【追悼 7】

 

8月10日

深夜 0時 弟から着信がありました。

脈が乱れていると報告があったので

病院に急ぎました。

 

母は すでに生気がなかったのですが

手は握り返してくれていました。

 

0時15分 心拍が止まります。

 

0時56分 主治医が到着して確認後

死亡を宣告されました。

 

ホスピスに移ってからは

大好きなお風呂にも入れず

辛い闘病の日々でしたが

母は解放されました。

 

深夜だったけど 看護師から

病室を空けて欲しいと言われ

持ち込んだ荷物をすべて運び出しました。

病院ってドライだなって思いました。

 

荷物を積んで実家に向かっていると

道路を横切って行く狐に出会いました。

 

狐は 私の顔を見つめながら

道路を渡りきっていきました。

 

なんで狐がこんなところにいるのだろう?

って不思議に思いましたが

母が自由になった姿を 狐になって

見せに来てくれたのかな?

って思うことにしました。

 

実際は 犬なのでしょうが

私には狐に見えたのです。

 

この絵は 母が褒めてくれた絵です。

 

 
家族葬で 気が許せる葬儀にしたいと思い
こじんまりとした一戸建の葬儀場を借りました。
 
葬儀会場に母を安置して
枕教をあげてもらいました。