「入院しましょうか?」と医師は言った。

「いや、無理」と僕。


店があるのに入院なんてしていられるはずがない。母1人では(姉が手伝ったとしても)とうてい営業できないし、費用だってかかるのだ。「入院なしでお願いします」


GWの中休みとなっていた先週の2日、僕は総合病院の耳鼻科で診療を受けた。実は4年ほど前に、左の耳に突発性難聴を患って入院した事がある。その時の話を書いたかしらんと思って過去記事を探してみたが、どうやらそのものについては書いてなかった。完治したあとにまたぞろ調子がおかしくなって診てもらった時の話は書いているが、まぁそれはいい。今回は耳ではない。


ノドがずっと腫れていた。祖母が亡くなったのは4月の27日だが、それよりも1週間ほど前あたりから唾を飲み込むときに違和感があり、「あぁ風邪だなぁ」くらいに思っていた。だいたい唾を飲み込むなんて普通は無意識にやっているもので、いちいち意識せねばならない程度には異常があったわけだが。ただ、僕が風邪をひいたらこのようにノドがまず腫れて、翌朝は確実にひどくなっていて、時間があればすぐに行くが、行けない場合はもっとひどくなってから病院にかかり、薬をもらう流れになる。ほとんどそのパターンだ。しかし今回はひどくならないから不思議だった。かといって収まりもしない。ノドが腫れてはいても食事が出来ないほどではないし、熱もないし、声も出た。ただ高い声を出すと声帯が震える感があって、そうすると「いっ!?」となり、よろしくない。まぁそのうち収まるか?と思ってそのままにしていた。朝目覚める時に、「今日こそは?」と期待して、「ダメだとわかり」、それじゃぁ「明日に期待して今日は耐えよう!」と覚悟を決める日々が続いた。

で、祖母が亡くなった。葬儀が済むまでの3日間はそれどころではなかった。親戚がその後も2日ほど滞在していたからまだまだそれどころではなかった。また、祖母が亡くなったのはGWのスタート前日で、連休が終わるまではそれなりにお店の売上げに期待する面もあり、やっぱりそれどころではなかった。だが、親戚がみないなくなってやれやれとなってから本当に自分のことが心配になり、病院に行ったのが5月の2日だった。


明日は早起きせねばならんので、本日はここまで。