気づけば2025年になって1ヶ月が経とうとしていますが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本年もこどもデザイン室では展覧会を開催致します。
こどもデザイン室展 2025年
日程:3月13日(THU)〜16日(SUN) 10時〜17時(入場料無料)
会場:清須市はるひ美術館
15日(土)14時〜15時半はトークイベントの為一部入場が制限されます。
16日(日)は16時までとなります
主宰:こどもデザイン室
後援:名古屋芸術大学
協力:人形劇団えぷろんろん
「 美 」
アトリエ入り口の扉はその昔廃校になった小学校の放送室扉を使っています
皆さんがアトリエへ入る時、経年変化により真鍮の色がくすんだ丸いハンドルが有り、それは私のお気に入りです
そしてその扉の開閉時のベルには明治時代の建物内から頂いた馬鈴が着けてあり少し鈍く深い音色も気に入っています
価値観というのは人それぞれであり、古いものに価値を見出す人もいれば、より新しいものに価値を見出す人もいます
古いモノに価値観を見出す人と言えば、陶芸家・造形作家でもあり古いモノを収集し展示するアートディレクターの内田鋼一氏の名が挙げられます
愛知県立瀬戸窯業高校陶芸専攻科終了後、世界各国を旅し、三重県四日市市と滋賀県高島市朽木に工房を構え、焼き物をはじめ、鉄などの様々な素材で作品を発表。2015年四日市市に〈BANKO archive design museum〉を開館、三重県多気町にあるVISONにカタチミュージアムをプロデュース
食をメインにプロデュースされたカタチミュージアムには、見方を変えればただの使い古した木板や鉄の塊、ゴミとも捉えかねない様な使い古された道具が数多く展示されています。その展示にて冒頭の挨拶文の中で内田氏がこんな事を述べています。
形の美しさ、ユニークさ、一つ一つが力強く、それぞれに物語性が感じられます。初めて見る道具もあるでしょう。是非、自由に想像してみて下さい。
アートに触れる時の様に、これは何だろ?どの様に作られたんだろう?どうしてこの形なんだろう?とイマジネーションを働かせる。日々の暮らしを支えて来た道具が現代美術のインスタレーションや彫刻にも見えてきます。見る者の捉え方次第で、物は様々な姿を現わします。
情報の溢れるこの時代に未知のまま、そして能動的にみるという自由は案外手に入りにくい贅沢な事かもしれないです。
( 一部抜粋 )
能動的とは、自らが考えて物事に取り組むという意味であり、能動的に観る自由はこの展覧会にある作品達に共感出来る内容です
展示には、作品一つ一つに説明等を付けていません
その人それぞれが感じた何かを生かす事が出来ないから付けられないのです
こども達が心あらわに表現した美しい世界を大人がどのくらい豊かに観れるかでその子の感性は養われます
美しいと感じる心は調和です
この調和を感じ取る世界を私たちはひとくくりに美の領域として捉えています
調和のあるものには必然性があり、感性を育み、その土台となるのは愛となります
感性が働く領域は、愛と美から成り立ちます
情報が溢れ何もしなくても入ってくる時代だからこそ自分自身が分かり辛くなっています
今の時代だからこそ自分自身で様々な事を感じられる事、判断出来る事はとても大切な事だと思います
言葉に頼るので無くその子の目を、瞳の奥に輝く光を観るのです
先ずは受け入れ、楽しむ
それが違っていたらその後に「でもねって」言ってあげたら良いのです
お互いを認め合い共に笑う姿は美しいです
遊びと創造の場 こどもデザイン室
代表
荒木 マサカズ
会場では2024年4月〜2025年3月までに制作されたこどもたちの作品(絵画、レリーフ、立体作品、版画、全体作品等)約120点を会場に展示します。
夏に開催された[one day アトリエ 海賊になろう!2024] [Summer Camp2024~大きな壁づくり]の活動風景の映像も放映致します。
My stool 制作 Master class camp -green wood work -
グリーンウッドワークとは、水々しい生木を斧やナイフ等の手道具で削って小物や家具を作ります。8月と10月の2回のキャンプに渡って各々が制作したスツールを展示します。
参加者:「 クリのイス みらいのキミへ 」荒木 紬希 / 「 私のwooden stool 」 井上 凛 / 「 足が一本ぐにゃぐにゃ 」浦川 才輝 / 「 名栗加工の留まもの 」竹原 光音 / 「 ポチコーヒー 」半田 樹 / 「 といす 」 安井 灯色
こどもたちの成長は一瞬です。
その時にしか創り出せない、観ることの出来ない作品があります。
是非足をお運び頂けますと幸いです。
杜とひとのともいきプロジェクト
皆さんはこどもの頃、自然の中でどんなあそびをしていましたか? そして、どんなことを学んでいたでしょうか。
デザイナーであり、教育者でもあった、ブルーノ・ムナーリは幼少期、暇さえあれば自然に身を起き変化する水の動きや木々のゆらぎを観察し美しさや不変を学びとり、後の自分の作品やこども造形の教育に昇華させました。その中の言葉には「人の言葉に翻訳不可能な自然の歌に耳を傾けること、その中でひそかに語らせる数々の神秘はイメージのはじまりであり、おそらくはそれが創造の原理の鍵である」としています。
学びは知的好奇心と遊びからはじまり、森の中のあそびには数々の実験や無限の応えがあります。大人も子どもも他の生き物も関係無く、時には厳しくかつ全てを受け入れ包みこんでくれる温かさがあります。主催者自身も自然を味方に様々なことに挑戦しています。挑戦した先の成功も、時には失敗も、透き通る風が吹く大地の元で参加者の方々と感じ合い、笑いあえた気がしています。会場ではこの一年を通して人と人と、自然が繋がっていく姿を映像にて放映します。
15日開催 トーキングイベント
16日 人形劇、ワークショップ詳細は次回載せさせて頂きます