飯島さんと、こんな話をしたことがあります。

 

 

 

泥棒がいない世の中になるにはどうすれば良いか?

 

その答えは、

 

警察をなくすこと。でした。

 

 

 

自然の法則というのは、

バランスをとるはたらきだから、

 

泥棒というギャップがあれば

逆の警察のギャップが必要ということです。

 

どちらかのギャップをなくせば、

自ずともう片方のギャップもなくなるという話・・

 

 

(↑は、たとえ話としての会話なので、

言葉尻だけ捉えて目くじらをたてないでいただきたいです。)

 

 

さて、

 

先日(9月10日)、私がパーソナリティをつとめている

ラジオのゲストに広瀬るみ子さんに出ていただきました。

 

るみ子さんは、40年間幼児教育に携われていた方です。

 

反響が大きく、もう一度聴きたいという声をたくさんいただきました。

 

ポッドキャストこちらから・・

広瀬るみ子さん 1回目放送

 

 

るみ子さんは、

幼稚園の先生時代、毎朝、先生たちが児童憲章を

唱えてから、教育現場に入られていたそうです。

 

児童憲章

・児童は、人として尊ばれる。

・児童は、社会の一員として重んじられる。

・児童は、よい環境の中で育てられる。

 

しかし、これが生かされているか?

 

と広瀬さんは疑問をもたれ

ご自身が、園長先生になられた時に、

シュタイナー教育を取り入れ、

 

 前ならえ、

 気をつけ、礼

 子供を並ばせることを廃止。

 

 

子供主体で考えた時、全てがひっくりかえった!

ラジオではそんなお話をしていただきました。

 

 

さて、いったん話が変わりますが、

今、文部科学省では、幼児教育の質を高めるとともに、

幼・保・小の連携を強化するなど、幼児教育改革を進めることになったそうです。

理由は、幼稚園や保育園を卒園した後、

小学校での学習や生活になじめない子どもが増えているから。

 

幼児教育改革とは、

子どもが小学校教育に円滑に進めるようにするための取り組みだそうです。

 

(私は、NHKの番組の時事公論で知りました↓)

 

 

 

このことを知って思ったこと。

 

 

・・・何だか、大人が一生懸命、具体的な取り組みやルール(いわゆるギャップ)を

作れば作るほど、子供の環境が悪化するような気がしてならない・・

 

 

 

るみ子さんの話に戻ります。

るみ子さんは、

自分が、幼稚園の園長先生になった時に、

「変えることができる」と思ったそうです。

 

以下、ラジオから抜粋します。

 

 

鐘から鐘の(時間で区切る)授業はよくない。

と、決めたのは給食の時間を守ることと

帰りの時間に集まること。

 

必ず座って先生の話を聞くことではなく、

子供達が、自由な中で、

手作業だったり、手仕事だったり

自分がやりたいことを一つ一つ

自分が作り出すものを

頭の中で描きながら

時には遊びに行き、戻ってきてまた作業を

しながら作りあげていく。

 

例えば、織機で糸掛をするとか

一つの何か作品を作る時

先生がまず自ら手がけて

「5歳児でもやれる」とか

「こんな方法で」とか

できあがったお手本をまず見せながら

実践につなげる。

一番大切なのは、子供達が

それをやりたいという気持ちになること。

そこには子供の数だけの

教え方、寄り添い方があり、

先生たちは、大変ですが

寄り添いながら励ますことが

先生とその子との信頼関係が生まれることになります。

 

そして完成した作品を子どもと共に

気持ちを共有していく。

それを大切にしていました。

 

 

子供は集中する。

子供は自由に

好きなように過ごしながら

作り上げていく。

例えば、虫を取りながら

いったん教室に戻り、

自分の書庫から織り機取り出し

手休めした時には休憩して、作業の途中の部分をテープで止め

また、気になる虫のところにいく。

そして、自分の中で最後にフィニッシュができる。

 

子供達は頭の中でイメージをしながら

自分の1日のスケジュールを立ててくる。

 

 

それがシュタイナー教育で、

それを職員が学んで実践したそうです。

 

シュタイナー教育を、校長先生に相談した時の、

校長先生の一言にもしびれました。

 

 

「好きにやれ」

 

その「僕が全部責任を取る」

 

それを聞いたるみ子さんは、

いい加減にはやれない。校長先生に迷惑をかけてはいけない。

 

 

だから先生も一生懸命になる。

 

 

 

5歳児保育の1年間は、翌年、

小学1年生になった時、

ちゃんとお話を聞く力がついた子供にして

送り出すとという職員の信念は変わらなかった。

 

 

 

給食の時間になったら給食を食べるよ。

 

給食の時間だけ決めておく。

あとはお帰りするまでは自由。

 

好きにやっていいから

自分がやったものは片付ける。

自分で責任を持って、明日に繋がる準備をして

片付けをして帰るんだよ。

帰りの会は、この時計の針だよ。

 

ということだけ決めておく。

 

命令もしない、指示もしない。

 

給食を食べ終わったら、

遊んでもいいし、何をしていい。

 

帰る時間には集まってね。

全クラス共通の課題にした。

 

先生の中で徹底した。

すると手応えがあった!

 

あの子が!!

 

話を聞いていないあの子が

これに夢中になっている。

 

先生たちの教育の手応えにつながったそうです。

 

びっくりしたのが卒園式。

長ーい卒園式を微動だにせず

話が聴ける子に育った。

 

 

 

 

るみ子さんの話は、

本当に必要な、幼児教育改革のヒントになるのではないでしょうか?

それは子供を変えようとすることではなく、

大人が変わること・・

 

そう思いました。

 

 

るみ子さんの話を聞いて、

子供に限らず向い合う相手主体で考えることって

大事だなと思いました。

 

そして、大事なのは基本的な考え方。

 

 

るみ子さんにはラジオで子供の人権について

話をしていただきました。

 

るみ子さんは毎朝唱える

児童憲章の内容について

これが生かされているか?

と考え、できていないことを

変えていったことが本当にすごいことです。

 

 

児童憲章

・児童は、人として尊ばれる。

・児童は、社会の一員として重んじられる。

・児童は、よい環境の中で育てられる。

 

 

 

 

さて、9月17日(金)20時から21時30分くらいまで

ZOOMで、るみ子さんを囲んでの会をすることにしました。

 

ラジオでインタビューさせていただいて、

これほどまでに子供主体で考え、やりとりが

できる方はいないのではと思いました。

 

初めてのテネモスナイト(仮称)。

 

ドキドキします。

 

不手際があるかもしれませんが、

あたたかく見守っていただけたら・・

 

興味のある方はこちらからどうぞ。

 

Zoomミーティングに参加する

https://us06web.zoom.us/j/85056346717

 

ミーティングID: 850 5634 6717