2011年J1を振り返る~あけてびっくり空手形~ part3 | picture of player

2011年J1を振り返る~あけてびっくり空手形~ part3

さて、最後DEATH!
みんながラピュタに夢中の時間帯に更新!バルス!バルス!


■名古屋
■2位
■勝点71 得点67 失点36
最後まで絡んだが惜しくも2位。「柏と名古屋のマッチレース!」て書いた俺の慧眼が光る。J1で最も少ない5敗しかしてない。が、勝ちきれない試合が多かった印象。ケネディが2年連続得点王、玉田も13点と額面どおりの活躍だったが、怪我で金崎がほとんど出れなかったのが痛い。獲得した藤本は9得点と活躍したが、正直数字ほどのインパクトを残せたわけではなく、あくまで歯車としてチームを機能させていた。トゥーリオさんもW杯が終わってからは憑き物が落ちたように、落ち着いてしまって。結果論ではあるが、序盤にダニルソンがいないときが響いたのかな、と。ピクシーは直志、小川のダブルボランチにするなどして対処したが、代えの効かない選手であることを図らずとも証明。ま、今年は運もなかったということで。現有戦力維持なら来年も戦えるだろうが、トゥーリオさん流出の噂もあるし、そもそもチームのリフォーム時期に来ているのかもしれない。久米さん&ピクシーなら何か手立ては打ってくると思うけど、たぶんブラジル人ストライカーとか購入しそう。あと磯崎くんが謎のブレイクをしているが、本来守備的MFの彼がこれで道を踏み外しませんように。しかし、毎年のことながら、かっちりしたチームなのであんまり言うことがないのはどうなんだろう。笑


■G大阪
■3位
■勝点70 得点78 失点51
今年も惜しくも届かなかった優勝。結果的に西野監督のラストダンスとなってしまったわけだが、問題点も強みも据え置きだった。脆弱なDFラインと余りある攻撃力(J得点No.1)、そしてあまり伸びていない若手。結果論だが、得点と失点の収支が合ってないことで勝点を伸ばせなかった。今季も遠藤&明神&二川が出てるときはえれー強かったが、彼らも30を超えて稼動期間は年々落ちている。遠藤は後10年やるとして、二川と明神、に明神の後釜は急務で、代わりを務められる選手が見当たらない。また、結局テコ入れされることのなかった山口、中澤のCBもそろそろ入れ替えが必要だろう。そして、ラフィにゃん&グノをどこまで引き止められるのか。ただ、来年以降の構想は新監督・露秘州さんのオーダー次第ということであり、もしかしたら主力大量流出で一気にリフォームということもあるのかしらね。それはそれで悪いことではないと思うが、それで勝てるかというとまた別の話。あと、藤春の台頭は左サイドバック不足のチームとしてはとても嬉しいことだね。なんかえれえチャラい雰囲気をかもし出しているので、是非代表で大津とチャラサイドを組むといいかもしれない。大津「マジもっと上げぽよでいって?」藤春「いや、下げぽよじゃねえとマジやべえし。やんの?やんの?」安田「セェーーーーーーックス!!!」。


■C大阪
■12位
■勝点43 得点67 失点53
今年もやったぜ、バカ試合。3得点以上は11試合(ACL含むと14試合)、3失点以上は10試合(ACL含むと12試合)とカイジ沼パチンコばりの高レートの出入り。結局去年防げていた上本&茂庭2バックが破綻したのが失点増大の主要因。その上、この2人のビルドアップ力がほぼ皆無なのを突かれることもしばしば。それを助ける高橋や丸橋が怪我などで今季低調で、代わりの酒本、尾亦あたりも守備と組み立てがうまい選手でもない。また、マルティネス&ボギョンの中盤の要が長期出れなかったことも大きい。ビルドアップのかなりの部分を彼らに依存しているため、二人ともいないと自慢の3シャドーには全然ボールが届かず。扇原は頑張ってはいたのだが、いまだ仕切れるにはいたらず。代わりに前線はやはり強力だった。清武はJ1屈指のチャンスメイカーとして機能したし、播戸、倉田も二桁ゴール、途中加入のファビオ・ロペスはハードワークができるいいブラジル人だった。ま、序盤ピンポンパンに頑なにワントップをやらせていたのはご愛嬌。クルピ監督は5年かけて大味だが面白いというかやけっぱちなチームを作った(印象として一番近いのは2001年に優勝したときの近鉄)が、今年で退任。新監督次第ではあるが、マルティネスは退団、清武、倉田、ボギョンあたりの去就もはっきりとせず、がらがらぽんが始まるかもしれませぬ。市場に出回ってる監督で攻撃的というと西野さんだが、さすがに来るわけもない。どうだろう、ここは守備のてこ入れということで三浦さん(非代表兄弟)を呼ぶってのは?ま、冗談はともかく、予算も限られてることだろうし、花火みたいなチーム性を確保してもらいたいものである。雑サッカーに栄光あれ!!


■神戸
■9位
■勝点46 得点44 失点45
うーん、実感も何もないまま、一桁順位。順位を目にして思わずきょとーんとしてしまうのはなぜだろう。今年は和田監督継続だったが、前半戦は低迷。ホジェリーニョがフィットせず、がたいはでかいが頭が弱い都倉は有効打になりえず、ボッティは腰が痛い。大久保とポポの奮戦はあったのだが、どちらも似たタイプゆえに相互に打ち消し合って、苦戦。ただ、夏ごろから吉田大先生を先発に抜擢すると上昇。熟練のポジショニングで前線の起点となり、それだけでは飽き足らずに9得点をゲットで大久保とともにチーム内得点王。神様仏様吉田様。昔は特徴のぼやけた選手に思えたものだが、知性がすばらしい。今が全盛期じゃないだろうか、彼は。ただ、来年以降も問題は多い。プレッシング重視で展開力がなく、バイタルに大穴をあけることが多い田中&松岡のセントラルMFは勇敢だが軽率で、攻撃陣にも老朽化が忍び寄ってきている。大枚をはたいて大補強!というのがこれまでの路線だが、オーナーは野球で同種企業に茶々を入れるのに忙しいらしく、興味が沸かない模様。ボッティ、石なんとかは流出が濃厚、若手も目立った選手がそろっておらず、留任するなら和田監督の苦悩は続くのではないだろうか。いま思いついたのだが、神戸ということもあって、監督は岡田(非メガネ、有どんでん)に任せるというのは…すいません、ふざけすぎました。


■広島
■7位
■勝点50 得点52 失点49
うーむ、結局ACLを逃して、大体予想できた順位に。今年も継続鬼のポゼッション。新しく入ったのはオシムチルドレンの水本と外人2人。水本は特に何の違和感もなく槙野の代わりとしてフィットしたが、トミッチはまったく馴染めず。ムジリは数試合曲芸を見せたが、攻撃の柱となるにはあまりにも仕事量が少なすぎた。結果として、ほとんど代わり映えのしない面子で1シーズンを戦う。円熟味を増している森崎兄をDFラインで使わざるを得ず、青山の怪我が長引いて、森崎弟もボランチが中心。攻撃を引っ張るのは高萩で、彼の成長にはよかったのだが、しかしそこまでスーパーなタレントでもない。そして、去年は大きな武器だったミキッチも読まれつつあり、ストヤノフの一発フィードもなくなった分、寿人の得点は減った。若手の押し上げもほとんどなく、停滞感が出てたところでの監督退任はよかったのかもしれない。後任の森保さんがどういうサッカーをやるのかは全くわからないのだが、予算の少ないチームでどう既存戦力を生かす戦い方ができるかだろう。特にペトロビッチ純正品がかき集めたオシムチルドレンをどう使っていくのか。切り捨てるにはもったいないが、かといって使いどころもないという鶏肋状態にならないことを祈るのみ。ま、よっぽどのことがない限り大失敗はないと思うが、戦力的に。ていうか、森保さんってポイチていうのね、あだ名。初めて知った。なんとなくトイチの利息が思い出されるので、もっとざわざわしないあだ名にして欲しい。たとえば「ほういち」とか、ああ!耳がぁ!耳がぁ!!


■盟主
■17位
■勝点22 得点34 失点75
うっかり昇格してしまった今シーズンは序盤から大爆死。J2と同じ戦い方で全力攻撃をするも、すっかすかのバイタルエリアから大量失点を重ねて、篠田監督がハラキリ。後任の浅野氏が大型ボランチ感を生かして現実的な戦いをして、終盤にはようやく普通のチームっぽくなってきたが、そもそも元々無理だったんじゃね?という戦力なので、さすがに残留できず。識者、ファンの大多数が予想したとおりの結果となってしまった。なけなしのお金で補強した重松、松浦、成岡は攻撃の支柱となるまではいかず、ハマゾッチにいたっては福岡警察に捜索願いが出されるほどの行方不明っぷり(終盤に再発見)で、攻撃陣は城後と岡本の奮戦ばかりが目立った。DFラインも田中誠がほとんど出られず、リーダー不在だった。得点がブービー、失点がJ1最下位ではどうすることもできない。ただ、現在財政的に再建途上にある福岡は降格も織り込み済みだろう。来年J2でどのような位置につけられるのかは不明だが、焦らず地力を増していって欲しいものである。来年も浅野さんがやるのかな?終盤の戦い方は戦力を最大限に生かして好感が持てたので、がんばっていただきたい。あと、盟主bot はbotじゃない、これ豆知識な。



番外編

■千葉(J2)
■6位(J2)
■勝点58(J2) 得点46(J2) 失点39(J2)
案の定、今年も沈没してしまいました。序盤はオーロイ無双&竹内無双で勝ちを拾っていったが、放り込み&セットプレー頼みの戦術がそんなに通用するわけもなく、停滞。ドワイト監督はオーロイ対策に対抗できる手段を準備できず、怪我で戦線離脱すると完全に失速。慌ててクビにして神戸GMが陣頭指揮に乗り出すも、最後の10試合で2勝しかできず、とどめは追い出したかつてのアイドルFWに引導を渡されては、昇格できるはずもなく。残ったのは大量のベテランと伸び悩む若手、そして使いどころの困る電柱という次第であった。まず戦い方と選手層が合ってない。オーロイ中心のダイレクトでフィジカルなサッカーに合っているのは深井、米倉。逆に流動的にやる旧オシム風選手は勇人、村井、伊藤など。両方がスタメン組にいるというちぐはぐさで、どっちつかずなチームになった。さらには藤田を獲るという謎の補強、外人はスローワルツなゲッセルと何の役にも立たなかったラムちゃんが大失敗。何をしたいのか、どうチームを作りたいのか軸が全く定まらないシーズンだった。監督も若い木山さんという噂があり、村井、福元、林、ゲッセル、ラムちゃんなど大鉈を振るい、来期は完全にリビルディング。さらに厳しくなる予算の下で、一からのスタートとなる。もうこの際昇格なんかはいいから、わけわからんチームはつくらんでくれというのが一ファンとしての願いである。別に勝てなくてもいいとは口が裂けても言わん(笑)が、ともかく目的のあるチームを作って欲しいものである。ただ、今年生観戦した中でミリガンのロングスローからオーロイヘッドというのは、さすがにしびれたぜw 別にああいうストーク方式でも俺はかまわんのだがなあ、それを目的としたチームを作ってれば。がんばれ。がんばれ、俺。がんばれ、黄色いサポーターたち。


おしまい!