オラが成りたかったもの。
 
・プロの競技スキーヤー。
ガキの頃ね。
12歳の頃からスキーは上手かった。長じて栂池でスキーパトロールのバイトを3年やったが、一シーズン半年間毎日滑っているとさすがにクソでも上手くなる。日当8000円位のバイト料まで貰って。
パトさんは人の行かない所へ行ってこれ以上行ってはいけませんよという印を付けて回らなければいけません。で、一束300パイ*4000位の竹ポールを型に背負って新雪の中を降りていくのです。当然ストック無しで。
ツワモノはこいつを2束両肩に背負って滑り降りるのですから普通のスキー技術ではかないません。「強いスキー」これがイントラとパトの決定的な違いです。
雪崩れっ切りも2年目からやらされます。当然コースより上の雪崩れの起きそうな箇所に朝一わざわざ入って表層をわざと落とすのです。オラも数回やりましたが落ちませんでした。経験者によると足元から雪が滑り落ちだして自分のスキーを斜面に止めているのがやっとで、恐怖だったとの事です。
現実毎日アッチでポッキンこっちでポッキン足ポッキン。皆様想像しがたいでしょうが実際にスキー場では事故は起きているのです。足折ったら1月入院1年リハビリは覚悟して置いてください。それでも痛みは残りますから。2年したら忘れます。
オラは山頂待機で手を付けなかったが、死亡事故まで有った。
当然日赤の救急員は持っているが、それなりに責任重大なバイトでも有った。下手すりゃ人の生死まで現場で瞬間的に判断しなきゃならない。
今でもパト魂が残っているので、オラの車にはポケットマスク(人工呼吸用の器具ね)を常備している。素人ではかなり調べないと中々手に入らない。そこらの薬局では売っていませんから。かなり調べて医療器具問屋で手に入れた。幸い未だ使った事がないけど。
 
今でも小さなスキー場なんかだと、「今日はオラが一番上手いな」って事が有る。
 
次に
・バイクのレーサー。
今でも舗装したサーキットや峠で走るのが大好き。ダートは大嫌い。
後にレーシングカートでレースと言う物を知った。
4輪にはそれなりのセンスがあるが、2輪では全くダメゾー君だと言う事が解った。
2輪で鈴鹿を走ると、ウンコみたいなタイムしか出ない。カート時代は何時もトップ5前後に居た。
 
次は、何と言っても長く続けたし、今でも成りたい。
・日本で10本の指に入るスーパードラマー。
ホントに良く練習したし、本気で取り組んでいました。女待たせて8時まで太鼓叩いていた。カッケェ~~!それからデート。sex・・・・・
真面目にやっていた積り。当時としてはね。後に(最近)本当の人生の怖さ(本気度)を身に浸みてきていますが。
デビューが50歳を超えてもかまわないと思っていた。まだ可能性有りか??シンドラ(シンセサイザードラムと昔は言っていた)買うべきか?今からまた一からやり直すべきか?可能性は有るのか?
 
次は
・相場師。
これが上手に成れば、一生金に困らない。死に際意識が無くなるまで。究極の仕事だ。憧れる。
仕事は簡単だ。「売る」か「買う」かマウスでクリックするだけ。人と一切関わり無く(義理人情とか仁義とか)本当の意味のスタンドアローンで100%勝手に出来る仕事は他に無い。
 
 
 
 
 
どれも達成できていない。
しがないバイト君の日当で働いている「大八」だ。一丁前の大工(大九)の一つ手前の奴ね。ようは下手糞。
 
 
 
 
映画のダイハード1の中に有る主人公の台詞に「人生はクソだ」と有りますが、正にオラの人生は「クソだ!」
 
ここいら辺がだいぶ良いみたいだけどヤッパ鬱の人間なんですよね。いまひとつ前向きに歩き出せない。
でも、少しずつですが歩みだしておりますので、ご期待下さい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
猫死我生。