泥まみれの活動報告。 | 宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 

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10月17日 那智勝浦のボランティアサンターが閉鎖になりました。


※しかし、まだボランティアの手が必要なお宅はたくさんあります。

 大規模な支援活動は区切りをむかえたということでしょうか?一部で混乱があるようですが

 完全にボランティア募集を締め切る訳ではありません。

 まだまだ支援は必要なのです。

 ボランティアの参加希望の方は

 必ず、那智勝浦社会福祉協議会又は所定の部署へ、問い合わせをおねがいします。


そして、


11月6日まで(予定) 熊野川ボランティアセンターの県外ボランティアを受付。


 県外ボランティアの受け入れが熊野川だけになるそうでたくさんの方が参加してくれた模様。

 とある日には、200人以上はいたそうです。

 しかし、ボランティアが必要なところの範囲が広く

 まだまだ沢山の手が必要だそうです。<現地報告より。


新宮市災害ボランティアセンター熊野川サテライト連絡先・新宮市HP≫

http://www.city.shingu.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=23261


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さて、10月初めに参加したボランティアのレポです。


那智勝浦・井関地区ボランティアセンターの朝。


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井関の保育園が、井関地区のボランティアセンターの本部です。


この頃、県外ボランティアも受け入れを始めたばかり

今日も朝から、ぽつぽつと人が集まってきました。


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井関地区のサテライト。


今日活動するお宅や場所に

どれくらいの人が必要か割り振っていきます。

宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。   毎日更新のホワイトボード。


支援が必要な家や場所が書かれたニーズ用紙が

束になって机の上に置かれています。

人が足りないから、なかなか減らない用紙・・・。


とにかく、活動も昨日の続きから 少しずつ作業をクリアしていかなければいけません。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 

井関サテライトから見た光景。 元は畑だったそうなのだけど面影はまったくありません。

大量の流木もコンクリートの土手道を挟んで、向うから流れてきたもの。


車が通るたびに砂が舞い上がって、目や鼻に襲い掛かります。



サテライト横の道具置き場。

ボランティアの人は少ないけど

道具はぎっしりと置かれていました。

井関・八反田・市野乃・・・活動範囲を考えれば、それでも少ないほうだろうか。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


よく見たら、たくさんのボランティア団体の名前が。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


保育園では人気者であったはずの滑り台も、居心地悪そうに見えました。

宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


ここが保育園だなんて、思えないくらいの状態。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


それでも、熊野川の氾濫・洪水が朝でよかったと

もし子供がこの場所に居たときになっていたらと思うと・・・そう言っていた会話を思い出します。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 

建物もひどい状態ですが

ここが一番、本部としてはまともな建物に思えました。


立ち直るには、かなりの時間がかかりそうです。


今日の活動。


民家の床下の泥出しです。

床はすでにはがされており、床にはヘドロのような

粘土のような泥がへばりついています。15センチ以上は積っていたはず。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


床の梁の間から、スコップで泥をかき出します。

泥の重みとヘドロの匂い、動きにくさで 自然と汗が出てきます。

宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。   泥を掻きだした後の床下。


きれいになったでしょ!?


って言っても、泥を掻き出す前を撮影してなかったので、

成果をお伝えできないのが残念です・・・伝わるかな?

きれいに洗って使っているスコップやバケツが、あっという間に泥まみれに。

それ以上に、私たち自身が泥まみれでした。


傍らを、報道記者がきて撮影していきます。


まさか、泥まみれの姿で撮影される日が来ようとは

・・・どうせ映すなら、綺麗に撮ってもらいたいところ。いろんな意味で。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 

後から床を修理するひとや、解体する人が怪我をしないように

釘抜きで丁寧に、床の釘を抜いていきます。


「釘抜き職人になります!!!」って冗談いうほど釘を抜きました。(´д`lll)


ちょっと気になったので

これも撮影していいですか?と1枚。


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障子部分の色がうっすら変わっているのがわかるでしょうか?

つまり、ここまで水位があったということ。


家主さんはとても明るくて優しい方でした。

これからが大変だ・・・と、泥と砂を被った庭をみながら一言。


先が見えない不安がつのる井関地区の風景。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。   手つかずの現場。


一日頑張っても、数人数で出来ることは限られてきます。

とにかく無理しないように、能率よく動くしかありません。


土が濡れているうちに泥出しもしたいし、家財道具も運び出したい。

時間がたてば出来ることも、容易にできなくなってしまう。


やっと県外ボランティアを受け入れるようになったのに

活動内容やニーズの優先順位、ゴミ問題とか・・・考えることは山積み。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


現場にいなければわからないことが、見えなかったことがたくさんありますね。


驚いたことは

県外の方がたくさん活動されていること。

ボランティアセンターが開設する前から、何もないところでテントを張って

活動に向けて奮闘した人たちが居て、現在に至ります。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


今回、一緒に活動したベース絆さんは石巻を拠点として活動されてますし

その他、たくさんのボランティア団体が活動されてます。


東北から支援に来た人もいます。


「自分たちも大変でしょうに・・・」と、何度も言われたそうですが

「使命感をもってやって来ました。」と強く話されてました。

たくさんお話を聴く機会をいただきました。

東北での被災体験から、ここでの活動についても。


さてさて、肉体労働が終わったら夕飯作り開始です。


宇宙(そら)を見ながら「旅」するmomoの日記。 


明日の献立何しよう・・・ 


今日も頭を悩ます私と料理長(ニックネーム)でした(笑)


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意外にも、活動中はフランクな雰囲気です。

やる時はやる、休む時は休む。

ある程度のルールさえ守れば、ジョークだって飛び出す楽しい現場でした。

数か月に渡って活動を続けるための秘訣かな?


そこに居ること、活動を続け、ちゃんと足場を作り見届けること。

難しいことですが、とても大切なことです。


被災された住民にとって、忘れられるということほど悲しいことはありません。


まだまだ、復興活動は続いています。
たとえ報道されなくても・・・


11月中旬まで、絆メンバーも活動していく予定だそうです。

その後は、ニーズによっての対応となると思います。

まだまだ、不確定なんですね。


さて、余談ですが

井関地区は、10月8,9,10日の連休のボランティア受け入れに向けて準備がされたようです。


結果、井関サテライトでは一般ボランティア、オン・ザ・ロード、ベース絆を含む

445名の参加があったそうです。

個人宅に60人ほどを集めて、一斉に瓦礫撤去や泥だし、掃除をしている姿は圧巻だったとのこと。

ただ・・・平日は人が少なくなるので、活動はまだまだ辛そうでした(>_<)


ボランティア人員を集め、能率良く配置することを考えるのも活動のひとつです。


お疲れさまでした。


活動されている方々の健康と安全。ご活躍を心からお祈りします。




紀伊民報記事<ベース絆さんのインタビュー

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=220059


石巻ボランティア支援ベース絆

http://ishinomakizuna.net/


那智勝浦災害ボランティアセンター

http://nachikatsu-volunteer.blog.ocn.ne.jp/


那智勝浦町社会福祉協議会

http://www9.ocn.ne.jp/~nachi52/