eWINDさんにレスしていて思った。
車やバイクのリアステア。
 
曲がるって事はご存知の通りきっかけはフロントタイアを人がハンドルを切る事による方向の位相ね。だからそのフィーリングの為にフロントのアライメント(様々な角度調整。要素は色々有りますよ、キャスター角、キャンバー角、キングピン傾角、トーのインアウト。上下アームの長さのバランスでその全てがアクティブに変化する。)は大事です。国産車は殆どのファクターをここで決めていると思う。
ですが、実は車体に対して真っ直ぐ向いているはずのリアタイアも横向きのコーナリングフォースを担っているのです。(実際にはアーム類の接合部。硬質ゴムなんかで出来ていまして、コンプライアンスと言ってある程度グニャグニャ動くようになっております。)
フロントを曲げる事によって生ずるコーナリングフォースは、縦方向の車体の向きと進む向きに位相を生ずる事になります。つまりリアタイアもタイアの向きよりずれる訳で、ここで2次的ではありますがコーナリングフォースを発生しているのです。
 
で、トラクションによるリアステア。
2輪も4輪も考え方はほぼ同じ。
車が曲がっている時の物理的なタイアと路面の関係は殆どアライメントで決まるのですが、そこに第2の要素。トラクション(EGを吹かす、ブレーキを掛ける等して駆動輪に縦方向の力を与える訳です。正も負も。)
 
それはね、「効く」と凄い快感を覚える。まるでレールにはまったようにギュ~~んと曲がりだすのです。
オラの乗ったCB750FZもドカのMHRもV子ちゃんも実はオラにはあまり気持ちよくなかった。
以外に凄く気持ちよかったのが大昔弟が乗っていたVF750。これは秀逸だった。それとオラのBMW633。これも4輪の中では特別な存在だったと思う。
 
やり方はこうです。
クリップまで少し余裕を残して進入。クリップを超えたら何時もより1段高めのギアで(EG回転は落ちる)にして「ドン」と踏み込むのです。バイクなら「ドン」と開ける。加速に合わせてソロ~~~とじゃ全然ダメ。ドンと行くのです、「ドン」と。そのためにカーブから飛び出さないようにEGの最大トルクを発生させる回転域のわざと下を狙うのです。1段高めのギアにする訳です。
そすっと、2輪の場合は多分タイヤを旨く潰す効果。それと開けた事によって傾いていても加速しだすわけで、その時のリアサスの沈み込み(その時伸びると言う説も有り。)リアタイアの「曲がる」力を最大限に引き出す。
これ、決まると病み付きの快感になります。そのためだけにバイクに乗るようになります。
 
一方4輪も同じ。高めのギアで「ドン」と踏み込む。するとね、ホントにレールにはまったように車自らが自分の意思でその方向へ凄いスピードで向き変えをして行く。633は面白かった。最近の新しいBMはその味をわざと殺しているのか、中庸で感激もいまひとつです。
残念ながらオメコちゃんは633と全く同じサスシステムを持っているのですが、味付けが全然違う。「ドン」とやっても全く知らん顔。前輪の舵角だけで嫌々後輪もついてくる感じ。面白くない。まぁ、開発の意味が最初から違いますからそれを求めていないからしょうが無いっすね。でも街中、中高速(180キロ位までの巡航)は完璧に安心して楽しめる車です。
 
オラは2輪にも何時も同じ事を求めていて、だから幾ら高性能でも等間隔爆発で、トラクションにうねりが無い並4には興味が湧かないのよね。90度V2のV子ちゃんもそれなりでしたがいまひとつ感動的にピンと来ない。サス、ホワイトパワーに変えたり、前後の姿勢いじったり、ダンパーの強弱いじったり。でも今一何処かがピリッと来ないのよね・・・・もっと凄いのが有れば欲しいな。2輪でトラクションリアステア決まるとホント気持ちいいでっせ!ホント今でも弟のVF750は気持ちよかった!ドンと開けるとムギュッと曲がる。
 
今までの話し、レースでは通用しませんからね。アレは又別の世界。レースではEGのトルクバンド外すなど持っての外。
市販車で峠を楽しく攻める時の楽しみ方です。
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猫死我生。