会計のある国際的なプロジェクトに研究員として関わることになり、年末にかけて忙しくなってきた。やることリストから米国アナリスト試験は完全にプッシュアウトされ、土日も仕事に打ち込む毎日である。
そんな中で、伊勢に9月末から2週間ほど出張があり、やることが広がっている割に移動も多い。集中力と同時並行思考が必要な局面である。そんなシチュエーションが楽しいので、おそらくこういった仕事のスタイルが向いているし、やっていることが好きだからできているのだろう。
ちなみに、なんでも伊勢の遷御と言われるお祭りの中に入るにはナント2千万円の寄付金が必要らしく、その中にマスコミとしてまぎれることができることは、同程度の価値があると言っても過言ではないだろう。一般のマスコミ各社もいくら金を積んでも入れない。この敷居の高さと格式、伊勢神宮とはまさに、日本の神社の頂点であることがよく分かる。
嵐のように色んなことがある中で、やっていることはなんだか収入源がたくさんある個人事業主のような感じで、収入は非常に不安定だ。毎月決まった収入ではないが、やり方によっては、成功報酬で大きなお金が入る。必要な生活費分を稼ぐベース部分とボーナス部分とで分けて、サバイブしてゆきたい。こういう形をとってゆけば、最大限、自分の望んでいる「自由度」が手に入ると考える。
「自由度」というものは、がんばりのご褒美と引き換えにもらう、いわば一種の権利概念である。さらに社会に還元(循環)することで、さらなるご褒美を得る。逆に、得た権利をうまく全うしなければ、ご褒美を減らされる。それが条件である。社会で高くて重要な地位に就く際にあたって必要な意識は、こういった特権と義務の両意識なのではないかと思い、そのような謙虚さを身につけようと思うのである。