Amazonプライムビデオで、アメリカの人気ドラマ『ツイン・ピークス』が無料で視聴できるので、超久々に観てみました。
何を隠そう、私はこのドラマにものすごぉくハマっていたの。今から30年以上前のお話…。
2017年の続編も、もちろん楽しみに観ました。監督はデイヴィッド・リンチです。
*Twin Peaks-Opening Credits Sequence
このオープニング・テーマ曲を聴くだけで気分アゲアゲ。
オリジナルは1990年~91年に各国で放映され、世界中で大ブームになりました。私もそれに乗っかり、どっぷりハマりこんでしまったの。
大まかな内容は、
【ワシントン州の架空の小さな町ツインピークス。大きな事件など滅多に起きないこの町で、人気者の女子高生ローラの他殺死体が発見される。地元の保安官と派遣されたFBI特別捜査官・クーパーが捜査するが、優等生と評判のローラの裏の顔が徐々に判明する。
一方、美しい大自然と親切な人々が醸し出すのどかさとは別に、森の奥深くに邪悪な存在が見え隠れする。この悪の存在は、ローラの殺人事件ともリンクしていく…。】
という感じ?
主役はリンチの秘蔵っ子(?)カイル・マクラクラン。FBI特別捜査官デイル・クーパー役です。
他のメインキャストは多数なので、ここでは詳しくは 紹介しません。名前だけささっと書いておくね。
準主役はマイケル・オントキーン(トルーマン保安官)。有名な人ではリチャード・ベイマー&ラス・タンブリンの『ウエスト・サイド物語』(1961年)コンビ、パイパー・ローリー、ペギー・リプトン、ヘザー・グラハム、ミゲル・フェラーなどが出演。
このドラマで有名になった女の子たちがララ・フリン・ボイル、シェリリン・フェン、メッチェン・アミック、シェリル・リー。みんなキレイですごぉく可愛い。
〝丸太おばさん〟として有名なマーガレット役のキャサリン・E・コールソンはリンチの親友で、これまたリンチ作品の常連ジャック・ナンスと元夫婦なのだそう。ナンスも出演しています。
ローラの母親役のグレイス・ザブリスキーは『愛と青春の旅だち』(1982年)でデブラ・ウィンガーの母親役だった気がする。ウィキにはなぜか載ってない。
リンチ自身もクーパーの上司役で出演しています。
『ツイン・ピークス』に欠かせないのはブラックコーヒー とドーナツ。そしてチェリーパイも必須です。
これらも当時とても流行った。チェリーパイは実は極甘なんだって…。日本人の好みではないらしい。見た目は美味しそうなのだけど。
上のお写真のドーナツさんたちは壮観。
私はオリジナルを少なくとも10回以上リピートしており、以前はVHSを持っていたのですが、今はビデオデッキがないし、新しくBlu-rayが欲しい。
やわらかで暖かみのある映像でグロい演出もほぼなく、エグいイメージのリンチ作品の中では、幅広い人に好感を持たれやすいドラマだと思う。(だからブームになったのでしょう)
キャストはみんな美しく魅力的で、観る人に憧れの気持ちを抱かせる。オーソドックスなヘアメイクやファッションなので、そんなに時代を感じない。田舎っぽい素朴な感じ。メイクは目元はあっさりで赤いリップを塗っただけに見える。
大自然や劇中の建物も素敵です。カフェやバー、ホテルのインテリアなど。
私のおススメはオリジナルなのですが、全話視聴すると続編が気になると思います。『ツイン・ピークス・リミテッド』(2017年)ね。
前作は大手放送局ABCで放送されたそうですが、続編はケーブルテレビらしい。万人好みの撮り方でなく、いかにもリンチという感じのエグい映像になっています。
オリジナルの雰囲気に慣れていたり、こちらが好みの場合は、ちょっと苦手かもしれない。
前作も難解な内容で意味不明な部分がありましたが(これはリンチの特徴)、リミテッドのワケ分からなさといったら、まさに〝頭がウニ〟状態です。(これって死語?)
リアルな遺体や残酷な殺人シーンには目を背けたくなるし(ホントに具合悪くなりそう)、キャストも不快な人が数人いる。役者に罪はないのだけど、みんな演技力が高くてね、ホントに嫌になるの。
唯一、ナオミ・ワッツのパートだけ好き。リンチらしいユーモアに溢れているし、絵面もキレイ。(殺し屋が来たシーン以外)
周囲にHappyオーラを振りまくダギーが超可愛い。(ダギーって誰? 知りたい方は本編を観てみよう♪)
リミテッドはオリジナル以上の有名キャストで、他にローラ・ダーンやジェームズ・ベルーシ、アシュレイ・ジャッド、キャンディ・クラーク、裕木奈江、ジェニファー・ジェイソン・リー、ティム・ロスなどが出ています。(オリジナルの面々もそのまま出ている)
リンチはおそらくスタンリー・キューブリックが好きだと思う。映像の隅々までこだわった凝ったものになっています。エグさを除けばお洒落で洗練されており、キューブリックよりは、やわらかな印象です。(素朴な田舎の保安官補の腕時計がロレックスだもんね…)
様々なところに彼の好みが表現されており、オールディーズな場面が時々あります。オリジナルもだった。私はこういう雰囲気が大好きなので、リンチさんってセンスいい…とお目々をキラキラさせてしまいます。
リミテッドでは、この曲が2度使われている。
*My Prayer(1956年)
プラターズの曲です。ただし、この曲が流れるシーンには全く癒されない。
随分長い記事になってしまった。
最後に私が思ったことを少し。「ツイン・ピークス」最大の謎「ブラックロッジ」&「ホワイトロッジ」のことだけど、
これがブラックロッジでしょ? 真っ赤なベルベットのカーテンとジグザグ柄の床。巷でこの床の模様を見ると必ず思う出してしまう…。
「あ、ツインピークス」と。
そしてリミテッドに出ていたこの場所。
これが何か謎すぎて悩んでいたけど、もしかしたらホワイトロッジなんじゃないかな~と思ったの。
最後の方でこのお部屋にブリッグス少佐の顔がいるし(胴体はないけど、あの死体だから?)、アンディもここに来たから。
観ていない人には意味不明なお話だけど、どうしても書いておきたくて。
というわけで、これでお終い。
オリジナルの方はサントラも欲しい。
*この作品はテレビドラマなのですが、「映画」カテゴリに入れています。
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