。「スプリンター」は短距離を走る一人の青年が主人公だったと記憶している。

この「一瞬の」は(4継と呼ばれる)リレーを中心に扱われているから仲間との信頼や友情が描かれており、違ったテイスト。


原作はもっといいものなんだろうなと思う。ドラマが放送される前に、脚本が原作とかけ離れているとして原作者が嘆いたそうだが、それを「ミスキャストだと受けとられて」あるいは「そう勘違いされて」やや揉めて、放送が危ぶまれたらしい。関係者がとりなしてどうやら事なきを得たわけだが、そういう風に話が流れるのも「無理もなかろうな」という出来だった。視聴者の誰が見ても「ひどいキャストだ」と感じた可能性があるから。だから、製作者サイドからして「これはちょっとやばいなぁ」なんて気にしてたんじゃなかろうか?

だって、出てくるのがおしなべてジャニーズ系の「これから大きく育てますよ的どんどん経験積ませなきゃ新人」ぞろぞろだから、はっきり言ってがっくしである。もう完全に演技の場数を踏ませる目的で作られた演習の場。


高校生を扱ってるから若いのは当たり前だが、なんでどいつもこいつもイケメン爽やか揃いなんだ?これだけのメンツなら、少なくとも運動場じゃなくて何か別のとこに行くよ。高校生の陸上部員なら、少なくとも最低限全員坊主だ。それがタイムにも反映するんだから当然だ。リアル感ゼロ。おかっぱ髪の根岸やお調子者の桃内があまりにも取ってつけたような三枚目でしらじらしいったらありゃしない。山下真司と内村光良はそこそこはまってたけど、その他のOBやライバルもみ~んなイケメンだらけ。感情移入できん。作品の為にトレーナーを呼んで「走り姿」を練習したんだろうか?あの走り方を見れば、それも絶対にないと思う。何を作るにしても、クオリティの低いものを妥協して出すのなら早晩客は離れる。


走る事に魅せられて、懸命に目標を追って、それを仲間同士の信頼を高めながら育てて行く展開なら、主人公以外はもちっと平凡なキャストのがよかったと思う。彼らのセリフにはなかなかいい言葉があったと思うんだが、それまで安っぽくなっちまった。

谷村美月はきっちり自分のキャラ作ってたけど、福田沙紀はかなり影響受けて学芸会かサークルっぽくなってたなと落胆した。


原作者かわいそう。番組の最後にオリジナルってうたってたけど、みそは付いたね、確実に。佐藤多佳子氏も「いい経験になった」と前向きに捉えるしかないだろうね。

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