東大の妖怪にしきゴイ | ろこあのイラストレポート

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ドラゴンボールの同人作家 雪野ろこあです。
本業はイラストライター。ヤフーブログからの移転組です。
このブログはお遊びでやってますから、更新はのんびりです。

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皆さんは、にしきゴイと言うとどの程度のサイズを想像するだろうか。
 
ホテルや料亭で優雅に泳いでいるコイは、せいぜい30~40cmで姿形も美しい。
そう・・・普通はそのくらいなのだ。普通は・・・。
 
事の発端は、母が新聞屋さんからもらった鑑賞券だった。
「竹久夢二美術館館」「弥生美術館」「立原道造記念館」の三つが隣接していて、それが無料になるという。

 

しかも目の前が東大。母は何度か行った事があり、案内してくれると言うので取材もかねて同行する事にした。

 

親戚のH子姉ちゃんも上野駅で合流。
( 母のいとこだが、私は昔から彼女をお姉ちゃんと呼んでいる)
 
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不忍池を通り、散策しながら本郷へ。
ところでこの不忍池、いろんな鳥がいてけっこう楽しいのだ。
 

カモメはなぜかクイに一羽ずつとまっているし。あんまりきれいに並んでるからデコルテかと思った☆
 
浅草寺のハトのごとく、カモがいたる所でヨチヨチ歩いている。人間にエサをねだるわけでもなく、近づきすぎると後ずさるが、逃げようとはしない。気を良くした私がカモに話しかけていると、ママンとお姉ちゃんは鳥なんぞに興味はなく、はるか先に・・・。まって~~
 
たどり着いた三つの美術館は、こじんまりとした画廊という趣で、情感ある作品がそろっていた。少年少女雑誌のフロク展というのもやっていて、鉄腕アトムからセーラームーンまで、その方面のオタッキーが泣いて喜びそうな、あらゆる雑誌のフロクが並んでいた。でもそれをくわしく描写していると別のカテゴリーになってしまうので、置いといて。

 

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いよいよ東大突入!!
美術館の前にある弥生門から入ったのだが、敷地のあまりの広大さと校舎の数にびっくり!
 
まるで「コータローまかりとおる」の鶴ヶ峰学園である。
さまざまな年代に建てられた校舎が何十とあり、神木を思わせるような巨大な樹があちこちにニョキニョキと・・・。
 
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そして森の散歩道を思わせる木漏れ日の中を歩いていくと、そこに「三四郎池」があった・・・
 
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本当に森の中にハイキングに来たようで、とても学校の中とは思えない。
こんなステキなところで勉強できるなんて東大生はいいなぁ。

 

池のほとりでちょっと腰掛け、他愛ない談笑をしていると・・・

 

突如それは出現したのだ・・・

音もなく。

 

「え・・・? 何これ・・・コイ???」

 

ぬぉぉぉっと水面に顔を出したのは、生まれてこの方、見たこともないくらい巨大なにしきゴイだった!

 

どのくらいデカイって、もうふざけてるとしか言いようがない。顔は手のひらより広いし、胴は、私のぶっとい太ももよりさらにブッとい!!ホテルや料亭で泳いでいるコイが金魚に思えてくる。

 
 

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母がおもしろがって顔をペンペンたたいても、ビクともしない。悠然と体をくゆらせ、水面から顔を上げたまま、こちらをジーッと見ている。口をパクパクしながら。(こわい~~泣)

 

そのあまりに妖怪じみた異形さと、態度のでかさに思わず手を合わせ、「幸せコイコイ」と、わけのわからない願い事をした私・・・。

 

よくよく見渡せば、他にもいるわいるわ、ヘビー級の妖怪ゴイが。
この池にはコイを巨大化させる未知のパワーでもあるのか?
なんとかスペシャルのおおげさなナレーションが聞こえてきそうだった。

 

皆さんも上野や本郷あたりに行ったら、東大の三四郎池に行ってみよう。
一見の価値あり。

 

ただし小さい子には見せない方がいい。ビックリしてひきつけを起こすかも知れない。
へたすりゃトラウマになって一生魚が食えなくなる。

 

もしそうなっても責任取れませんから。あしからず。
 

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