■夏野菜の代表選手、トマトがすごい!

 最近、スーパーなどの野菜売り場で目立つところに並んでいるのがトマト。

場合によっては棚の端から端まで全部トマト、というお店もあるほどです。

広い売り場面積の理由は種類の多さ。

かつては大玉とミニトマトがそれぞれ1、2種類くらいだったものが、

今ではサイズも種類も豊富で、なかには食品メーカーのブランドをつけたトマトも

見かけるようになりました。

 トマトは大きく赤系、ピンク系、緑系に分類されます。

日本で品種登録されているトマトは150種類以上、世界には8000もの種類を誇ります。

ちなみに「フルーツトマト」とは独自の栽培法でつくって糖度をあげたトマトのことで、

品種ではないそうです。

 トマトを切った時に赤みが薄いのがピンク系で、桃太郎など昔ながらのトマトが

このタイプだそう。一方赤系のトマトはニューフェイスながら、独特の青臭みを

抑えた濃厚な甘みと健康栄養素「リコピン」を豊富に含むとあって人気急上昇中です。

 ユニークなトマトとしては、熊本県八代地区のかつて海底だった干拓地で

栽培される塩トマトや、熟すほど赤黒くなってくる黒トマトがあります。

色も赤だけでなく、黄色、緑、白とさまざま。これらは買ってきて追熟させて

食べるのではなく食べ頃でこの色なのですから驚きです。もちろん大きさや形も

バラエティ豊かで、小さなマイクロトマトは見た目も新しく人気です。

 トマト専門ショップもあらわれ、インターネットでお取り寄せも可能なそのお店では、

今まで見たことのないようなトマトがずらり。まるでベリー系のくだもののような

美しさに自分の中の「トマト感」が揺らぎますよ!

トマトが苦手という方も、一度完熟の高糖度トマトを召し上がって

今どきのトマトのおいしさを味わってみてください。