またまた古い話です。
 
今ではミッションは乗用車ではほぼ全てATになっている。
 
昔はミッションと言えば全てマニュアル。ギヤレバーをかき回す姿を見て、今ではMT車の事を「掻き回し」と称します。
 
さて、MT車も次第に(何十年も前の話ですよ)改良され、シンクロナイザー成る物が付くようになりました。EG回転と車軸の回転の差異をミッション内でフリクションで(摩擦で)ほぼ0にしてくれる構造。
乗用車はすぐにフルシンクロに成りましたが、オラが20台後半、東京で大型のタンクローリー乗ってた頃は、3~5速はシンクロ付いていたのですが、何故か一番EGと軸の回転差の大きい(用は止まっている時。倍率は無限大に成る)時に使う1速と2速にはシンクロナイザーが付いていなかった。
で、実際の発進はどうしたかというと。
 
クラッチ踏んで暫く待つ。クラッチハウジングはアイドリング中のEG回転とイコールだ。クラッチを踏んで暫くするとミッション内部の回転が慣性と摩擦で落ちてくる。そのうちゼロに成る。止まっている状態では車軸側の回転数はゼロだ。完全にゼロに成ったらギアを入れ、クラッチを繋ぐ。がメーカーの理想。
次、現実的な事前の策。(ギヤ同士は実はギヤの歯同士で噛みあっている訳ではなく、途中に打たれたピンで結合されるのです。だからギヤが100枚有っても、ピンは60度感覚に6本程。)回転差最大ですからゆっくり手を添えてががががが・・・・・とピンの抵抗によってクラッチハウジングの回転を下げさせる。で、ゼロに成った時初めて1速か2速が噛み合う。
 
ローリー時代、古い車でね。当時でも大型も殆どフルシンクロだったのに、その会社の車は古すぎた。
ががががが・・・・まってられないほどイラついた時の決め手。反動をつけてオモッきりギアをぶち込む。力ずくです。
 
男なら怒った時は怒っているぞ!とキチンと態度で示すべきでしょう。
 
がが・・・・・なんて言っている暇も有りません。いきなりガツンとギアを入れる。
歯車のピンが飛ぼうが折れようがお構いなし。所詮会社の車だし。実際壊れなかったし。
その代わりかなり気合が要りました。チェンジレバーが折れるかしゃんと思った位。アハハハ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
猫死我生。