Vol.45~ハイレゾ~ | 【レコーディング秘技】のブログ

Vol.45~ハイレゾ~

皆様!!!

大変ご無沙汰しております合格

全然更新してないのに、毎日多くの皆様にブログを読んで頂いている様でして、、、感謝でいっぱいです!!



さてさて、色々と書きたい内容はたくさんあるのですが、、、


まずはこちらの皆様。

AUN J クラシックオーケストラ

以前より3枚のアルバムでレコーディングとミックスを任せて頂いているのですが、彼らのレコーディングを今年も担当させて頂きました。
が、現在非売品となっているもので。。。


もしもリリースする事になりましたら、改めて告知しますね!


彼らですが、12/4に世界遺産のアンコールワットにてライブを披露されました。
ドキュメンタリーの地上波テレビなども入っていたため、詳細はあまりこちらでは述べない様にします。
僕もそこに関わらせて頂きました。



他のお仕事ですと、僕がディレクターやエンジニアも一部担当させて頂いております栗田けんじさん。

栗田けんじブログ


11/25に超満員の東京ドームにて、天皇陛下や内閣総理大臣をはじめとする、大勢の日本を代表する方々の前で歌われました。
その時はカラオケで歌ったのですが、実はその曲、ディレクターだけでなくミックスもやらせて頂いております。
まぁ、元々うちのスタジオにいらっしゃる大先輩エンジニアさんにお願いする予定が、流れで僕のミックスになったのですが(笑)

11/20発売のアルバムに収録されている楽曲です。

これまでは演歌歌手として活動なさってきた栗田さんですが、このアルバムは日本人なら皆非常に聴きやすく感動する様な内容になっています。

こちらも是非。



さてさて、本題に入りましょう。

今回は~ハイレゾ~

というテーマでお話させて頂きます。


まず、ハイレゾとはなんぞや!?という事からですが、、、


ちょうどビックカメラさんのページで分かりやすい説明を見つけました。

http://www.biccamera.com/bicbic/jsp/w/audio/high_reso/index.jsp

いつまで残るか分からないリンクですが(笑)


とにかく簡単に言うと、今まで皆さんが聴いていたCD音質というものは、僕たちがレコーディングしている時に聴いている音源に比べると相当劣化したものであり、スタジオの音をそのままご家庭にって感じです。

まず、よく見る単位に「Hz」というものと「Bit」というものがあります。
ここの説明だけしておきますと、「Hz」というものは「サンプリングレート」と呼ばれ、1秒間に何回音をデジタル化して取り込むかという事です。
CD企画の44.1KHzというのは、1秒間に44100回音を読み取っているという事になります。
ここで一つ問題なのですが、全ての音は波形となっていますので、1つの山と谷でワンセットみたいになっています。
そのため、44100回のサンプリングを1秒間に行うと、22050Hzの音までサンプリング出来ているという事になります。
人間の耳では20000Hzまでしか聴こえないというのが定説ですので、これにより全ての音が再現出来ている気がしますよね??


違います。


音というのはもっと複雑なもので、皆さんも耳にした事のあるであろう「倍音」という成分が「音質」に非常に大きな影響をもたらします。

そのため、実際に聴こえていない40KHzの音も、もっと上の音も、耳で聴こえてくる音に大きく影響しています。


一応、「Bit」という単位についても説明をしておきます。
これは、音の大きさを一番小さいところから一番大きいところまででいくつの段階に分けてデジタル化しているかの単位です。
CD規格の16Bitというものは、2の16乗段階に聴こえてくる音のボリュームを分けているという意味です。




さて、では数字を実際に出してみてみましょう。

これまでのCD音質は「44.1KHz 16Bit」という規格で統一されてきました。
しかし、ハイレゾ音源というものは、ものに依って変わってきますが、「192KHz 24Bit」や「96KHz 24Bit」という環境の中で制作されております。
数字だけ見ても、今までの音とは全然違う事が分かりますね(笑)


更には、ここ数年で新しい音データの規格が発明されております。
「DSD」というデータです。
皆さんがよく目にする「WAV」というものとは全く違う種類の規格になり、CDなどとは一線を画すものです。

数字を出しますと、「5.6M」と「2.8M」のサンプリングが行われ、全て「1Bit」でレコーディングされております。

DSDについて細かくここでは書きませんので、Wikiなどを参照して頂けたらと思います。

DSD Wikipedia



実はこのハイレゾですが、SONYさんの参入によって大きく普及が始まっています。

今後どの様な展開になるかはまだ分かりませんが、ここ数ヶ月で一気にハイレゾレコーディングの案件が増えているのは事実です。

また、私がモニターになるお話を頂いております、

TASCAM DA-3000

という機材の発表により、スタジオレコーディングだけでなくライブレコーディングやマスタリングでも普及する可能性があります。

私も、某ランキング系有名ライブスペースにて、ハイレゾレコーディングのテストをさせて頂くお仕事なども行っております。




それでは、この流れで一つだけ私が先日行った、ハイレゾレコーディングの現場をご紹介致します。

多分まだ発表されていないためアーティスト名は伏せさせて頂きますが、ピアノの連弾をリゾートスタジオに泊まり込みで行って参りました。


マイクは、NEUMANN U67をオンで蓋の内側に2本ステレオで、蓋の外側にSCHOPES CMC55-Uをこちらもステレオで2本、アンビエンスマイクでNEUMANN M49Cを1本立てました。

マイクプリはSHEP 1073というものを使用しました。
かの有名な名器、NEVE 1073を再現したものです。

その後、直接ProToolsで192KHz24BitのWAVで収録したものと、前述しましたTASCAM DA-3000様にSSLの卓を通した後GML8200でEQを、その後NEVE 33609 Bをリミッターとして通してマスタリングしたものでDSD収録致しました。


WAVとDSDの両方で録ってみて分かった事も色々あるのですが、ここはまだ企業秘密にさせて下さいにひひ

さて、制作をしていて分かった事なのですが、いくつかハイレゾレコーディングには問題がまだあります。
まず、192KHzでレコーディングをすると、トラック数をかなり絞らないときついという事。
大編成のオーケストラにそれぞれマイクを立てて、、、というのは相当なコンピューターのパワーが必要になります。
また、ミックスの際に使用できるプラグインが激減する事。
これは、まだ192KHzという品質にプラグイン自体が対応していないものが多いという事です。

WAVの方は何とかなったのですが、DSDはもっと大きな問題がありました。

後で、ミックスはおろか編集すらできないという事(笑)
そのため、今回はレコーディングをしながらミックスからマスタリングまで行うという、非常にアナログで音楽的な作業をしました!!


ざくっとした内容ではありますが、今後のハイレゾレコーディングに於いて、非常に大きな問題点が見えてきましたね。






さてさて、現在大手各社がこぞって参入を始めているハイレゾ音源というもの、今後普及するかはまだ分かりません。

それ自体が音楽業界の復活をもたらす起爆剤になるかと言うと、僕は決してそうではないと思っています。


ただ、mp3の普及などでどんどん劣化していってるリスナーの耳に、「アナログという本物」に限りなく近い音を提供していく事は、非常に重要な努力だと思います。

聴いて頂いたら一発で分かると思うのですが、本当に目の前で演奏しているかの様な、良い意味での「生々しさ」を再現できています。


今はまだ、ちゃんとした再生環境を整える機材は高価ですが、ハード面でのクオリティとコストパフォーマンスが上がってきたら、必ず皆さんの家庭に「レコーディング」という行為が本来持つ意味をお届け出来ると思っています。


それまでに、ソフトとなる「音楽」自体のレベルアップも必要ですよね!!
例えば歌手の細かい息づかいだったり、ギターの弦が弾かれて共鳴する音など、全ての音が再現されるため、ハイレゾ音源は「アーティスト」や「ミュージシャン」にとって、エンジニアにとって、もっとシビアになって来ると思います。



結局、音楽に関わる全ての人や物をレベルアップしてくれるチャンスとなるもの、それが「ハイレゾ」なのではないでしょうか。

最後になりますが、私がハイレゾに関わらず非常にお世話になっている方の会社HPをご紹介させて下さい。


株式会社マイミュージック


元々はメジャーレコード会社でディレクターをなさっていた方が、独立して創った会社です。
非常に幅広く、非常に大きなお仕事をたくさんなさっています。

何よりも、社長であるその方の耳がもの凄くいい(笑)
正直、いつも一緒にお仕事をしていて怖いくらいです。


皆様もハイレゾレコーディングに限らず、色々とやりたい事や悩みなどがございましたら、是非一度僕の方にお問い合わせ下さい。

内容によってはご紹介できるかもしれません!!



それでは、年末に向けてラストスパートしておりますので、次回は年明けになるかもしれませんが、、、


皆さん、お元気でひらめき電球