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2013-05-05 21:12:50

新演出を2階席でみてみた その2

テーマ:レミゼ観劇記
●音響の話
本公演を2階席で見たら、プレビュー時より音響が明らかに良く感じられて、驚き。プレビューはすべて1階席で見たのだけど、冒頭の「じゃっじゃ~ん、じゃ~んじゃじゃ~ん」からして高音が目立ち、旧演出バージョンに比べて重厚感がなくなったように思えた。だけど2階席に座ってみると、1階席で聴こえなかった低音部ががっしり重なって飛んできた。客席を包む音の層の厚さが違う。本当にプレビューと同じ曲ですか、これ?と疑いたくなってしまうくらい。もちろん以前も、2階ならではの音響の良さはあったのだけど(1階席で聴こえない、役者さんのオフマイクのしゃべりが2階席だと聴こえたりする)、低音でこれほどまでの差があったのは初めての経験だった。今回の演出では音響効果を狙ってスピーカーを増設したようなので、その影響かな? それとも、単に本公演とプレビューの差かな?もう一度1階席に座ることがあったら、確認してみよう。

●舞台の見え方の話
以前に比べて、オーケストラピットが深く掘り下がったような。昔は2階席でオーケストラが結構広く見えていて、「じゃっじゃ~ん、じゃ~んじゃじゃ~ん」」でティンパニーを力強く鳴らす様子とか、楽器の持ち替えとかを見られるのが興味深かった。今は以前の半分くらいの範囲しか見えない。

それと、2階席だと舞台のすみっこまで気になっちゃう。「パリ、10年後」、曲名でいえば「乞食たち」のシーンでは、舞台に向かって左側のベランダで、女性が洗濯物を干している。反対側のベランダでは別の女性がひとり何するでもなく部屋との間を行ったり来たりして、虚しい顔でお祈りしている。何をお祈りしているのか、気になる。こういう細かい設定、どのあたりまで決まっていて、どのあたりまで役者さんに任されているのかな。こんなふうに作品への興味をそそるエピソードを、公式メディアでちょい出してくれたら、お客がリピートしたい気持ちも増すと思うんだけどな。
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2013-05-05 09:06:58

新演出を2階席でみてみた

テーマ:レミゼ観劇記
●照明の話
レミゼにおける照明といえば、役者や音楽と同じくらい重要。光で物語を綴っている。照明効果を堪能するなら2階席が断然いい。高い位置からじゃないと見えないものがあるから。

○これは一見の価値あり

・「囚人の歌」で、陽が焼け付いている感じ
 新演出を1階で見ていたときはわからなかった。天井から強い光が囚人を照らしつけているのが、2階だとよく見える。洋上の太陽の容赦ない熱。

・「ワンデイモア」で、隊列のシルエットが放射状に伸びる様子
 この歌の最後のほうで見られます。学生たちの希望の広がりを表すかのような、影の演出です。

・「最後の戦い」で、学生たち一人一人に時間差で当たるスポットライト
 2階席で初めて気づいたのですが、新演出では学生たちがひとりずつ、かなり時間差をおいて倒れていくんですね。ひとり撃たれるたびに、白いスポットライトが、倒れ行く様を照らし出します。ファンティーヌやエポニーヌが亡くなるときに当たっていたのと同じ、死者に注がれる白い照明です。

○これは残念

・「♪罪が渦巻くジャンバルジャンの世界を~」で、渦を描いていた光もない
  旧演出では真っ暗な闇の中、白い照明で床にぐるぐると渦が巻かれていたのが、バルジャンの不安と決意を表しているようで、好きだった。もしかしたらこの渦がなくなった理由、呼応するシーンである「ジャベールの自殺」と関係あるのかも。旧演出では、「ジャベールの自殺」で同じ渦が描かれていた。だけど新演出の「自殺」で渦を床面に描く演出がなくなったのに伴い、バルジャンのこのシーンの渦もなくなってしまったのかもしれない。

・「一日の終わりに」の光のカーテンがない
  旧演出でもっとも好きだった場面の一つ。「♪一日が終わりゃ長い夜 ただじっと朝を待つだけ」のフレーズと同時に、天井から降り注ぐ光のカーテンが、夜半の月のような青白い色から昼のホコリっぽい黄茶色へと、サーッと切り替わる様子が、寒気がするくらいドラマチックだった。1階席でもわかるけど、2階で見ると圧巻で・・・これ、復活希望!

・「ワンデイモア」のトリコロールがわからなかった
 青白赤の照明がきれいに見えなかった。赤だけが見えたような気がするんだけど、機会あったら念のため再度確かめます。

・「オンマイオウン」で路上に映る窓灯りもなくなった
 旧演出のこのシーン、家々からこぼれる窓灯りがエポニーヌの立つ暗い夜の石畳に映し出されることで、彼女の孤独をいっそう浮かび上がらせていた。2階席だから堪能できる照明効果でした。新演出では壁面の灯りだけで同じことを表現してているけど・・・。以前を知っている身としては、物足りないかな。

・下水道の出口で、ふたりを刺す「×」型のスポットライトがない。
 これも演出変更の影響で、なくなったのでしょう。旧演出の立ち位置は、ふたりを真正面から相対せる意図が強かったけど、新演出にそれはない。それによって物語の大筋が変わることはないけど、旧演出にあった、ふたりの間の緊張感が感じられないのは残念。


●舞台の見え方の話(あとでかきます)

●音響の話(あとでかきます)
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2013-05-04 08:16:05

わからんぞ

テーマ:レミゼ観劇記
新演出のここが、わからんぞ

●「♪わずかなパンだが分け合いましょう」って司教さま言うけど、テーブルにパンがない。バルジャン、パンじゃなくてスープみたいなのをスプーンですくって食べてる。

●「♪お入り船長さん~」で、船長さんがいないような? 新演出は全体的にリアリティを重視しているのに、ここで船長さんの存在を無視するのは、よくわからない。旧演出では確か、ブリジョン役の人が船長さんとして、ファンテ近くを通りかかっていたよね。

●「よくやってくれました」は、誰が言っているの?



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2013-05-03 23:19:58

生の人間くささ出した川口ジャベ

テーマ:レミゼ観劇記
きょう5/3本公演初日のMY MVPは、川口ジャベ。「自殺」では拍手を贈らずにいられなかった。プレビューですでに3回観たけれど、きょう初めて、彼の良さが腑に落ちた。

これまで私が観てきたジャベールの多くに共通する印象が「端正さ」ならば、川口ジャベの印象は「生々しさ」。直近でいえば2007-2009出演の阿部ジャベに近いかもしれない。でもいままでの若いジャベールには見られなかった「人間くささ」を、ベテラン役者の川口ジャベはきょうの「自殺」で見せてくれた。

「♪あいつはどんな悪魔だ」にはじまる独白のくだり、もっとも胸を打たれたのは「♪疑いを知らぬ 俺がなぜ迷う?」の一節。特別な歌い方やアクションをしたわけではないけど、56歳(原作の設定)の警部である川口ジャベールが己に、そして頭上の星たちに問いかける姿は、無防備なまでに素のままだった。法の鎧で身を固め、出自のコンプレックスを克服しようとしてきた男の、裸の心が表れた歌唱。プライドも地位ももはやなく「♪心震えるのだ 俺の世界消え失せた」と綴る言葉が、こんなにも情けなく泥くさく響いたことは、はじめてだった。

これまで観てきたジャベールが持つ、格好よさや貫禄からは、遠い。佇まいの美しさとも、無縁だ。それでも、人生半ばをとうにすぎた大の男の、やわらかでもろい精神をむき出しで見せてくれた川口ジャベに、今日はどうしてもひかれた。
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2013-05-03 16:47:35

初日が開くよ

テーマ:レミゼ観劇記
■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2013日記-DSC_0832.JPG

いろいろあるけど、
初日が開くよ。
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2013-05-03 16:29:03

カリスマの引力と、優男の破壊力

テーマ:レミゼ観劇記
昨夜のABCカフェ、上原アンジョと原田マリウスが放つ、それぞれ種類の違う力にひきつけられた。

上原アンジョが、強い光を宿した瞳で歌う「♪葬儀の日その名称えて」は、ラマルクの死を聞いて沈み込む学生たちに、再び命を吹き込む。すぐそばでリーダーの呼びかけに反応したフイイとクールフェラックの表情がたちまち輝きを取り戻す様子は、まるでアンジョルラスという名の魔法にかけられたかのよう。ああ、そういう魔法の持ち主を、カリスマと呼ぶんだろうな。低く強い美声、恐れを知らない眼差し、美しく伸びる立ち姿。天が与えた才を惜しみなく差し出して、舞台上の学生たちを、劇場内の観客たちを引き込む力の前に、新演出がどうこうというなんていう考えはかすんでしまう。旧だろうが新だろうが、上原アンジョの特別さが揺るぐことはない。

そんなリーダーと志をともにする学生たちの中でも、原田マリウスだけは、場の空気をぶち壊す力を持っている。「♪君が今夜居合わせたら~」と必死に訴えるわりには、どこまでも優しく甘すぎる声の響きが、カフェの張りつめた雰囲気をどんだけ破壊してくれているか・・・。ふふふ。それを背中で聞くアンジョの後ろ姿に、「がっくし」と書いてあるのが、目に見えるようだったわ。

でも、それが真っ当なあり方だと思える。遠くの理想を追う革命と、今ここで芽生えた幸せ。ふたりがそれぞれ大事にしたいこと。同じ場に存在する異なる想いを、くっきりとみせてくれたふたりが、何だか新鮮だった。
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2013-05-02 16:20:41

これから初めて観る人へのTIPS(記事ちょい足し済)

テーマ:レミゼ観劇記
プレビューが開幕して何日か経つので、周知のことかもしれないけど、一応書いておきますと。

●パンフレット販売は、初日5/3から
プレビュー期間、すなわち今夜までは、パンフレット販売ないのです。
売店には、見た目がパンフレットっぽい「譜面集」(だったと思う、たぶん)がおいてありますが、間違わないようにご注意。

●向きが逆になっているシーンが多数
特定のキャストの特定の表情を決め打ちで見たい方は、要注意です。

たとえば
○「ファンティーヌの死」
 ファンテを看取るバルジャンの表情を見たかったら、旧演出版では40番台以降(舞台向かってうんと右側)の席をとっていた。
でも新演出では、ベッドの配置からして違う。

○「恵みの雨」
 ここではアンジョルラスの険しい表情を見つめるのが常なのですが、立ち位置が真逆になりました。

○「ジャべールの自殺」の前段、バルジャンとジャベールが相対しているシーン
ここでも、崩れ行くジャベールの表情をしっかりみるなら、以前は中央~舞台向かって左側の席がお約束でしたが、立ち位置が逆になりました。

ほかにも同様の場面はたくさんあります。新演出版を初めて見るならまずは中央寄りの席にして、シーンごとのお気に入りポジションを探ってみるといいかも。

●香盤も違っています
レミゼでは、バルジャンジャベールをのぞくすべてのキャストが、二つ以上の役を兼ねて演じることになっているのは、ファンなら承知のとおり。旧演出バージョンでいえば「グランテール役=バマタボワ役も演じる」、同様に「レーグル=司教」「クラクスー=ラブリィ・レイディのヒモ」「コンブフェール=工場長」などなど。どの場面で、どのキャストが、何役で登場するのかを「香盤」と呼んでいるわけですが、これも新演出では、旧演出と違っています。

改めてキャスト表を見てみると、よくわかります。いままで同キャストが演じていた「レーグル」と「司教」が別キャスト。「グランテール」と「バマタボア」も、「コンブフェール」と「工場長」も別キャスト。
旧香盤を前提に観てしまうと、違和感おぼえると思われるので、要注意です。
$■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2013日記-130502夜キャスト
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2013-04-23 23:34:24

いま、その日が、来た!

テーマ:レミゼ観劇記
今日の帝劇。新しい帝劇。新しいレ・ミゼラブルが始まった!
$■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2013日記-初日看板


$■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2013日記-帝劇入口
$■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2013日記-帝劇ロビー
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2011-06-14 21:34:07

アンサンブルさんの良いお仕事 2011ver.

テーマ:レミゼ観劇記
■RED AND BLACK■レ・ミゼラブル2011日記-201106121143000.jpg
レミゼ公演時限定のこのブログ、最後の記事ではいつもアンサンブルさんのことを書きたくなります。

●水兵三人組が毎回楽しみだった
「♪女の匂いだぜ」から始まる三人の水兵、どのキャストも芸達者! 今期のマイベストアンサンブルシーンは、ここかも☆ 演じてたのはブリジョン、フイイ、ジョリだよね。田村ブリジョン水兵の「そよ風」にウケた話 は前にも書いたけど、ほかもみんな良かった。腰降って「♪港に錨をぶちこ」みまくるブリジョン水兵、「♪そよ風吹いてもおっ立つぜ」で仲間をなぜか触りまくるフイイ水兵、「♪おいらもやりてえ」と飛び上がっちゃうジョリ水兵。これくらい突き抜けてくれないと、レミゼじゃないよね~。計6人の水兵さんに、乾杯!

●鎌田フイイ、宿屋でのレトロなプレイボーイっぷり
テナルディエの宿屋シーンで客として登場するフイイ役者さんは、どうやらチャラいナンパ男な設定のよう。鎌田フイイがそこでしてた仕草がおもしろくて…。入口近くにたむろしてる女子たちに向かって、ある日は投げKissを、ある日は両手をピストルの形に組んで「君のハートを狙い撃ち」とばかりにズキューンと発砲する真似をしてた。やってることがレトロすぎて、吹き出してしまいそうなくらいツボ。

●あなたに泣かされましたよ、土屋グランテール
バリケード駆け上がって、赤旗と同じ色のバンダナを狂ったように振りまくる姿。脇腹を撃たれたとき、手を当てて身体をよじる痛々しいポーズ。倒れて力尽きる直前、赤いバンダナを握った手を最後まで掲げていようとする意思。バリケード陥落で涙の元栓開いたのは、あなたでした。

●田村ブリジョン、かっこいいよね
ソロ第一声「♪地獄だ 陽が焼けつく」、田村さんの声は囚人たちの壮絶さを描写する重さ。「パリ・十年後」の強盗団では革のベスト姿のブリジョンが、何げに色気あってかっこよかったな。バルジャンとコゼットを狙って、スラム街のガラクタ上部からくるりひらりヒタヒタと忍び寄るしなやかな身のこなしも、いい。

●エポニーヌに恋する藤田モンパルナス
以前の記事でもこのこと書いたけど 、千秋楽でまた目撃できてうれしかった。「♪その髪、好きだわ」とマリウスに甘い声でささやくエポニーヌをスラム街セットのてっぺんから見つめて、悔しげにこぶしを振り下ろすのね。恋する男子。

●「恵みの雨」のジョリーズ
ふたりのジョリ、お芝居ちょっとずつ違うけど、同じようにショック受けてる。土倉ジョリは、エポの息があるうちに、自分の傍らに落ちてるエポの血に気が付く。血をすくった指を膝にのせて固まった姿勢のまま、エポニーヌの最期をバリケードの上から見守っていた。大津ジョリは、エポが命からがらバリケードにやってきたとき、瀕死の状態であることがわからず、「大丈夫だ!」と自信持って仲間に伝えてしまうんだよね。そして自分のすぐそばを通ったエポが落としていった血の痕を、彼女が果てた後に見つける。指で血に触れて呆然とする大津ジョリのお芝居、エポの異変に気付けなかった後悔の色がにじみでていて、悲しげだったな。
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2011-06-13 23:01:42

未練ふっきった千秋楽エピローグ

テーマ:レミゼ観劇記
日曜のレミゼ2011千秋楽、観る前は「ある意味“お祭り”だし、ものすごく構えて臨む感じでもないかも」なんて考えてた。だけど観たら重くて大きくてパワー半端なくて、いまだに余韻から抜け出せない。

あの三時間超に立ち会ったことは夢のよう。信じられないあまりに、記憶が白く飛んでしまいそうになるのだけど、それではもったいないので忘れたくないことを記しとかなきゃ。

【キャストのこと】

●攻める攻める鹿賀ジャベール
「対決」の「♪つべこべ言うな」、警棒持った手をまるでハエをはらいのけるかのように振り回して、バルジャンの言葉を鬱陶しがっている。バルジャンとセリフ重ねて歌う間中、一切声のボリューム落とさず、攻める攻める!終盤後のあいさつで「新しいジャベールを演じてみた」というようなこと言ってたけど、確かに細部に新しい発見があった。

●いるだけでうれしい今井バルジャン
今井パパ…。勝手にそう呼びたくなる。これまでにクールフェラック、ブリジョン、ジャベールと演じてきた今井さん。アンサンブル時代に憧れた初演メンバーと、いまバルジャンとして共演できるなんて、こんな幸せなこともうないんじゃないか、って言ってたね。そんなこと言わないで、これからもレミゼで新しい幸せに出会ってほしいな。今期の今井バルジャン、「♪犬じゃないぞ」のためらいがちな言い方が好きだった。また進化した姿に再会したいと心から願う。

●ひとりの女子の生き方刻み込んだ、岩崎ファンテの歌
岩崎ファンテの「夢やぶれて」に、他にないドラマを感じるのはなぜだろうと思う。ひとりの女子の生きざまが、歌にリアルに刻みこまれているからなんだろうな。スペシャルキャスト版パンフにある座談会では「実体験を歌に託すことがはじめてわかった」ときのことを述べている。ファンテの痛みが自分の痛みとなって一体化しているからこそ、彼女の人生を映しだすドラマのような「夢やぶれて」になったんだろう。ミュージカルの仕事はレミゼだけと決めてる、だから帝劇は今日で卒業、とカーテンコールで言ってた。

●24年分の想いが張り詰めた島田エポニーヌ
「♪知ってる 夢みるだけ」のワンフレーズだけで、涙がじんわり湧いてきた。ことさら強調して歌ってるわけでもないのに、エポニーヌの底知れぬ孤独が浮かび上がってくる。初演以来24年、エポニーヌに寄り添ってきたからこそかな。あいさつでは、長い間エポニーヌを深く愛し続けている気持ちが切々と伝わってきた。だから余計に、記憶に残るオンマイオウンになった。

●この人もいるだけでうれしい!斉藤テナルディエ
何にも作りこまないように見える芝居なのに、滑稽でも怖くもあるテナルディエを深く描いてくれる。そんなすごい役者さんをレミゼで観るときのツボ、本役以外にもありまして…。それは「♪釈明してみろゆうべのことを」のシーンで、警官の後ろに群がる見物人を演じているとき。こんな有名な役者さんが、無名のアンサンブルと一緒に真剣に芝居してる様子を観られるなんて、レミゼならでは。

●怪物って書いてごめんね、岡アンジョルラス
千秋楽での勢いに押されて「岡アンジョは怪物か?!」なんて、幕間に思わず書きこんでしまった 。見た目麗しいのに、怪獣扱いしてごめんなさい。でも、帝劇最後の岡アンジョは、「♪築け今 バリケード!」と呼び掛ける声からしていつもの岡さん以上だった。観てて「ここまで声出しちゃっていいの? 明日の声、残ってるの?」とハラハラしてしまうほどのエネルギー。おかげで「ABC Cafe - Red&Black」のコーラスが熱いこと熱いこと。全員で「♪夜の終わり~」と分厚く声を合わせたときには、感動を通り越して「なんだこりゃ…すごいもん観ちゃった」としばし、ぽかんとしてしまった。ガブちゃん撃たれたとき、ガブローシュ!って叫んでたね。そういえばこの日、ガブちゃんのかばん学生たちに届いてたけど(だよね?)、岡アンジョの手にも渡ったんだろうか。そしてもうひとつ思いだせないこと。この日も、片足だけバリケードに引っ掛けて死んでいただろうか。そのポーズ、岡アンジョの美学の表れのようでいつも注目していたんだけど、千秋楽に限ってよく観てなかった…。残念。

【シーンのこと】

●迷いと未練をふっきった、エピローグのコーラス
舞台見ながら実は「この場に自分がいるなんて現実なんだろうか」とか「レミゼ終わったらどうしよう」とか、うじうじした気持ちを拭いきれないままだったんだけど、エピローグの晴れやかさがすべて消し去ってくれた。人生を戦いぬいた登場人物たちの輝きは、24年の重みある舞台を務めあげた役者さんたちの充実した表情と重なり、前向きなパワーにあふれていた。こんな晴れ晴れとしたエピローグ、はじめて。レミゼは終わりじゃない。始まりだ。そう思える千秋楽で良かった。
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