10人に1人が女性社長の時代 独自の経営手法に期待大 | アルバイト/求人ニュース記事

アルバイト/求人ニュース記事

全国のアルバイト/求人ニュース記事

東京商工リサーチは「全国女性社長」に関する調査を実施し、その結果を発表した。それによると、東京商工リサーチが保有する約233万社の代表者データのうち、24万3632社が女性社長であった。割合で示すと10.45%で、昨年より0.29%上昇している。

 社長に女性が就任する理由としては、親や配偶者などから事業を引き継ぐ同族継承パターンが多くみられる。しかし、肩書きや属性にとらわれない人脈を活用したビジネスの立ち上げや、主婦経験や生活者の感覚を生かしたサービスや商品の提供など、成功事例も増えてきた。そこで、女性の視点を企業経営に生かすため、あえて女性社長を就任させる企業も増えている。

 東京商工リサーチの調査では、産業別の構成比も調査している。それによると女性社長の比率が最も高いのが、飲食業や教育関連などを含むサービス業他の37.1%だった。次いで多かったのが小売業の16.0%、以下、不動産業の14.1%、建設業の9.6%、製造業の7.6%、卸売業の7.5%と続いた。

 売上高が1000億円を越える企業で活躍する女性社長もいる。その1つが化粧品や健康食品製造販売を手がけるディーエイチシー。創業者である現会長の吉田嘉明氏から会社経営を引き継ぎ、現在は高橋芳枝氏が社長に就任している。2010年7月期の売上高 は1102億8300万円。

 また、人材派遣のリクルートスタッフィング社長の長島由紀子氏もそのひとり。大学卒業後にリクルートに入社した長島由紀子氏は、求人情報誌の営業から、1995年に人事部課長に就任。その後、関東ブライダル部エグゼクティブプランナー、結婚情報・新生活情報誌「ゼクシィ」を担当するブライダルカンパニーのカンパニー長などを経て、2008年1月、リクルートスタッフィング社長に就任した。2010年3月期の売上高は1866億円(リクルート派遣カンパニー売上)。

 このほか、篠原欣子氏が代表取締役会長兼社長に就任している人材派遣のテンプスタッフも、連結売上高が2252億7300万円と企業規模が大きい。

 右肩上がりの成長が難しい経済状況下では、これまでとは違った目線で経営する必要性が生まれてくる。女性社長に寄せられる期待はさらに大きくなりそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110911-00000001-sh_mon-bus_all