食通の知人に勧められ、結婚記念日祝第2弾で訪れたのは銀座のLe Signe(ル・シーニュ)。去年12月にオープンしたばかりのフレンチレストラン。
 
場所は数寄屋橋交差点からすぐのソニー通りにある飲食店やバーが入る古めかしいビルの6階...のはずだけど見上げると4階までしかないような...滝汗
 
 
でもビルの看板には7階まで書いてあるし、奥のエレベーターに怖々乗りこむとちゃんと6階のボタンがありました爆  笑

 

 
エレベーターを降りても「え?ここにレストランが?」な雰囲気だけど、奥にシルバーの壁にきらめく店名を見つけ一安心乙女のトキメキ
 
 
ドアを開けるとビル外観からは想像できない別世界乙女のトキメキシックで落ちついた雰囲気のカウンターだけのこじんまりしたレストランは正真正銘知る人ぞ知る隠れ家!
 
 
シェフは巨匠アラン・デュカス氏の下で長年働いた後、旧軽井沢ホテル内ル・シーニュでシェフを務めた方。加えてキッチンに2名、サービスはソムリエともう1名、とわずか9席とは思えないスタッフの数に驚きます。
 
堅苦しさは一切なく、オープンキッチンなので目の前でお料理を作り上げていく様子を見ることができるライブ感も楽しい爆  笑
 
 
コースは1種類のみ。メニューを見ると、何が出てくるのか全く想像もつかない言葉の数々に期待が高まります。
 
 
ワインの種類は非常に豊富。16,000円、22,000円、30,000円と3種類用意されているワインペアリングがお勧めと伺い、今回は16,000円でお願いしました。
 
Champagne Cuperly Blanc de Blancs Grand Cru
泡がきめ細かく、ブラン・ド・ブランらしくキリッとドライで、蒸し暑さを一気にクールダウンさせてくれます。
 
 
【ミニヨンズ現る】
きらめくクリスタルの器に乗った美しい小さなアミューズが4種類登場し、一気にテンションが上がります。
・ハーブ、帆立貝、シャンパン、ベルモットのタルトレット
・生ハムのムース、ウイキョウ、米粉のチップス
・蛸、赤玉ねぎ、トマト、きゅうり
・真鯛のすり身、トリュフ、ポテトのクロケット
 
 
手でつまんでいただくアミューズは清涼感のあるものから温かいクロケットまでバラエティに富み、小さな一口に非常に繊細で複雑性のある味わいが盛りこまれ、シャンパーニュとの相性も抜群。この後続くお料理も間違いないと確信。
 
 
Markus Molitor
Zeltinger Sonnenuhr Auslese Riesling 2006
 
 
【完熟な未熟者】
未熟=青リンゴのムースの下にはフォアグラのロワイヤル。白いムースの上にグリーンとレッドの色合いが美しい。
 
 
ブリュレのように表面がカリっとした食感のフォアグラと小さくカットされた青リンゴのシャリっとした食感、消えてなくなるような青リンゴの軽いムースと濃厚なフォアグラ、それぞれの食感のハーモニーが素晴らしく、そして香りのよいフォアグラのコクと爽やかなりんごとの相性が見事。もちろん豊潤な甘みと芳香のアウスレーゼとのマリアージュは完璧。
 
 
【銀座】
シェフが箱から恭しく取りだしたのはラトビアのコチョウザメのキャビアドキドキ
 
 
シェフが目の前で銀箔が乗った脂肪分40%のジャージー牛の生クリームの上にキャビアを驚くほどたっぷり乗せてくれます。思いっきりキャビアを食べてみたい!という夢が叶う瞬間ラブ
 
 
合わせるのはシャンパーニュの王様クリュッグラブこれぞ銀座!
 
 
キャビアそのものの美味しさを味わうためにシェフが選びぬいたのはジャージー牛のクリーム。サワークリームと合わせることが多いキャビアだけど酸味がキャビアの余韻を切ってしまうそう。貝のスプーンでふわふわで濃厚なクリームと一緒に食べるキャビアは生臭さが一切なく、塩味がまろやで、私史上最高に美味しかったラブ
 
 
ASSYRTIKO by Gaia Wild Ferment 2018 Santorini
ギリシャ・サントリーニ島のワインは柑橘系の香り、苦みで、すっきりキレがよく、冷涼な地域のワインのような印象。
 
 
【鰯と未来を応援プロジェクト】
パプリカ、鰯のコンフィ、パプリカパウダー、ハーブ
柔らかく舌触りのよい鰯のコンフィにパプリカの甘味、ハーブ類の香りや苦み、薄くてサクサクのタルトの組み合わせが絶妙。苦みがワインとリンクしてお互いの味を惹きたてます。
 
 
Bollinger La Grande Annee 2012
なんと3種類目のシャンーパーニュドキドキしかもボランジェ・ラ・グラン・ダネラブシャンパーニュ好きとしては嬉しすぎ。
 
 
【直線2640キロ】
北海道美幌町の茄子のムース、天草の赤雲丹、長崎のあわび、海水のゼリー、鮑の肝で燻製をかけた茄子の皮
 
 
北海道から長崎まで2640キロということでネーミングされたこのお料理。磯の香りがする柔らかくも独特のコリっとした食感の鮑、なめらかな茄子のムース、濃厚でとろける雲丹、サクサクの皮と色々な食感が楽しめ、一緒に口に入れることで深い味わい。泡がしっかりして力強いグランダネとのマリアージュも見事です。
 
 
続いてボルディエの有塩、無塩、海藻のほか唐辛子、柚子、ラズベリー、そばの実など11種類のバターの中から好きなものが選べるという演出にクラクラ爆  笑
 
 
迷っていたらふたりで3つ選ばせてくれました爆  笑海藻、バニラとレモン&オリーブオイル。ルクセンブルグの小麦を使い、ヒマワリの種、穀物などが入ったパンが熱々焼き立てて出てきたら、普段はお腹がいっぱいにならないようパンは我慢しているけど、我慢できません!定番の海藻はもちろん(いつもイクラの味ぽいなと思うんだけど爆  笑)、まるでスイーツのようなバニラ(これ、すごく気に入りましたドキドキ)、爽やかなレモン、3種類ともとても美味しくて、思わずパンをおかわり!
 
 
E.Guigal Condrieu la Doriane 2016
これがワインペアリングで出てくるの?と普段バイザグラスではお目にかからないようなワインが次から次へと出てきてニヤニヤが止まらない爆  笑
 
 
【いつの間にか泡まみれ】
 
 
ぷりぷりなブルーオマールに濃厚なセップの泡にうっとりドキドキ私の知っている‘白いお花‘風味のヴィオニエとは次元が異なり、ボリューム感があり、リッチでまろやかなコンドリューの風味はこの味わいにぴったりです。
 
 
【AKAARA】
クエ、焦がしバター、ナスタチウム、イカ、グリーントマト 目の前でパセリソースをかけてくれます。
 
 
ここでソースとお魚それぞれに合うワインが出てきて驚かされました!こんなペアリング初めてです音譜
 
パセリソースに
Chateau de Beaucastel Roussanne VieillesVignes 2016
クエには
Au Pied du Mont Chauve 
Puligny Montrachet 1er Cru La Garenne 2013 
身がしっかりしたクエに香ばしいバターとパセリソースがマッチ。熟した果実味、ミネラル感、きれいな酸、ハチミツ感と完璧なバランスでこなれたルーサンヌとソースの相性もよく。
 
 
お肉もソースとお肉用に2種類。ワイン好きには楽しすぎます!
ソースに
Chateau La Fleur Petrus Pomerol 2011
お肉に
La Gibryotte Charmes Chambertin Grand Cru 2009
 
 
メインのお肉はメニューに「伍拾分乃壱」と書かれたお肉(何?)のほか、この日は神戸牛も用意できると言われ、神戸牛をお願いしました。
 
神戸牛マデイラソース 付け合わせに牛蒡、牛蒡団子、牛蒡の千切り、胡麻パウダー、ジロール茸
サシがキレイに入った神戸牛はきめ細かく柔らかでしっとり、旨味が濃い音譜(不覚にもパンを食べすぎ、1/4は夫に汗)そして付け合わせの牛蒡の美味しさにもびっくり。胡麻の香りが高く、牛蒡との相性は格別。確かに牛蒡の胡麻和えなどのお惣菜は家でも食べるけど、まさかフレンチで出てくるとは!外はカリカリ、中はもっちりな牛蒡団子も記憶に残る美味しさ。もちろんこちらのワインペアリングも完璧です。
 
 
次にシェフが箱を開け見せてくれたのは大きな大きな冷凍トリュフ乙女のトキメキ
 
 
【黒雪】
目の前でトリュフのアイスクリームの上に粉雪のようにトリュフを惜しげもなく降り積もらせる素敵なプレゼンテーション。
 
 
トリュフは温度が変わる時に最も香りを発するのだそう。口の中の温度で冷凍トリュフが一気に温まり、口の中で優しくトリュフの香りが開きますドキドキ軽井沢時代に納品されたトリュフが寒さのあまり凍ってしまっていたことから生み出されたお料理だそうですが、エンターテイメント性も高く、独創的なお料理に感心しきり。
 
 
【映日果】
ヒマワリの種と穀物で作られたサクサクの薄いタルトにフレッシュな無花果、ヨーグルトアイス、カシス。上品で甘美な味わいのChateau Suduiraut Sauternes 2002と一緒にいただく大人のためのデザート。
 
 
食後はコーヒーかハーブティーを選ぶことができ、私はベルべーヌとカモミールのハーブティーをいただきました。奥にあるのはスコットランドのウィスキー入りのHeather Hills Farmのハチミツ。ハーブティーの中に入れるよりも口に含んでからハーブティーを飲むのがお勧めとのこと。
 
 
【千疋の卵】
ミニャルディーズは千疋屋のフルーツの卵をイメージしたもの。ラズベリー、ピスタチオ、パッションフルーツ、カシス、アーモンド。薄いチョコレートの中にはフレッシュなフルーツの味わい。
 
 
下に敷いてある石のようなものもチョコレート。夫が驚いていたら、新たに別の「石」も追加で登場。
 
 
シェフが「お腹いっぱいになりましたか?」と聞くので、「はい、お腹いっぱいです」と答えると、真顔で「もぉお腹いっぱい、も~なかいっぱい、もなかいっぱい」と言って山盛りの最中を出してきました(笑)中にオレンジ風味のチョコレートガナッシュを絞って。
 
 
最後まで言葉遊びとサプライズのお好きなシェフ爆  笑「でもその質問に対して、『まだまだ食べられます!』と返されたらどうするんですか?」と聞いてみたら、「大きなサイズの最中も用意しています」と巨大最中を見せてくれました(笑)さすがシェフ!ぬかりありませんウインク
 

 

何が出てくるのか想像できない言葉が並ぶストーリー性のあるメニュー、高級食材をふんだんに使用したエンターテイメント性と遊び心溢れるプレゼンテーション、目にも美しく独創的で繊細、複雑性のある味わいのコンテンポラリーなお料理と最初から最後までワクワクが止まらない素晴らしい至福の時間ドキドキlお料理に寄り添ったワインも見事なセレクションでした。強いて難点を挙げれば飲兵衛の私たちには1杯の量が少ないということくらいでしょうか笑い泣きでも普段グラスで出てこないようなものばかりで大満足。お料理、ワインの説明も丁寧でした。
 
あとこの日は他に2組計6名だったので1組ずつ座席の間隔を空けてくれたらよかったなと思います。実は運悪くお隣に座った女性の香水が強くてお料理やワインの香りの邪魔になってしまったので汗
 
頻繁に行けるお値段ではないけれど、満足感が高く、席数も限られており、広く知られてくると予約困難になりそうな予感。美食とワインを愛する人は今のうちにぜひ!
 
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中央区銀座5-4-15 西五ビル6F
050-5456-5989