本日某所で当社クラウドについて取り上げていただいたようなのですが、
誤解があるようなので、4点解説させていただくこととしました。
1.クラウドソーシング事業における原価とは何か
2.サービス開始から4年、当社ノウハウが確立されるまで
3.近況クラウドソーシングレポート
4.今後のクラウド
1.クラウドソーシング事業における原価とは何か
第1にワーカーへの報酬であることは間違いありません。しかしそれだけではありません。
マイクロタスク分野でグローバルで勝つために、
企業に対する納期と品質保証は一番のキーとなります。
逆にここを追求することが当社にとっての強みとなり、
グローバルの中でユニークな存在になると考えています。
そのために、品質と納期を確実に進めるための仕組みに対する投資が非常に重要です。
品質については、品質を高める仕組み及び品質チェックにかかる原価。
納期については、全体の生産量を高める仕組み作り。
生産量においては、1ワーカーあたりの生産性を高めることが重要で、
生産性の低いワーカーの数を集めても、一定の品質の維持できず、
ワーカーあたりの収益は低くなります。
そのため生産量における最も重要な投資ポイントは、
ワーカーあたりの生産性を最大化する仕組作り。
ここにはワーカーをモチベートするための個別のインセンティブコストも含まれます。
結論からいうと、ワーカーへの報酬率だけを上げることは簡単でも、
ワーカーの生産性が低まれば、一定時間当たりのワーカーの報酬は寧ろ落ちる。
原価とは、ワーカーの一定期間内の報酬を最大化するための
報酬還元率と仕組み作りの投資でしかありません。
2.サービス開始から4年、当社ノウハウが確立されるまで
この4年間、試行錯誤の連続で、日本国内におけるマイクロタスクの形態を模索し続け、
様々な取り組みを行い続けてきました。
■過去のクラウドソーシングの記事リスト
http://ameblo.jp/realworld/theme-10012126221.html
上手く行くと思うと、規模が膨らんだ上での次なる課題が発生し、
そこを解決するために新たなノウハウが生まれる。
全社業績が厳しい時期には、事業単体での黒字化が見えず、
撤退の検討せざるを得ない時期もありましたが、
クラウドソーシング事業はリアルワールドの理念事業であり
これを止めることはリアルワールドの意義をなくすことにも繋がる。
そう思い、腰を据えてやり続けてきました。
クラウドソーシング事業が単体黒字化し事業基盤が固まり、
本当の意味で基盤に乗ったのはここ1年と言っても良いと思います。
但し、ここまでのノウハウを生み出し事業基盤を整えるまでに、
発注企業様にご迷惑をおかけしたことも多々ありました。
その度に勉強させていただき、改善を続け、今があります。
その中で、我々のビジョンに共鳴し当時からお付き合いいただいている企業様、
力不足でご迷惑をおかけし、お取引の継続ができなかった企業様もいらっしゃいます。
私たちは、お取引いただいたそれぞの企業様のお陰で今があり、
クラウドサービスがお役に立てるサービスへと進化していると、心より感謝しています。
無論、現在が完成形なわけではなく、寧ろその上での改善策が大小限らず起こっています。
そのために今期より、一日でもあるべき姿のクラウドサービスとすべく、
クラウド事業部に人材を最優先で廻し、体重を寄せ、その効果は近日出始めます。
3.近況クラウドレポート
実は本日、クラウドの累計作業数が1000万件を突破!
クラウドワーカー数もあと少しで30万人を突破見込み。
<品質>
データ入力の正答率 99.993% ※BPOと同等以上
<ボリューム>
月間最大ライティング量 約10万枚(400文字原稿用紙換算)
<スピード>
データ入力24時間での最大生産量 約2万4千枚(履歴書換算)
<データエントリー発注企業様>
入力時間:1,980分(約33時間)→125分(約2時間)(94%DOWN)
コスト:5万円→1万円(80%DOWN)
<10,000記事発注企業様>
時間:50日間→10日間(80%DOWN)
コスト:400万円→240万円(40%DOWN)
4.今後のクラウド
クラウドを開始した4年前は社内外問わず、私の言うこと、この事業を信じてくれる人は少なかった。
馬鹿にされたこともあった。そこから今、世界的なクラウドソーシングのブームが起こりつつある。
その中で今年は国内で4つのNo1を目指す。(先日の社員総会で伝えた内容 )
1.実態収益 2.報酬提供総額 3.プロダクトクォリティ 4.認知度・ブランディング
そのために今後、リニューアルを含めたリリースが相次いでいきます。
第2四半期(来年年初)には、新たな分野に特化した新クラウドサービスを複数リリース、
同時に、レビュー業務をクラウドから切り出し、ソーシャルリコメンドサービスとして運用予定。
インドネシアでの事業展開も開始し、まずは早々に
クラウドソーシング・マイクロタスクでアジアNo1を目指していきます。