ラピタさんにレスしていて思い出した。
 
ヘリスキー当番の頃。
 
オラ達がケアするのはヘリに8000円出して乗ってくれた人たちだけ。勝手に登ってくる山屋は対象外。
 
印象に残っているのが一度は雪崩れ。
ヘリでは行けない山頂からの大斜面を自力で登った人たち。
 
下から見ているとはっきり解る。そこには2~3人の男女が居た記憶。
 
凄くラッキーでしたが、彼らは無事。すぐそばを雪崩れているのに・・・・
 
2つ目は山屋。
登っていく時から何となく印象に残っていた黒っぽい服装。50がらみのオッサン。
そいつが山頂から「大斜面」をエライ勢いで降りてくる。「危ない」と思った。
見事にズンバラリン。
30度近くある長い大斜面でマクレレば滑落の長さは相当だ。一っ飛び50M位飛んだように見えた。
ありゃ骨折では済まないな・・・救急車だな・・・と、天狗っ原でのオラは高みの見物。
 
基本山屋は対象外なのですが、パト根性に火が付いた先輩達が救助に向かうと言い出した。ゼイゼイいいながら天狗原から歩いて登れば30分。
やっと到着してヘリの救助を待つ。
その日搭乗していたのはパイロット界でも腕利きのオッサン。大人しい人だったがオラは親しくなかった。
傾斜は多分30度前後。人の滑れる限界の傾き。
で、パトさんは要救助者を確保しましたが、どうやって下山させる??
 
見せてくれました。オッサンパイロット。
そもそも傾斜がきついのですから、水平にホバリングするのも超困難。しかもパトさんたちが担架に要救助者を乗せてヘリに載せる位まで降下しなければ行けない。
 
オラは天狗っパラから面白半分見ていましたが、恐らくヘリのローターは登り斜面の1Mとか50センチのすれすれだったはずだ。
ジェットヘリのローターの回転数知りませんが、只の一発でも雪面にヒットすりゃハリウッド映画みたいにひっくり返って墜落するのは目に見えている。
 
ちゃんと乗っけて降りていった。
 
凄いと思った。
助けようとした先輩達も、特に斜面ギリギリでホバリングしたパイロットには。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
猫死我生。